思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2024-01-01から1年間の記事一覧

マッチスティック・メン

☆☆☆なんとなく聞いたことあるタイトルだったが、ニコラス・ケイジ主演で、リドリー・スコット監督だとは知らなかった。タイトルは作中の字幕で分かるが、詐欺師という意味らしい。 主人公は詐欺師だが、強迫性障害の潔癖症で、チック症というのか、目の…

ヴィジット

☆☆☆★シャマラン監督。母子家庭の子供たちが、母親が新しい恋人と船旅に出かけるので、祖父母の家に一週間預けられる。 姉は趣味が映画制作なので、これを機に、ラッパー志望の弟にもカメラを持たせて、ドキュメンタリーを作ろうとする。なんか『エビデンス…

ラスト・シーン 未来を見た女

☆☆★プレシディオチャンネル。邦題がネタバレみたいなもんだし、一幕目が終わるころには前提になっているから書くと、未来のビジョンが見える女が、職場の上司が絡む、悪者達の犯罪に巻き込まれていく。 逃げる時に乗っていた車が爆発し、臨死体験の後、未来…

時をかける少女

☆☆★2、30年前に観ているはずだが、ほんど覚えていなかった。細田守のアニメ版に上書きされている部分も多かった。 主人公の「恋人」役の人が棒読み演技であることは覚えていたけど。ほんとなんとかしてほしい(´Д`)二枚目で見た目だけはいい、とかならい…

コンペティション

 ☆☆★ペネロペ・クルス、アントニオ・バンデラスと、私が知らないが有名なおじさんによる、豪華三大スター共演映画らしい。 老いた起業家が、名を残すためになにかやりたい、という下衆な理由から、選んだのが映画制作。映画のことなど何も知らないので、こ…

フレンチ・コネクション

 ☆☆☆★フリードキンという、巨匠として聞いたことのある監督の、よく聞くタイトルの映画。モロにフィルムで、画質からは70年代かな? という印象。事前情報ほぼゼロなので。 ニューヨークの鬼刑事が、麻薬密売ルートを暴くべく、長期間の張り込みや、決死…

楽園の真下

荻原浩 ☆☆☆★ 文春文庫ジャガモンド斉藤推薦の「和製モンスターパニック」もの。 そのモンスターとは、カマキリ。カマキリと言えば、カマキラスが有名だが、怪獣ではなくモンスター扱いなので、サイズに人間と戦えるサイズ(具体的なサイズはネタバレなので…

すずめの戸締まり

☆☆☆★良かった点は、『天気の子』とかでは、クライマックスでミュージックビデオか!? というくらい全面に出していたのに、本作ではエンディングに収めていたこと。 あとは、椅子の動きが、アニメーション的な快楽を実現していたこと。でもこれ、関節がない…

懺悔 松岡真知子の秘密

☆☆時東ぁみっぽい感じの音楽の先生と、その姉の話。ピンク映画。 城定秀男監督なのでちょっと期待した。同居する足の不自由な姉に、家政婦のように精神的に支配されているのを除けば、生徒とのいけない恋愛もので、学校でセックスしてしまう、よくある話 ………

暗殺の森

☆☆☆★見たような気になっていたが、それは同じ監督の『暗殺のオペラ』だった。「沈黙」シリーズよろしく、この監督の作品はなんでも「暗殺」なのか? 同作にあった、全てのカットの構図が決まりまくっている感じもなく、色彩的な見どころも、エピローグのド…

走れ!走れ走れメロス

☆☆★同名の舞台演劇を演じた小さな高校の演劇部をテーマにしたドキュメンタリー。 気になるのは、前歴もなく、名演出家が顧問でもないのに、なんでドキュメンタリーを撮影したのか、という部分だ。もしかして、顧問の先生自体がカメラを回していたのか?? …

燃える勇者

☆☆☆★真田広之主演のJAC映画。千葉ちゃんの空手映画に雰囲気がよく似ている。 オープニングは、ご機嫌なアフリカ映像と音楽なのに、そこから全くの唐突に暗闇で真田広之が座っている映像に変わり、音楽も地味なものになる。まるでDVDの針(はないけど…

ミッシング•デイ

☆☆★ニコラス•ケイジが助演、というかトリプル主演? という存在感だが、そもそも彼が出ている時点でB級感がプンプンなのよね(^^;) テレビでのあらすじから、見ようと思ったのだが、これ、完全にネタバレ(´Д`) 6割くらい進んでから明かされるネタを書い…

鍵のある風景 Eカップ豊熟

 ☆★ピンク映画。「大人の複雑な男女問題を描いた」とあったので、観てみた。 まず驚いたのが、古い!(^^;) 制作年とか見てないけど、団地と、女性の髪型的に、80年代か? 自称「色気違い」(自虐含みの)の女と結婚した、真面目なサラリーマン。現在はセッ…

ビリギャル

 ☆☆☆★タイトルが出る直前に「偏差値30のギャルが、慶応大学に受かった話」と出るが、良くも悪くもそれだけの話。というか、サブタイトルで盛大にネタバレしていいんかい!? 本作のターゲットが勉強しないギャルたちだとすれば、これくらいしないと見たい…

