思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

イエスマン YESは人生のパスワード

☆☆☆★

ジム・キャリー主演。何にでも否定的な主人公が、友人に強引に連れられて、何にでもイエスというセミナーに参加したことで、全てがうまく行き始めるが……。
あまりにもご都合主義で、子供向けの御伽噺にしか思えないが、ジム・キャリーのオーバーアクション(過剰なわかりやすい演技)で、コメディ映画として楽しく観られる。ヒロインもチャーミングだしね。ちょっとアイリッシュ系というのか、少なくとも『マスク』のキャメロンよりはるかに可愛い。他の男女俳優陣も、見ているだけで心地よい人ばかり。
テーマ的には同意しかねるところもあるが、なんと事実を元にした作品(だとは冒頭に出ていなかったと思うが……??)というので、そういう人もいるだろうなあ、としか言えない(^^;) 現代版『わらしべ長者』みたいな作品。
仮装パーティーで『ハリポタ』やなぜか『300』などが取り上げられているのが楽しい。

以下ネタバレ

全てにイエスということで、主人公の職業は融資たんとうの銀行マン。町の人々の小口融資を次々オーケーしていたら、喜ばれて返済率も高いのは充分予想できる展開だが、それをFBIが、テロの準備してだと勘繰って逮捕に来る、という展開がアメリカならではで面白い。それをきっかけに恋人と別れる、という思いもしなかった山場も(まあ考えれば、FBI云々は予想外だが、破局は、これしかない、というくらい定番の展開だが)、よくできた脚本だ。
なんか、イエス教のプロパガンダ映画みたいなのが、なんかひっかかるのだが……。『脳内革命』的、といか。まあ、色んな自己啓発本やビジネス本を読んだから、この映画で一般論的に描いていることも分かるけどね。