思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2023-01-01から1年間の記事一覧

ガントレット

☆★SF映画みたいなタイトルだが、現代劇。イーストウッド演じるやさぐれ刑事が、ラスベガスである女の誤送任務に赴く。その女は護送を拒否する。自らが送り届けられないことに、50倍の賭け金がつけられているというのだ。 はっきり言って、全然ダメ。パニッ…

3-4×10月

☆☆☆草野球のシーンから始まる。主役は、知らない、冴えない青年。コーチ役のガダルカナル・タカがハッパをかける。タカは足を洗った元ヤクザだが、元組員に対するアニキ風や、暴力癖は直っていない。そのせいで、沖縄に逃亡し、主人公はそれを追う形で沖縄…

インターセクション

☆☆☆交差点という意味らしい。新婚旅行でモルジブにやってきた夫婦が、砂漠で事故に遭う。サバイバルものかと思いきや、現場にいた6人の思惑がそれぞれ腹に一物ある人物ばかり。余談許さない展開となる。 舞台が砂漠色というつながりもあって、『ギリシャに…

ソナチネ

☆☆☆たけし演じるヤクザが、親分の命令で、沖縄の抗争の手打ちの立ち合いに行く。簡単な仕事のはずが、早々に沖縄のアジトが爆破されるなど、不穏な感じに。この後に『3-4』と続けて観たため、どちらも沖縄が舞台となるので、ごっちになってるかも(^^;) 基…

レザボア・ドッグス

☆☆☆★タランティーノ監督作品。いつも以上に、おっさんたちが喋り散らしているだけ、という感じ。登場人物が画面の端から出てきて、あれこれ喋り散らかしてフレームアウトして行く、という非常に舞台劇っぽいなと感じた。 それだけなのに、何故か引き込まれ…

鬼太郎誕生 追記

ここまでミステリーな構成にするなら、京極夏彦に脚本を書いてもらえば良かったのに。

鵼の碑

 京極夏彦 ☆☆★ 講談社ノベルス「百鬼夜行シリーズ」と書かれると、なぜか『巷説百物語』を連想しちゃうんだよなぁ……。「京極堂シリーズ」にしてくれないかなぁ。 で、『陰摩羅鬼の疵』に続く、何年ぶりかの新作。とうぜん、期待十分で臨んだのだが……。 ま…

冥王計画ゼオライマー

☆☆☆★OVAの歴史を語る上では外せない作品。平野俊弘監督、菊地道隆キャラデザイン&作監、森木泰弘メカデザイン。 よくもまあ、あんな線の多いロボを動かしたもんだ(@_@) 爆発などのエフェクトの描き込みも凄い。 キャラのほうも、テンプレ的で、深みはない…

鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎

☆☆★川井さんが劇伴を担当されていたから観たもの。そもそも、解像度が増えるわけでもないアニメを映画館で観る意味があんまり分からんし。お馴染みの『ゲゲゲの鬼太郎』の歌のインストにしたのは渋い。 予告編では、白髪の大人の鬼太郎みたいなのが活躍して…

ゴジラ(エメリッヒ版)再

☆☆☆映画館で観て、テレビ放映を一回くらい観て以来かな。 ゴジラ映画じゃないくらいで、モンスター・パニックとしては普通に面白いかと思ってたけど、ドラマパートは酷かった。『キング・オブ・モンスターズ』とは違った意味で。あちらとは違って、本作は地…

サマー・オブ'84

☆☆★まあ、『スタンド・バイ・ミー』を下敷きにした映画だよなぁ。 年齢を高校生くらいして、山の向こうではなく、町内の殺人鬼、という設定に変えたくらいで。 ……と、今になって気づいたが、この設定、まんま『ジョジョ』第4部やん!? 『スタンド・バイ・…

翔んで埼玉

☆☆☆ネタがネタだし、主演がガクトと二階堂ふみだから、全くもって観る気はなかったのだが(関東人でもないし)、テレビで家族で観るには笑えるネタが多いかも……という軽い気持ちで観た。 まず衝撃だったのが、二階堂ふみが男役だったこと。てっきり「一人称…

コブラ

☆☆★「ムービープラス」の「副音声でムービー・トーク」で視聴。寺沢武一のマンガを、出崎統監督がアニメ映画にしたものだ。 正直、本編はながら観だったので、すぐに忘れそう(^^;) なんと言っても、主要声優陣が、レディの榊原良子さん以外は普通の俳優なの…

最も狙われた男

☆☆☆★原題も同じ『THE MOST WANTAED MAN』だが、最後まで観ると、邦題のほうが作品のニュアンスをよく伝えている気がする。私の英語リテラシーが少ないから、原題のニュアンスを汲み取れていないだけかもしれないけど。 まず、ドイツで活躍する諜報部員であ…

シルクロード.com

☆☆★原題は『SILKROAD』。アメリカで、非合法なドラッグなどを扱う、闇のアマゾンみたいなサイトがあり、その運営者を逮捕するまでの、実話を元にした映画。 事実なのかもしれないが、彼を追っていたのが、精神病院から出てきたばかりの、ちょっとおかしい…

