2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧
『銭ゲバ(上)』 ☆☆☆★ちばてつやの絵で、石ノ森章太郎のコマ割りで、『墓場鬼太郎』や『弥勒王』の物語を語れば、こんな感じになるかも。 石ノ森章太郎のコマ割りなので、大コマや繰り返しが多い。絵はちばてつやと永井豪の悪いところを足したような感じ。 …
☆☆☆☆連続殺人じたいはこの巻の中ほどで終了宣言されるものの、そこからの、さらなる殺人も含めた過剰などんでん返しには、やはり圧倒される。 冒頭に掲げられているジョーカーの辞書的解説だが、最後まで読み終えて見れば、「5」の意味だった、ということか…
☆☆☆★大仰な詩文、中2病っぽい人物設定と描写、そして何より前編なので延々と広げ続けられる風呂敷。マンガあるいはラノベだと割り切って先に挙げた部分を流し読みすれば、実に楽しい。何しろ、推理小説の定番トリック30を網羅することを目指し、前編だけで…
『激マン!マジンガーZ編(3)』 ☆☆☆★うーん。やっぱりこのマンガ、作中作としてのリメイクマンガをなくせば、完全に☆☆☆☆なのに勿体ないなあ…。 なぜ『デビルマン編』の時は現実と作中作(マンガ)がしっかり同期していたのに、今回はできなくなったのだろう…
『怪盗グリフィン対ラトウィッジ機関』 ☆☆☆本格ミステリ作家として著名な作者だが、なんと本作はフィリップKディックのパスティーシュ!純粋なSFなのだ。 強いて言えば広義のミステリー、謀略小説。嫌いな言い方なら、冒険小説と言われるジャンルである。 …
堀公俊『問題解決ファシリテーター』を読む。前に読んだ同著者の本に比べると、包括的、概念的、教科書的で、やや堅苦しい印象。 逆に、勉強会に教科書として使うには適当なのかもしれない。 印象に残ったところ。「分析とは情報の中で残すべき本質的なもの…
吉山勇樹『残業ゼロ時代のサバイバル仕事術』を読む印象に残ったところ「ヒマな時間が五分あれば、あなたは何をしますか?実はこの五分間に何をするかが残業をするかしないかの命運を左右するといっても過言ではありません。」「ちょっとした不注意によるケ…
『中国驚愕の性奴隷』鳴霞 ☆☆☆★黄文雄『食人文化』と同じく、重複が多いのが難点だが、もしかしてこれは中国式の文章の特徴なのか??(そうだとしても、翻訳じゃなくて日本オリジナルなんだから、編集者がなんとかしろよ)「2000年の段階で、正式に登録され…
『アガサ・クリスティー賞殺人事件』 ☆☆☆★松尾芭蕉を彷彿させる、東北旅行中に起きる殺人事件を、夢の中で連作で解決しながら、最後の短編だけは唐突にアガサ・クリスティー賞授賞式のパーティー会場が舞台で、色んな意味で浮いている。『柔らかな密室』☆☆☆ …
前屋毅『日本の小さな大企業』を読むいわゆる中小企業に分類される規模ながら、世界で1、2を争う技術をもった会社を紹介している。 食品製造業などは、定義しづらいからか、なかったが、顧客がゼロから、そこまで成功した東成エレクトロビームのような会社…
『致死量未満の殺人』 ☆☆☆★典型的な雪の山荘で起こった毒殺事件。 なぜ、フーダニットの典型的な事件を、時効前の犯人の回顧告白、という倒叙スタイルにしたのか?と思いながら読むと、ラストには創元社ミステリーばりのツイストが。 そこで応募時のタイトル…
歴史ものとしては非常に面白い。 絵も悪くないのだが、アクションシーンに迫力がないのが残念。特に少し引いた構図では、アシスタントが描いているからなのかもしれないが、途端に棒立ち度が高まってしまうのだ。乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(2) (アク…
『地球へ…(2)』 ☆☆☆★数年が経ち、キースがミュウたちの隠れ家に迫る。そこでのジョミーとの直接対決、キースに加えてフィシスの正体など、次々と展開する。 初めて試験管ベビーではなく生まれたトォニィの超能力も凄まじくカッコいい(途中まで女だと思っ…
『地球へ…(1)』 ☆☆☆★だいたいは数年前のアニメ版と同じ。 いちおう少女マンガでもあるので、とっつきにくさもあるが、中盤以降、キースとシロエの対決あたりになると、世界観としてもSFファンにとってはお馴染みで分かりやすいし、のめり込んでくる。もう…
『パトレイバー首都決戦ディレクターズカット』 ☆☆☆★先の公開版(プロデューサーズカット?)で感じた不満点はほぼ解消されていた。もちろん三割がた短くせざるを得ない要請(誰の?)はあるのだろが、映画にとって編集がいかに大事なのかが分かる。 まずも…
『超精密「3D CG」シリーズ ドイツ戦車』 ☆☆☆ドイツ戦車の解説本というより、第二次大戦のドイツの各戦場でのドイツ戦車の活躍を紹介した本、という感じ。各作戦の概説と戦車の紹介が6:4くらいの割合である。 CGで再現されていると、どうにもペラペラ感が…
『冷たい方程式』 ☆☆★ ハヤカワ文庫『徘徊許可証』☆☆☆ 数百年間辺境に取り残された惑星で素朴に暮らしていた村人が、地球帝国からの調査団に右往左往する。彼らが文献から知って、体裁を整えようとしたのが、なんと刑務所と犯罪者、というお笑いコントか、落…
『冷たい太陽』 ☆☆★ 原書房量産作家だからこんなものかもしれないが、中身が薄い。 ある意味では、ドラマや映画のような文字通り芝居がかったものではないリアルな会話なのかもしれないが、短い会話が飛び交う上に、改行や一行開けも多く、本文スペースの六…
山田昭男『日本でいちばん社員のやる気がある会社』を読む印象に残ったところ「必ずひと工夫!他社と同じは勝負にならん」 「常に新しい提案を続けていくには、(略)仮に一つも売れないモノでも、それを企画して、商品化していくことは、少しもムダなことで…
山本憲明『図解「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣』を読む印象に残ったところ「例えば(略)年収が600万円だと(略)します。普通に定時で働くとすると(略)3125円という時給をもとに仕事をしていけばいいわけです。無駄なサービス残業などをすると…
『シェイファー・ハウンド(3)』 ☆☆☆☆米軍グレイ・オックス隊との決戦。廃村へ呼び込んでの市街戦である。 まず、目を引くのが、米軍隊の市街戦の作戦計画を説明する場面で、デフォルメされたキャラで図示していること。これによって、位置関係が分かりづら…