思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2019-01-01から1年間の記事一覧

『賭ケグルイ(12)』

☆☆☆☆じゃんけんポーカーのトーナメント。連想したのが『アストロ球団』。一試合完全燃焼である。この巻のラストバトルでは、まさに命懸けの戦い(ギャンブル)となっている。

スターウォーズ追記

ここまで8を無視するんだったら、5みたいに、レイがスター・デストロイヤーからファルコンに飛び乗ったところで「つづく」にしたら良かったのにね。 そうすれば、ファンの反応を見つつ、もうちょっとましなラストが出来たとおもうのに……。 ディズニーも、…

『地獄の楽しみ方』

京極夏彦 ☆☆☆☆ 講談社京極夏彦が、ティーンを前にした「熱血授業」を単行本化したもの。 これ、京極堂の憑物落としやん! 自己啓発本、というと本書の内容からして、著者に怒られそうだが(^^;)

『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』 ☆☆☆☆土曜日の午後、っていうのに、半分くらいの入り。大丈夫か?(´д`) いくら他に4DXと吹替が併映とはいえ・・・。予告編以外の情報はほぼシャットアウトして、当然Twitterも見ずに挑んだ。 今回の感想も、ま…

『狼よさらば』

☆☆☆★ブルース……。ウィリスのリメイクの記事を『映画秘宝』で読んで興味があったもの。大まかなストーリー以外の知識はない。 主人公のチャールズ・ブロンソンは、おばちゃんみたいな顔のおじさんだが、言わずと知れたスター(私はほぼ見たことがない)。 ニ…

『スケールアヴィエーション 2020年1月号』

☆☆☆★筆塗り特集ということで、メチャクチャ期待したのだが、肩透かしを食らった感じ。 もちろん、田中流筆塗りDVDは凄く勉強になった。塗料がかすれるまで塗るとか、沈殿している顔料だけを、どれくらいすくうとか。でも、どうせなら、ローガン大名流の映像…

『ファイブスター物語(15)』

☆☆☆☆『マンガ夜話』でいしかわじゅん氏が言っていた通り、もっと画力があればなぁ……というコマが多いのが気になった。たとえば、G T Mが着地したところを膝上から収めたレイアウトがやたら多い、とか。もう少し色々な角度から見せて欲しい。せっかく色々な…

『ゴジラVSビオランテ』

有馬治郎 ☆☆☆★ 角川文庫『ビオランテ』ファンとしては自分でも意外ながら、小説版は今まで読んだことがなかった。というより、存在じたい知らなかったかも。 どうやら、準備稿を元にしているようだ(ちなみに初版は平成元年11月)。スーパーX 2の形状の説明…

『日本国紀』

☆☆☆★ 幻冬舎日本通史には違いないが、著者が歴史家ではないということもあって、日本史に関するエッセイという印象がぬぐいきれない。 もちろん、西尾幹二や、渡部昇一両氏も専門科ではないながら通史を書いているのだが……。 各章ごとに参考文献を挙げてよ…

『マトリックス・リローデッド』

☆☆☆☆再見。久しぶりに見ると、結構面白い(^^;) 普通の映画としては、ザイオン絡みの冗長さとか、問題はあるのだが、純粋にアクション映画としては、という意味で満腹感があるのだ。 見せ場と言える(これ以外にも、ちょっとしたバトルシーンは結構ある)ア…

『最後の脱出』

☆☆☆★町山推薦。60年代のハリウッド映画だ。 公害の影響で、植物が枯れて行く謎の病気が蔓延し、秩序が崩壊して行く、ディストピアSF。確かに、1作めの『マッドマックス』とゾンビ映画を、合わせた感じ。導入や、ちょくちょく挿入される公害の、いわゆるライ…

『自生の夢』

☆☆☆☆『海の指』が良かった。『魚舟・獣舟』みたいな、海が意志をもつて陸を飲み込むが、それには意志があって……。という、『ソラリス』的な設定があるところがSF的な醍醐味。ただ、ここまで直接的だと、セカイ系ラノベっぽいかな、という懸念もあるが、そこ…

『逆説の世界史(3)』

井沢元彦 ☆☆☆☆ 小学館前半は、インドにおける仏教がなぜ衰退したのか、その誕生前後から探る。前はバラモン教よりも前から、後は日本の鎌倉仏教までを扱う。 後半は、ギリシア&マケドニア史。アレクサンダー大王の遠征や、ギリシア北部であるマケドニアにつ…

『シード・オブ・デストラクション』

☆★最初の5分で、出来が予測できるのがFOXテレビだ、というのをようやく気がついた(^^;) 映画会社のFOXが作った映画をケーブルテレビでやってるんじゃなくて、映画会社の子会社が作ったテレビ用スペシャルドラマばっかりやってるのがこのケーブルテレビチャ…

『犯人選挙』

☆☆☆☆四階立てのシェアハウスで起こった殺人。 いわゆる犯人当てものなのだが、本作の説明で抜かしてはいけないのが、ウェブ掲載で、解決編の前に、実際に誰が犯人であることが良いか、投票が行われたこと。 推理と正解を問うものではないことがポイントだ。…

