思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『二重生活』☆☆☆☆日本映画チャンネルの「月イチ衝撃作」にはハズレがないなぁ・・・。 一体どんな映画なのかわからずも、観てみた。 主人公・門脇麦は、哲学の卒業論文で、最初は100人にアンケートを取るつもりだったが、リリー・フランキー指導教官に提…

『シン・ランペイジ』☆★まあ、タイトルからしてC級だろうとは想像していたが、Z級だったか。中国製ではあるものの、完全にアサイラム案件。Z級である。 原題は『巨鰐島/Crocodile Island』だが、『ジュラシック・ワールド』だの、『キングコング 髑髏島の巨…

アンノウン・バトル 独ソトブルク東部戦線

 ☆☆☆☆アンノウンなんとか、というロシア戦争映画がたくさんあるので紛らわしいが、邦題を勝手につけてるだけだ、全然別の作品だろうなぁ……。 ざっくり言うと、「小隊の絶望的な戦い」もの。 序盤の、とある村へドイツ軍の防衛戦に向かって突撃するシークエ…

美徳の不幸

  マルキ・ド・サド著/澁澤龍彦訳 ☆☆☆★ 角川e文庫『美徳の不幸』☆☆☆ 敬虔な少女ジャスティーヌが、神の元に善意と深切と貞節を信じるが、この世の不条理が、悪意ある人びとに裏切られる。いわば「神も仏もあるものか」を徹底した物語。押井守監督が推薦し…

ファイナル・レベル エスケイプ・フロム・ランカラ

 ☆☆★画面(撮影/照明)の派手さからして、おそらくアメリカのテレビ映画だろう。 簡単に言えば、10年くらい行方不明の弟が、姉がレトロゲームセンターを開くために集めたゲーム機の中に閉じ込められていた。電源を入れたら、ゲーム世界に取り込まれ、主人…

『オリジナルビデオアニメ80’s』 ☆☆☆★発売当時、書店でパラパラ見て、買う必要がないかな、と思ったのだが、復刊を機に買ってみた。 必要なしと判断した理由は、1作品ごとの紙幅が少ない事。200本以上のレビューを網羅する以上、画像なしでも1ページ…

『UFO殺人事件』福田和也 ☆☆☆ 光文社カッパ・ノベルス70年代のミステリー。全然知らなかったが、パイロット出身で、いろいろな業界で働いた経験もある人らしい。 本作は、タイトル通りUFOとバミューダ・トライアングル、それに夏見正隆ばり(もちろん、こ…

『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』☆☆☆☆『シンエヴァ』後、初めてだったかな? テレビシリーズ再見後は初めてだったかな? どちらにしても、ようやく、言いたいことが理解できた気がする(^_^;) その辺は最後に書くことにする。 個人的な好き…

『刑事コロンボ かみさんよ安らかに』☆☆☆★見終えてみると、見たことあるような気がする。まずは、コロンボのかみさんの葬式、というところから始まるのも異例だが、回想シーンが主体、というのも異例。葬式に重ねて、犯人の回想が始まり、次には共犯にされて…

『カラーレス(4)』KENT ☆☆☆★ベテラン刑事さんが生贄になるのだが、何か、大きな展開はあったのに、物語が進んでいない気がするのは何故だろう? カバーイラストなど、雰囲気が漫画版のパワードスーツ版『ULTRAMAN』に似てきたなぁ。

『カラーレス(3)』KENT ☆☆☆☆飛行ユニットが出てきてはっきりしたが、これ、明らかにマーベル映画の『アイアンマン』の影響がめちゃくちゃデカいよなぁ・・・。空中に浮く感じとか、吹っ飛んで建物を破壊する描写なんかが、マーベル映画まんまである。 色教…

『ジョーズ』☆☆☆☆ 小学生の頃にテレビで観たようで観てなかったかもしれないシリーズ。三宅隆太監督や「おまけの夜」メンバーなど、さんざん絶賛されて見所も知った上での視聴である。 まず序盤は、パニック映画の常道である、危機を予見した主人公と、常識…

龍樹の仏教 十住毘婆沙論を読む

 細川巌 ☆☆☆☆ 岩波e文庫なにより、親鸞聖人の解説をベースにした、凡夫の視点から解説されていることが素晴らしい。 『空論』のような、ある種の純粋な哲学書ではなく、菩薩(在家と出家のそれぞれ。特に『十住毘婆沙論』では、在家にも重点をおかれている…

ゾンビランド

 ☆☆☆☆世界中がゾンビだらけになったアメリカで、ゾンビ映画好きの主人公が、ゾンビ映画で学んだ「あるある」をルール化し、それを活かして生き延びる。 『ファイナルガールズ』とか『最終絶叫計画』とかに近い雰囲気。ある意味メタ的な視点が強いので、ゾ…

