2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧
『ちびねこトムの大冒険』 ☆☆☆★80年代末に作られ、紆余曲折の末に92年だか6年だかにようやく完成したものの、公開する機会がなく、最近になってようやく有志で地方公民館レベルで観られるようになった幻のアニメ。 設定からして『ガンバの冒険』を連想せざる…
『世にも奇妙な君物語』朝井リョウ ☆☆☆★ 講談社電車広告で「どえらいオチや」という(関西限定?)広告をみて、「そんな大したことないやろ」と騙されないぞと誓いつつ、やっぱり確かめてやろうと読んでしまうヴァタシ……(^_^;) オチを強調するから、てっきり…
『ノー・イグジット』 ☆☆☆原題は『クラッシュ・ザ・スカル』。タイトルは、ラストに出て、その意味も分かるようになっているが、気の効いたタイトルとは思えないなぁ。 状況としては『ドント・ブリーズ』と同じで、泥棒に入った家が……というもの。 序盤は、…
『カンサス・シティの爆弾娘』 ☆☆☆ローラーボールというイベント、時代と女性の社会進出など、現在の日本人にとっては、町山さんの解説がないと、全然分からないものばかりだった。 というより、そんなのを加味してまで、発掘する必要のある映画かなぁ……? …
『魔邸』三津田信三 ☆☆★ 角川書店かぼちゃ男、異界への彷徨、幽霊屋敷、いわくつきの森など、怖がらせるガジェットこそいろいろ出てくるが、あまり怖くない。 各要素だけ見れば、短編のネタなのだが、それらを組み合わせて長編に仕立てている。ただし、全部の…
『ジョジョリオン(21)』荒木飛呂彦 ☆☆☆謎の多い展開というより、無理矢理謎にしてるような気がするなぁ……。 構図も奇妙というより、背景とパースが狂って(ずれて)るし。 新人賞に応募してきたら、絶対にケチョンケチョンに貶されると思うぞで。 絵にし…
『貞子3D2』 ☆★タイトルがわけわからんことになってるなぁ……。『2』となっているが、実質的に前後編の後編と言える。主人公は滝本見織(前作から継続だっけ? 前作は石原さとみだっけ? 滝本見織主演のホラーは別の作品だったっけ?全然覚えてないわ)。…
『空母いぶき(12)』かわぐちかいじ ☆☆☆☆ 小学館戦闘機群による決戦。同時に、陸自では人質奪還の突入作戦が始まりつつあり、さらに政治的にも外交と内政の問題が描かれる。 最新式ということもあるが、戦闘機の場合は、脱出したパラシュートがしっかり敵味…
『サバイバル・ファミリー』 ☆☆☆★突然に電化製品が使用不能になる、という現象に遭遇した東京のある家族が、サバイバルする姿を描く。 パニックもの、ディザスターもののバリエーションだが、ある意味で『首都消失』をミクロの視点で描いたような雰囲気もあ…
『レクリエイターズ(5)』原作:広江礼威/漫画:加瀬大輝 ☆☆☆★ 小学館サンデーGXコミックス中盤の山場を作るためだけに(視聴者に飽きられないために)設定されたアクションシーンという感じ。 軍服の姫の能力が明らかになったり、設定改変が成功したり、…
『AV女優のお仕事場』溜池ゴロー ☆☆☆☆ ベスト新書ベテランAV監督による、業界エッセイ。 ある種、大手かつベテランだからかもしれないが、一般的なイメージとはずいぶん異なるのが意外だった。本書中でも触れられているが、『AV女優』に出ているような…
『映像の原則』富野由悠季 ☆☆☆☆ キネマ旬報富野監督による絵コンテ、演出論。 演出・監督希望者やアニメ関係者のみならず、これまた映像演出に興味のある人全てに読んで損のない一冊。 「正義の味方は左から入ってきて、右からきた悪漢をやっつけて、勝った…
鈴木丈織『工場のメンタルヘルス』を読む印象に残ったところ「ストレスは責任感の強い現場リーダーほど感じてしまう(略)メンタルヘルス不調を防止するために、「よし」の三原則を活用させましょう。自分を無条件に信頼し、信念を自覚し、「決断のパワー」を…
『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(上)』富野由悠季 ☆☆☆★ 角川文庫30年ぶりに再読。ハイジャクから始まるのは覚えていたが、南洋の観光地での小競り合いは完全に失念していた。ケネスがペーネロペーのパイロットではなかった、とかも、ケネス=シャア、…
『松下幸之助「成功する力」』大西宏 ☆☆☆ 実業之日本社項目別に分けているので、重複が多いが、松下幸之助の言動への入門書としては良いのではないだろうか。 逆に何冊か既読の人には、改めて薦めることはないなぁ……。
