2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『人狼城の恐怖 完結編』二階堂黎人 ☆☆☆★ 私の推理は、(作中の蘭子のセリフを真似れば)ある意味では当たり、ある意味では外れた。 作者のあとがきや笠井潔の解説では「余計な水増しは一切ない」とのことで、確かにペダンティズム的なそれはないが、長大な…
『人狼城の恐怖(2)フランス編』二階堂黎人 ☆☆☆★ 講談社文庫 フランスにある「青の狼城」で起こる連続(密室?)殺人事件を描く。 こちらではエストラル体なるナチスの研究で生まれた「人狼」が、死体に乗り移って連続殺人を行う様子が“書かれる”。 設定と…
『政治無知が日本を滅ぼす 近代国家の政治倫理を理解せよ』小室直樹 ☆☆☆☆☆ ビジネス社 1983年に『政治が悪いから世の中おもしろい』として出たもののリニューアル版。 ネロ、始皇帝、ヒットラーなどなど、歴史的に暴君とされている為政者たちの実情と実績を…
GHQ焚書図書開封5 ハワイ、満州、支那の排日西尾幹二 徳間書店 2011-07-30人間集団における人望の研究 二人以上の部下を持つ人のために (ノン・ポシェット)山本 七平 祥伝社 1991-02再読。戦争のリアル Disputationes PAX JAPONICA押井 守 岡部 いさく …
イスラムの読み方 なぜ、欧米・日本と折りあえないのか (Non select)山本 七平 加瀬 英明 祥伝社 2005-09
『なぜ日本は変われないのか 日本型民主主義の構造』山本七平 ☆☆☆★ さくら舎原題は副題のほうで、1976年に書かれたもの。 乱暴に言えば、『「空気」の研究』を日本の社会システムにまで拡大した論文と言える。 日本においては政治的問題と、社会全体の空気と…
『夏彦・七平の十八番づくし』 山本夏彦+山本七平 ☆☆☆★ 産経新聞出版社 1981年から2年に雑誌「正論」に連載されていた対談。 お二方とも大正生まれだけあってか、日本の風俗がどう変わったか、なくなったもの、変わったものは何か、というような内容が多い…
『トンデモフリーメイソン伝説の真相』 皆神龍太郎+有澤玲 ☆☆☆★ 楽工社 その存在じたいがトンデモと言っても過言ではないフリーメイソンについて、噂と、それに対する事実(真相)を解説したもの。 ただの解説本よりも、こういう形式の方が、虚実相半ばする…