クライム・キーパー/香港捜査官

☆☆☆☆ドニー・イェン主演、アクション監督ユエン・ウーピンとくれば、カンフー映画ファンなら観ない手はない。観てみると、主役は女性刑事のほうというか、ダブル主演か。 ドニーは今見ると、とにかく若い! 『ワンチャイ 天地大乱』よりも若い? 女性刑事の…

エレファント・マン

 ☆☆☆小学生の頃にテレビで観た記憶はあるが、中身はほぼ覚えていない(^^;) 監督がデヴィッド・リンチというのも。奇形の男をホラー的に描く話かと思いきや、30分かそこらで見せてしまう。じゃあ、それまでシルエットにしてたのは何やねん!? という気も…

超絶技巧の西洋美術史

池上英洋&青野尚子 ☆☆☆☆ 新星出版社絵画の見方として、現在では美術館の音声ガイドとかもあるが、作家のプロフィール以外に、それぞれの絵について、どこがどのように凄いのか解説してくれる。芸術感情としては、ヤボ以外の何ものでもないが、ありがたいこ…

カリフォルニア・ゾンビ逃避行

☆☆☆★原題は『エイプリル アポカリプス』だった。本作には画面にチャプタータイトルが出るから、何がタイトルなのか分かりづらいんだよなぁ。 冴えない大学を出たての男が、友達以上、恋人未満のガールフレンドの元を訪ねようと家を出たところ、ゾンビた…

劇場版 ルパンの娘

 ☆☆★テレビシリーズがあってのこの映画のようだが、テレビ版は未見。 はっきり言って、深田恭子目当てで観ただけ(^^;) そういう点では、堪能できるのだが、ふつうに映画としてよく出来ているか、面白いかと言われると、子供だましのギャグ映画(^^;) コン…

フローズン・グラウンド

 ☆☆☆ニコラス刑事(いつものオヤジギャグではなく、本作ではホントに刑事役(^^;))が、連続殺人犯ジョン・キューザックを追う、実話を元にしたサスペンス。 原題も同じだが、邦題は『凍れる大地』とかにしたほうが良かったんじゃないかなぁ。 ニコラス刑事…

スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム

☆☆☆★なんか、邦画みたい。しかも、邦画の悪い面がまんま再現された。 過去のシリーズはほぼ未見だから、過去作の敵が再登場しても、特に感慨はないし。 MJ(って何やねん!? と思ったが、キムタクみたいな略称かな、と自分を納得させた)も、映画的魅力…

ハッチング 孵化

 ☆☆☆★北欧ホラーとして評判が高かったので期待したが、色んな意味で期待を外された。 まず、ルックが綺麗なんだかチープなんだか微妙。少なくとも、ハリウッド的な、コントラストのバキッとしたルックでと、イギリスのカラフルなルックでもない。 冒頭、…

証拠物件 全滅

 ☆☆☆★原題も『EVIDENCE』と同じ。タイトルは、この文字が書かれたテープを大写しにする、という形なので、タイトルなのかどうか微妙ではあるが。 冒頭は、警察の現場検証の場面をバレット・タイム風に映す、という不思議なシーン。『マトリックス』のよう…

イエスマン YESは人生のパスワード

☆☆☆★ジム・キャリー主演。何にでも否定的な主人公が、友人に強引に連れられて、何にでもイエスというセミナーに参加したことで、全てがうまく行き始めるが……。 あまりにもご都合主義で、子供向けの御伽噺にしか思えないが、ジム・キャリーのオーバーアクシ…

ビリーバーズ

 ☆☆★山本直樹原作マンガを、城定秀男監督が映画化したもの。どちらもエロに定評のあるので、相乗効果が期待できるが、私的には、マンガは未読なので、ジョジョ(城定秀男)映画というだけで観る気になったもの。 とある無人島で、新興宗教の修行をしている…

X教授を殺したのは誰か?

 ドドリス・アンドリオプロス原作/タナシス・グキオカス漫画/竹内薫&竹内さなみ訳 ☆☆ 講談社ブルーバックス「数学ミステリー」という副題がついている。容疑者は数学者たちで、供述も数学的で刑事の手に追えないので、数学者が呼ばれる、というのでハー…

ショウダウン

 ☆☆☆★フィリピンが舞台(イコール・フィリピン映画というわけでもないらしい)。原題は『ショウダウン イン マニラ』という、なんかダサいもの。ちなみに、ショウダウンの意味は、てっきりポーカーとかの開示、という意味かと思ったが、そこから転じて「決…

ヒドゥン

 ☆☆☆観たよう気になっていたが、そうではなかった。『ゼイリブ』と混同していたらしい。 実際、『ゼイリブ』と『遊星からの物体X』と、『ブレードランナー』と、そして『一千億の針』だっけか? ハル・クレメントのSF小説を合わせたような作品だった。ま…

孤高のスナイパー

 ☆☆☆★なんとデンマーク映画。原題はデンマーク語で射手座なので、スナイパーってこと? こんなタイトルなのに、主人公はベテラン女性新聞記者。昔の恋人らしい気候大臣(日本でいう環境大臣か)へのテレビインタビューで、石油採掘への反対意見を述べた際…