思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

マーターズ

☆☆☆☆トンデモ胸糞ホラー映画と聞いていたので、一度は観てみねばなるまい。このためだけ(もちろん、これからも利用するんだけど)にレンタルショップ•GEOに入会した(^^;) さすがにまともに観ると、精神的にキツいと思ったので、レンタルなのに入れてくれて…

日本刀 刀剣の世界

☆☆☆博物館の日本の刀剣史コーナーにエンドレスで流していそうな文化映画。 日本刀の歴史、名刀の紹介、現代の名工が実際に刀を打つところを解説してくれる。模型好きからすると、錆びた刀を復活させる名匠の手順が、カーモデルの研ぎ出しに通じるものがあ…

パンダコパンダ

☆☆押井守だか岡田斗司夫だかが、最高傑作って言ってた気がするから(違ってるかも)借りてみたが、どこが? って感じ。 主役の女の子のおばあちゃんが遠く(実家?)へ帰るあいだ、留守番していると、人間の言葉を喋るパンダの父子がやってくる。女の子の…

TUBE 死の脱出

☆☆☆あからさまに『CUBE』の二匹目のドジョウなのだが、原題は全然違うし、でも中身は『CUBE』みたいに閉鎖空間かつ、ちゃんとチューブというかダクトのような匍匐前進でしか進めない狭い通路なので、ある意味では間違ってはいない邦題ではある。ダサい副…

ダヴィンチは誰に微笑む

☆☆☆☆10年くらい前、知られざるレオナルド•ダヴィンチの、キリストを描いた絵画が、オークションで、約450億円で落札された。 その前後に何があったのか、関係者へのインタビューを元に、美術界と金を巡るドキュメンタリー。 ミステリーでは、贋作ものとい…

高瀬舟

☆☆★森鴎外の短編小説を中編映画化したもの。原作は未読。 とある流刑人が、都から出発する、舟の上で役人や船頭と交わす会話から、殺人の罪で流刑となるまでの半生を回想する。 まるで1時間のテレビドラマのようで、これを書く時点では調べてないが、ほん…

テリファー

☆☆☆☆『テリファー2』公開前の、ネット上での一大キャンペーンに引っかかって、レンタルしてみた。 『アンチ•クライスト』だの『エクソシスト』だの『ハウス•ジャック•ビルト』だの、ホラーファンなら、この手のセンセーショナルなアオリには、お手並み拝見…

戦闘妖精雪風(1)

☆☆☆★発売当時レンタルで観て以来の再見。 当時は、そんなもの知らなかったが、いま見返して分かった。本作は、本格航空機SFと、 BLを融合させたものだったんだね。 初見時は、主人公とその上司である大佐は、軍人のくせに、なんでずっと今にも死にそう/泣…

ハセガワ スペースシャトル

ハセガワ 1/200 スペースシャトル(ブースター付)飛行機とロケットのいいとこ取りの機体。なんと言っても、量販店価格で1700円くらいとリーズナブルなのが嬉しい。比較するのかおかしいかもしれないが、バンダイの大人の超合金は、たしか2、3万もしたは…

アドラー流「自信」が生まれる本

岩井俊憲 ☆☆☆ 三笠書房「「色メガネ」によって自分の周囲の人や環境について非建設的にとらえる、自滅的な認識のことを「基本的な誤り(略)」と言います。 (1)「決めつけ」は、可能性にしかすぎなきものを断定してしまうこと。 たとえば、何の根拠もな…

日本海海戦 海ゆかば

☆☆★最初と最後の、各々20分くらいしか観てません(^^;) 日本海海戦での、旗艦である戦艦三笠の乗組員たちの戦争ドラマ、というのが分かれば充分。特撮ファンとしては、最後の海戦シーンがどんなものかチェックするのみ。 横浜にある実物(大の復元だっけ?…

バオー来訪者

☆☆★発売当時、レンタルで観た。当時は「及第点だが、それ以上ではない」という印象だった。 改めて見ると、駆け足なのは仕方ないとしても、全体としてのやっつけ感が拭えない。単行本2巻を50分くらいなので、そこまで無茶ではないと思うのだが。 ヒロイ…

不連続爆破事件

☆☆☆★80年代? のテレビスペシャル番組。なんとタモリ主演の、真面目なドラマである。 控えめながら渋いキャラ設定なので、わずかにある感情を爆発させるシーン以外は、違和感なく見られる。逆に、売り出し中の、江口洋介のほうがよっぽどセリフのヘタさが気…

少林寺 怒りの金剛拳

☆☆☆近年の映画。元盗賊のボスだった男が、部下の下克上でやられ、南少林寺に拾われる。このへんは元祖『少林寺』とだいたい同じ。 部下の反乱に西洋人(イギリスかな?)が絡んでいるところと、二者が狙っているのが「中国」のお宝である印鑑である、という…

夢の涯てまでも

☆☆☆『ベルリン 天使の詩』のヴィム•ベンダース監督による、約5時間の映画。情報がほぼゼロだったので 恐る恐る観たが……。濱口竜介監督の『親密さ』みたいなやつかな……とか思ったが。 見た目は古いので、70年代の設定かな、と思ったら、変なテレビ電話や、…

