思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

インターセクション

☆☆☆

交差点という意味らしい。新婚旅行でモルジブにやってきた夫婦が、砂漠で事故に遭う。サバイバルものかと思いきや、現場にいた6人の思惑がそれぞれ腹に一物ある人物ばかり。余談許さない展開となる。
舞台が砂漠色というつながりもあって、『ギリシャに消えた嘘』みたいな雰囲気だったなぁ……。

以下ネタバレ

最初は、妻が間男に新婚旅行先の砂漠で、夫の殺害を依頼する、という量産型作家のミステリー見たいな導入。それが、カーチェイスの果てに、寄り合いバスに突っ込む(砂漠で!?)というところか、生き残った6人が、一癖も二癖もあるあるやつばかり。はては、間男と思ってやつは、夫が仕掛けた二重スパイだった。宝石泥棒はいるわ、赤ちゃんを連れて女は、別れた夫から力づくで取り返したとか、とにかく訳ありまくり。(観客というより登場人物が)最後まで騙し騙されの、ツイスト・サスペンス(普通はスリラーというのかも知れないが、好きじゃないので)。交差点というより、玉突き事故みたいな映画(^^;)
ラストに、観光地で悪女たる妻を刺し殺すところは通快。っていうか、殺すつもりで新婚旅行に来た、っていうことか。トレーダーは金持ちで、考えることがちがうねえ。