『ジャスティス・リーグ』

☆☆☆☆普通に(『アベンジャーズ』並に?)楽しめた。 『マン・オブ・スティール』『バットマンVSスーパーマン』から続く3部作完結編ということもあり、「勝つ」からこその陽性の面白さはある。ただ、本作の倒すべき敵は、フルCGということもあり、『ロード・…

『白魔の塔』

☆☆☆★ 三津田信三 文藝春秋『黒面の狐』に続く、物理(もとろい)波矢多シリーズ第2弾。 前作が炭鉱を舞台にしていたのに対し、本作では灯台守。そういえば、探偵役が職業を転々とするシリーズものミステリーがあったなぁ……。何だっけ?(^^;) なんと言っても…

『アトランティック・リム』

☆★『ロード・オブ・モンスターズ』あたりの、便乗商法、アメリカC級テレビ?映画。 日本で言えば、Pプロ作品みたいに、とにかくツッコミ所しかない、低予算かつストーリーも適当な映画だ。 怪獣のデザインじたいはそこまで悪くない。むしろ良いほう。途中で…

『ラーメン大好き!』

☆☆☆★ラーメンに限定したアンソロジー。 面白いものもあれば、どこが?(もっと他にあるやろ?)というのもある。 中で外せないのがラーメン大好き小池さんが登場すること。藤子Aだった、というのも知らなかった(^^;) マンガとして普通に面白かったのが、『…

『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』

『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』笠井潔 ☆☆☆ 南雲堂いわゆるセカイ系ノベルやアニメとゼロ年代ミステリの相互影響、『容疑者X』が本格探偵小説の傑作か否か論争、そして探偵小説と社会批評についての評論集。 セカイ系論については特に反論はない。紙幅…

『片腕必殺剣』

☆☆★古い香港映画。ほほ、スタジオ撮影ということとか、剣がどう見ても竹光だとか、日本の戦後のチャンバラ映画みたい。 動きも「よっ、よっ、ほっ(ジャンプしてる)」みたいな感じで、シャープさがない。蹴りがほとんどないのもチープさの要因だ。特に片腕…

『掛ケグルイ愛』

☆☆☆★いわゆるファンブックは、当初は良いのだが、何年も繰り返し読むのは厳しいのがキツいものが多いので、基本的には買わないのが吉。 だが、本作は登場キャラも多く、ギャンブルの種類も多いので、忘れているものも多く、復習になる。また読み返したくな…

『プラウダ戦記(1)』

☆☆☆☆アニメ版の、そしてたくさんある(便乗……もとい)スパンオフマンガでは、ほのぼの(萌え?)路線の『ガルパン』だが、本作は一味違う。萌え要素はキャラデザだけで、内容は実にハード。『ガンダム』で例えるなら『サンダーボルト』くらい。 私的に一番…

『そして誰も死ななかった』

『そして誰も死ななかった』白井智之 ☆☆☆☆★ 角川書店これぞ新本格! 最初は文章のぎこちなさや、とても感情移入できない主人公の設定に、とっつきにくいのだが、中盤を超えて『そして誰もいなくなった』状況になると、ミステリ読みなら、のめり込まずにはお…

『カンフー・ヨガ』

『カンフー・ヨガ』☆☆☆★香港&インド合作。意外にも、原題通りの邦題だ。 ジャッキー映画としてはまあまあじゃない?(´Д`) というのに尽きる。 要する、映画としては設定やストーリーはどうでもよく、ユーモア混じりのアクションを楽しめばいい、ということ…

『It』

『I T それが見えたら、終わり』☆☆☆★『スタンド・バイ・ミー』足す『貞子3D』みたいな感じ。 タイトルの感じでは、何だか分からないものが襲って来る、『ファイナル・デッドコースター』とか、『』とか(タイトル忘れたが、キャリー・アン・マス』が刑事役…

『魔改造への招待』裸族 ☆☆☆☆模型製作ハウツー本としては破綻しているはちっちゃけた文章に好き嫌いが分かれそうだが、私は好きだ。 何より、モデラーがどういう思考過程を辿ってフィギュアを作り上げているのか、そのぶっちゃけた本音がじっくり分かる。 …

『ライトスタッフ』☆☆★長谷川迷人とかから絶賛されていたので、気になっていた映画。 期待して観たのだが、ちょっと違う感じだった。何をおいても長すぎる。3時間くらいあるのだ。 ざっくり言うと、『王立宇宙軍』と同じような内容なのだが。 まず、テスト…

『HJメカニクス(4)』 ☆☆☆☆「ガンプラの基本テクニック今昔」特集(正式名は違います)。 旧キットから、MAX塗り、カラーモジュレーションまで。 個人的に感嘆したもの。(1)チョートクさんが自分の土俵でもあるF90Mを艦船キットのウェザリング手法で仕上…

『死亡フラグが立ちました! 超絶リアルゲーム実況殺人事件』七尾与史 ☆☆★ 宝島文庫人気シリーズの新作だが、いったいどうしちゃったの? というくらいの劣化っぷり。これじゃ、凡庸なラノベやん(´Д`) 『カイジ』の命懸けゲームや、『殺戮ゲームの館』や、…