思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『魔法少女リリカルなのは デトネーション』☆☆すいません、体調の関係もあって、前半は寝てました(^_^;) 後半は、まるで『聖闘士星矢』のハーデス編みたい。やたら派手な攻撃と、生身の人間の不死身さ加減。攻撃もインフレで、とにかく画面を引いて俯瞰かア…

榎本博明『上司の常識は部下にとって非常識』を読む印象に残ったところ「厳しく鍛える時代から褒めて育てる時代へという世の中の変化」

『乱歩城 人間椅子の国』黒史郎 ☆☆☆ 角川ホラー文庫乱歩の作品を元にしたパスティーシュとは、作家にとっても出版社にとっても、よほど食指をそそられるものらしい。本作もそのひとつ。 文体や描写もそれっぽくしているが、文体は乱歩というより小栗虫太郎寄…

『人生を変える 修造思考!』松岡修造 ☆☆☆★暑苦しくて好きになれなかったが、テレビ授業を見て、島本節と同じく、理屈があると分かって興味が出た。一言で言うと、「常に全力!」テニスの試合は言うまでもなく、『食いしん坊万歳!』の収録から、普段の食事…

『血液型の化学 かかる病気、かからない病気』藤田紘一郎 ☆☆☆☆ 祥伝社新書血液型とは、生物の免疫力の種類のことである。最初に発見されたのが血液の赤血球というだけで、腸内を初め、全身に関係がある。「発見時の順番で(略)血液が凝集した順番にA型、B型…

斎藤智文『世界でいちばん会社が嫌いな日本人』を読む印象に残ったところ経営者の個人的体験を元にしたものではなく、研究者として、主に海外の優良企業の、社員満足への取り組みを紹介したもの。「「仕事のやりがい」と「組織における働きがい」は別のもの…

『メガロドン』 ☆☆★CG感満載のサメ・怪獣映画。 でも、実は三宅隆太監督提唱の「乗り物パニック映画」の法則(しかもジャンルミックス問題入り)にバッチリ当てはまった構成なのが興味深かった。 つまり、ソ連の捕虜が船にいて、彼らが反乱する、というのだ。

『キングスマン』 ☆☆☆★舞台をアメリカにする案もあったというのが信じられないくらい、イギリスらしい映画だ。『銀河ヒッチハイク・ガイド』とか実写『サンダーバード』みたいな、原色がビビッドな色調。 内容的には『ミッション・インポッシブル ローグ・ネ…

『イニシエーション・ラブ』☆☆☆☆原作を読んでいたので、B面の真ん中くらいで仕掛けは予想がついた(確信したのは本のくだり)。 だが、最初から面白く見られた。冴えない男がモテる、という展開に共感を抱いたのかなぁ……。 でも実は前田敦子も可愛いとは思…

『神は細部に宿るのよ(5)』久世番子 ☆☆☆☆久しぶり(3年ぶり)に読むと、なかなか面白い。ファッション周辺のトリビアと、オシャレ川下住民の自虐ネタだから。川上ならともかく、川下住民の思いは男女問わず共感できる、というのが面白い。 いろいろ「なる…

『大東亜戦争への道』中村あきら ☆☆☆☆☆ 展転社ハードカバー660ページ。文字級数は最近の大きめな文庫と同じ。大著だが、中身も堂々たるもの。 いつものように重要ポイントを引用しようとチェックしていたら、33箇所にもなってしまった。 ある程度、東京裁判…

『ヒルコ 妖怪ハンター』 追記本作で好感が持てるのが、学生のほうの主人公を追い詰める、そして主人公が救おうとするヒロインが、主人公の恋人でもなんでもないこと。単なる片思いなのだ。いちおう、主人公のことを誘っている雰囲気なのだが、人間の心が残…

『ラバランチュラ 全員出動!』 ☆☆ 完全にC級映画。アメリカのテレビ映画?というCGも安っぽく、出演者もパッとしない。 なんかアメリカの映画の格調は、黒人俳優の感じを見るとよくわかる気がする・・・。 火山が噴火すると、その中からクモが出てくる。な…

『アーマーモデリング 2014年03月号』 ☆☆☆★「対決」特集ということだが、普通は単品でやるものを総集編的に詰め込んだ。たとえば、歴史上のライバル車、ビッグ/スモール、最新/往年のキットなど。 また、本誌モデラー10人への二択アンケートもあるが、質問…

『点と線』 ☆☆☆原作は読んだはずだが、感想がない。そんな昔だったかなぁ……。 鉄道ミステリ的には、東京駅で4分間だけホームを見通せる、という不思議(?)なのだが、現実的には何のメリットもない工作( ´Д`)普通に改札付近でいいやん。 心中の偽装工作の…

『皇帝のいない8月』 ☆☆☆★てっきり終戦時の話かと思っていたら、80年代当時の現代劇だった。 三島事件後の、クーデター。博多発の寝台特急に爆弾を仕掛けた上でジャックして、東京へ向かう。 他の部隊はあっさり鎮圧されたり、あっけない。 首謀者の妻が同じ…

『深夜の告白』 ☆☆ケーブルでの特集名は「蔵出し名画座」。当然というか、白黒映画だ。 伊福部音楽ということでもあって観てみたが、そうでもなければ観なかっただろう。 音楽的には、数少ない劇伴だが、2回くらいかかる五月雨のようなピアノ曲が印象的。さ…

『モデルグラフィックス 2018年11月号』 ☆☆☆☆ どのコーナーもやたらと熱量が高い、情報量が多い感じがする号。 ジム特集も、全ジェガンキット紹介は、キットとアニメ設定をどちらも掲載する隙のなさ。フレームやランナーからジム系MGの進化を辿るなど、全…

『賭ケグルイ(10)』 ☆☆☆☆★面白い・面白くない以前に凄い、としかいいようがない。 ハリウッド女優という日本人を、一見、『封神演技』の敵役みたいな惚けたデザインにしつつ、能面の多面性的に描き分けるのも高度。その究極が183ページだ。アイドル・ユメ…

沢渡あまね『マネージャーの問題地図』を読む印象にのこったところ「「会社の部門のビジョンが美辞麗句すぎて、地に足がついている感じがしない(現実感がない)」(略)ぜひ、チームのビジョンやポリシーを作ってください」「日本人は、なぜ職場でなかなか…

『10月1日では遅すぎる』フレッド・ホイル著/伊藤典夫訳 ☆☆☆★ 早川文庫SFさすがの名訳。 中盤までは、名文と意外な展開とSF的なアイデアで面白い。 後半は、紀元前のギリシアに、音楽家である主人公がピアノを持って乗り込んで行く顛末が描かれる。これ…

『コクソン』追記『ビジュアルバム』は、『ごっつ』のトカゲおじさん以上にシュールというか、ある意味、どこが面白いの?というオリジナルビデオだった。まあ、乱暴に言えばツッコミがないからだが、静的なカメラワークと間の長さ、内面を伺わせない表情な…