『ゲーマーズ ハイ!』 ☆☆☆ 双葉社雑種の増刊号ということだが、次は出たのだろうか?15年発行の本を図書館で借りたのだが、書店で見かけた記憶がないけど……(^_^;) 内容は前に読んだファミコンゲーム本1巻と2巻を合わせたような感じ。 凄いのは、50ページ…
『老眼のウソ 人生をソンしないために』平松類 ☆☆☆★ 時事通信社「見にくいのを放置しておくと認知症になりやすい」「メガネの度数を合わせるのは「お昼前後」がベスト」「老眼の(略)目薬(略)箱の後ろの成分表にシアノコバラミンと書いてある(略)これが…
『殺意の構図 探偵の依頼人』深木章子 ☆☆☆★ 光文社『鬼畜の家』よろしく、弁護士の元に、弁護の依頼が来るところから始まる。友人の紹介で、実父の放火殺人の疑いで逮捕された男の弁護をすることになった弁護士だが、被告の主張には明らかにおかしいところが…
『さよなら銀河鉄道999』 ☆☆★考えてみたら、こちらは今まで観たことなかったようだ。 虚心坦懐に言えば、「全然ダメダメやん」って感じ。中学生が考えたストーリーか?というくらい見せ場らしきものを、理由なく詰め込んだだけ。脚本の授業で受講生が提出し…
『シグナル』 ☆☆☆★事前情報なしで観た。主人公が直面するのも奇妙な出来事だが、視聴者も、いったいどんな映画なのか、実に奇妙な体験。 ネットで監視されているのに気付き、犯人を突き止めようと、アドレスを辿ると……。 映像はスローを多用したり、シャープ…
『帝都大戦』 ☆☆★描いていたイメージ通りの内容。内容がないところも想像通り(^_^;) 80年代らしいと思ったのが、少女の身体がダンゴムシになったりというグロ描写。 こういうトンデモ伝奇ものは、読者を煙に巻くくらいの情報量が叩き込める、小説じゃないと…
『衣更月(きさらぎ)家の一族』深木章子 ☆☆☆★ 原書房ネタバレなしで書くのが非常に難しい作品。どんでん返し、という意味では最終章に入るとそこそこのものが炸裂するが、その後の、動機だの、証拠だのがダラダラ続く感じで、キレが悪い。そのへんはエピロ…
『ガンダムF91』 ☆☆☆★久しぶりに(メカパート中心に)再見。 現在のレベルでも、戦場描写は凄いわ……。オモチャっぽいメカでもここまでのリアリティなんだから、『イグルー』や『オリジン』レベルなら、どれだけの迫真性だったか、と惜しいことこの上ない。『…
『あなたも襲われる! 生き残るための(秘)テクニック』北芝健 ☆☆★ ポプラ社せっかくの元警官なのに、犯罪以外のネタが多い。ネットはともかく、医療機関とのつきあい方なんて、この人に聞かなくても……という気がする(^_^;) 唯一、新知識としては、あまり関…
『ロード・オブ・モンスターズ』 ☆☆★アメリカのテレビ映画。それだけでC級感は充分分かるだろう。 『ラバランチュラ 総員出撃』や『メガロドン』みたいなチープなCGで、チープ(ゆるゆる脚本の)な話。潜水艇で、明らかに手前の壁がないセットなのがバレバ…
『セブン・シスターズ』 ☆☆☆☆『アヴァロン』に出てきた名前の元ネタかと思いきや、全く関係ないみたい。こちらのほうが後だし。 ひと昔前の中国みたいに、一人っ子政策が実施された世界。不法な第二子は逮捕され、食料・環境問題が解決される未来まで冷凍さ…
『ダーク・スター』 ☆☆☆★格好いいタイトル(頭悪い感想だが)に惹かれて観てみた。ところが、暗黒物質とか暗黒星雲(もしかして当時は時代的に、まだそんな概念は発見/提唱されてなかった可能性も)とは無関係。宇宙船の名前に過ぎない。しかも白い(これも…
『ゴジラVSメカゴジラ』いま、富野監督の絵コンテ演出論を読んでいるのだが、その目で見ると、カミシモの演出が面白かった。 一回戦ではゴジラがカミ(敵)、幕張でメカゴジラがカミなのだ。ただし、ドラマ的に、メカゴジラのパイロットたちが悪に転換した意…
『チャッピー』 ☆☆☆☆期待してなかったが、意外や面白かった。 『ターミネーター2』と『ロボコップ』と『攻殻機動隊』を合わせたような感じ。チャッピーが最後まで一人も殺さないところとか。 町山さんの解説で知ったが、監督は日本アニメの大ファンだった。…
『無愛想のススメ』池田潤 ☆☆☆★ 光文社要するに、自分に素直になれ、ということ。『ブッタとシッタカブッタ』と同じこと。220ページもかけずとも、2、30ページで済むような内容だが……。 まあ、他人の評価、ことに「こうしたら嫌われるんじゃないだろうか」と…