消された一家

北九州•連続監禁殺人事件 豊田正義 ☆☆☆☆ 新潮文庫ひさびさの挫折本。ただし、理由は、面白くないのではなく、あまりにムゴイ事件ゆえに、気分が悪くなったから(^^;) 尼崎の連続監禁殺人事件もかなりのムゴさだったが、直接の殺人や「反省•密告」は同じとし…

滋賀県の歴史

☆☆☆ 山川出版出版社は見ずに借りたのだが、これはまさしく高校の時に読んだ歴史教科書と同じ。違うのは、範囲が滋賀県に限定されていること。縄文時代から、昭和五十年代までがその範囲である。 山川出版だから、近代史でおかしい記述もあるが、まあ今回は…

ピッチブラック

☆☆☆☆なんかピンク映画みたいなタイトルだが、驚くことに原題もそのまま。どうもロック•ミュージック用語みたい。黒人音楽のテンポ、みたいな意味合いなの?? SFということ以外、ほとんど情報なく観たが、これがよくできている。いや、傑作とか秀作とかでは…

ザ•ファブル2

☆☆☆☆『2』ではなく『殺さない殺し屋』っていうサブタイトルはやめてほしいなぁ。サブタイトルを省略したのか、続編なのか判別しづらいやんか(´Д`) それはおいとくと、本作は続編らしく、パワーアップ。ことに冒頭の駐車場アクションは、ハリウッド映画に…

ザ・ファブル

☆☆☆予告編は印象的だったので、日本製の本格アクションとして期待してた。特に冒頭で「つかみ」のアクションシーンがあるのだが、これからしてなんか違う。 狙撃はいいとして、乱戦になると、主人公の主観らしきカットで、なにやら前衛美術的な、線と文…

エアーウルフ10

☆☆☆☆コンピュータ•シミュレーションではあるものの、エアーウルフ対エアーウルフをやっている、という、シリーズのターニング•ポイントとなるエピソードだ。 ホークの目的的に、そんな堂々とCIAの研究所に機体を持ち込んでいいの? という気もするが。そこ…

エアーウルフ11

☆☆☆☆ひさびさに、本業として米軍の演習をB21からの爆撃を空撮する、という仕事をやっている最中。アークエンジェルのライバルが、衛星を使ってエアーウルフを見つけようとする。それだけでも2ストーリーラインなのに、ドミニクのヘリで会社に帰る途中に…

エアーウルフ9

☆☆☆☆ホークの元上官が、アフリカ某国の傭兵としてヘリ部隊の隊長をやっていることがわかった。兄ジョンの最後の任務で一緒だった彼に、兄の消息を尋ねるために、内戦下のその国へ乗り込む。 クライマックスだけでなく、全編にバトルシーンが散りばめられて…

血槍富士

 ☆☆★片岡千恵蔵主演。内田吐夢監督。 酒癖の悪い主君の槍持ちとして道中をゆく片岡千恵蔵。前に観た同監督の作品のように、ミュージカル要素こそないものの、ロードムービー的に、いろいろなキャラたちが、微妙に絡みながら人間模様を織り上げてゆく。ガキ…

追記 スーパーマリオ

 実は、マリオとルイージが同時に画面にいる、というのは『スマブラ』『マリオカート』を除けば、『マリオブラザーズ』くらいでは? そういう意味では、二人が一緒にステージを進む展開にしなかったのは、原作を尊重しているといえる。 キノピオの性格もな…

クレヨンしんちゃん 大人帝国の逆襲

☆☆☆★再見。観たのは20年ぶりくらいか。 冒頭の大阪万博の件は、いわばフリとオチ、ボケとツッコミで、本物の大阪万博にタイムスリップしたかと誤認させる演出なのだが、ネタバラシまでが意外と長い。怪獣やウルトラひろしの巨大感も普通の怪獣映画ばりの表…

スーパーマン

☆☆☆★「今更リチャード•ドナー監督&クリストファー•リーブ版なんて観て(厳密には、小学生時代に観ているので再見)も意味ないやん」と思っていたが、「ムービープラス」の副音声あり放送ということで、観たもの。 一番印象に残ったのが、スーパーマンの父…

おしりてんてい シリアーティー

☆☆☆☆これ、めちゃ面白い、というかよく出来てるやん! 宇多丸師匠が絶賛してた『仮面ライダーW 運命のガイアメモリ』がイマイチだった私だが、逆に本作は絶賛。 なんで『W』をここで挙げたかと言うと、終盤の展開がほぼ一緒だから(^^;) ではなぜ、評価が分…

ヴァレリアン

☆☆☆☆すっかりB級映画監督として定着した感のあるリュック•ベッソンなよで、本作も『フィフス•エレメント』の二番煎じ、三番煎じだと思ってスルーしていた。ふと思い立って観てみれば、これが面白い。いや、どう見ても『スターウォーズ』のパクリなんだけど…

エアーウルフ9

 ☆☆☆今回も南米。キューバが舞台。やっぱり東西冷戦下では、アメリカにとって設定しやすいのかな。今の日本にとっての朝鮮半島か北方領土みたいな。 冒頭、ドミニクが単身、二百万ドルを旧友である人質解放のため、キューバ軍の将軍に渡そうとしたところ、…