デューン 砂の惑星2

 ☆☆★王道と言うか、ベタベタなプロット。ハンス・ジマーの劇伴で無理矢理、高尚そうに見せてるだけやん?(´Д`) 前半はひたすら眠かった。ハルコネン(ハルコンネンよりこちらが馴染みある)の次男が前面に出てくるあたりから、ようやく眠くなくなったけど…

ハンニバル(下)

トマス・ハリス著/高見浩訳 ☆☆☆★ 新潮文庫個人的事情で、老眼鏡をかけたら、やたら読みやすくなって、上巻の倍のスピードで読めた(^^;) 本格を読む動機であった、「クラリス・スターリング捜査官の描写がキモい」というのは、ラストの展開を読むと、確かに…

太陽の子

 ☆☆★日本での原爆開発計画に携わる人々を描いた映画。『大地の子』とごっちゃになっていたが、「炎のディスクコマンドー」で紹介されていたので、見てみた。 先に書いたように、「計画を描いた」ではなく「計画に携わる人々を描いた」作品であるという違…

カジノ

 ☆☆☆★スコセッシ監督で、デニーロ主演とくれば、観といたほうがいいでしょ? おまけに実話を元にした話となれば、なおさら。 冒頭、店から出たデニーロが、駐車場の車に乗り込んでキーを回したとたん、爆発してデニーロが吹っ飛ぶのをコラージュしたオー…

ハンニバル(上)

 トマス・ハリス著/高見浩訳 ☆☆☆ 新潮文庫映画『羊たちの沈黙』は観たが、原作は未読。その続編である本作(が先なのか、映画になった後のノベライズが本作なのかは知らんけど)を読んだ主人公クラリス役のジョディ・フォスターが出演を拒否したと聞いて…

ゴーストバスターズ アフターライフ

 ☆☆☆★割と絶賛ムードだったので期待したのだが、モヤモヤする作品だった。これなら、むしろ女性版のほうが潔くて好きなくらい。 本作は一言で言えば、一作目『ゴーストバスターズ』をスピルバーグがリメイクしたらこうなる、みたいな感じ。 あと、『スタ…

神の一手

☆☆☆★韓国のマンガが原作なのかな? 『デスノート』と『ヒカルの碁』を合わせてノワール仕立てにしたような、というと乱暴すぎるか。 なんと言っても、韓国人キャストを、そっくりの日本人に置き換えて観るのが楽しい。主人公は西島秀俊、昔で言えば山城新伍…

ヤンキー弁護士 キャバクラ嬢 優奈

  ☆★一種、まじめな映画かと思ったんだけど、サブタイトルを見たらそれも間違いだと分かるよね(^^;) とは言え、物語の骨格そのものは、真面目な映画になってもおかしくない。主人公はキャバクラ嬢で、ある日に職場以外のバーで睡眠薬を入れられてレイプさ…

ロスト・イン・ザ・サン 偽りの絆

 ☆☆★主人公のおじさんは、少年を車に乗せて、叔母の家まで送り届ける、ロードムービー。スタローンの『オーバー・ザ・トップ』みたいな話だ。 主人公が意外と悪い男で、強盗とかを躊躇なくやらかす。このへんは『テルマ&ルイーズ』みたいでもある。 地…

サバイバル・ナイト

 ☆☆★たぶん草の根劇団による自主制作映画(公式YouTubeでの公開)。 裏山でのロケと、ペンションを一晩借りれば撮影できる内容だ。 30前くらいの面々が、小さい時に埋めたタイムカプセルを取りに山に登ったら、山を降りる途中で迷ってしまい、謎の家に辿…

ラスト・ウィッチハンター

 ☆☆☆☆ヴィン・ディーゼル主演のアクション・ファンタジー。800年前に、魔女の呪いで不死になったディーゼルは、魔女ハンターとして、評議会の指示を受けながら生きてきた。 現代で、人間としての相棒だったマイケル・ケインが狙われ、ある魔女のバーが火事…

カオス

 ☆☆☆☆2005年版。ステイサム主演。 「二大スターの共演」という惹句に惹かれて観たのだが、二大スターが誰なのかも知らずに観た。番組名に年号が入っているので、リメイクされるほど優れた元ネタがあるのかと思ったからだ。でも考えたら、同名の日本映画(…

ザ・バットマン

  ☆☆☆☆画面も話も暗いと聞いていたが、そこまででもなかったかな(DVDで観た『グリーン・ディスティニー』のほうが夜が暗くて見えなかった(^^;))。 忙しかったので、録画を何日かに分けて観たのだが、一気に観られるくらいは面白かった。画面がハードだ…

炎の転校生

☆☆★オリジナル・レーザーディスク・アニメの一話と二話。 レンタルビデオはないのだが、どっかで観た記憶はあるけど、内容はとんと忘れていた。 そもそも、マンガ『燃えよペン』で描かれていた「鼻血ブー」はなかったやん!(^^;) 作品の中には、時代性とい…

ザ・レイク

  ☆☆☆★怪獣映画だが、タイとハリウッドの合作というのが珍しく、チェックせずにはおれなかった。 てっきり『ロード・オブ・モンスターズ』みたいなZ級かと思ったのだが。邦題も、英語原題通りだし。 日本以外の開示映画といえば、北朝鮮の『プルガサリ』…