クレヨンしんちゃん外伝 エイリアンVSしんのすけ

  ☆☆☆★ケーブルテレビで見たが、旧声優版で、こんなのあったのかと驚いた。おまけに各話約10分で、合計110分くらいの連作短編(とは言わないのかな?)という変則構成。 外伝というだけあって、舞台はエアカーとかが乱れ飛ぶいわゆる未来の春日部で…

007 カジノ・ロワイヤル

  ☆☆☆★原題はカジノ・ロワイェール? 最初に白黒画面から始まるアヴァン・タイトルはなかなか格好よかった。 観ていると、ボンドはドジっ子で、最初のアフリカでの大立ち回りから、失敗ばかりでは? 上司のMも、ボンドの侵入を許したりと、鈍臭すぎ? 最…

法廷遊戯 追記

孤児院出身の二人が、恋人と家族の中間、みたいな関係なのだが、これが男どうし(の友情)だったらよかったかなぁ……。べつにBL的な意味ではなく(^^;)

ストレンジャー

  ☆☆★犯罪者の精神鑑定を行う女性精神科医が主人公。父親との関係もうまくいっていないなか、スーパーでアントニオ・バンデラスにナンパされる。うまくいくはずのないところ、結局は相思相愛になるのが映画。ところが、単純な恋愛映画ではなかったのが本…

法廷遊戯

   五十嵐律人 ☆☆☆★ 講談社2部構成で、前半は、ロースクールでの、無辜ゲームなる、裁判ゲームが描かれる。持ち回りではなく、すでに司法試験に合格している結城が裁判官役を務め、罰は「目には目を」的なもの。ちなみに、主人公は、それなりに優秀な、…

『伝説巨人イデオン 接触編/発動編』☆☆☆☆テレビシリーズを観た後、ハイビジョン画質で観るとどうなるか、という感想。 意外だったのが、テレビシリーズの方が面白かった、という印象だったこと。総集編である『接触編』のみならず、発動編ですらそんな感想…

ホット・ファズ

☆☆☆☆ハチャメチャエンタメ、というケーブルテレビ番組紹介文だけの前情報で観た。 最初は、ロンドンで活躍したエリート刑事が、ひとりで飛び抜けた能力故に、周りと上から煙たがられて、田舎に飛ばされる。田舎の呑気なお巡りとのギャップを描く、三谷幸喜…

イミテーション・ゲーム

☆☆☆★第二次世界大戦中、イギリスがドイツの暗号生成装置エニグマを、どう解読してのか。そういう事実は知っていたが、詳細を知りたくて観てみた。 当然ながら映画なので、数学的な詳細や論理よりも、チューリングの人間臭さが中心として構成されている。結…

賭けぐるい(15)

  ☆☆☆☆夢子が待望した会長とのギャンブルは、姉妹対決を優先した会長に拒否され、夢子は選挙戦でのギャンブルをもうしないと宣言。 徐々に明らかにされている○喰一族の因縁に原因がありそうだが……。 姉妹プラス、メアリのギャンブルは変則ポーカー。よう…

『アオサギとツル』☆☆自主制作手書きアニメ? ロシアで1975年に作られたというが、戦後すぐじゃないかというくらい古典的な仕上がり。 物語は、いうなら「黒ヤギさんたら読まずに食べた」的な話。

『マトリックス レザレクションズ』☆☆★そもそもの3部作が右肩下がりだったので、それの続編と言われても全然期待してなかったが、監督は継投だから正統派続編ということで、万が一、ということもあるので一応ウォッチしてみた。 最初が『1』のリメイク? …

アップグレード

   ☆☆☆☆見ながらずっと「これ、観たことあるよな??」と思いながら、今に至るまで思い出せなかった。序盤に事故るところ、郊外の自宅から、金持ちの地下屋敷に行くところなど。こういうの、何が似た元なのか探すの、難しいんだよなぁ……。(もしかして観…

アンチグラビティ

☆☆☆☆『映画秘宝』で記事を読んでから、観たいと思っていた、ロシアSF。最近はロシアのエンタメ映画に良作が多いよなぁ……。 始まってから数分間、主人公が色んな体験をするのにセリフが一切ない、という思い切った構成。 宇宙に大地の断片が浮かび、しかもそ…

『冤罪と人類 道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』管賀江留郎 ☆☆☆★ 早川文庫実にアンバランスな本だ。タイトルと装丁から、てっきり古今東西の冤罪事件について書いた本かと思いきや、実はほぼ日本に限定した、戦前・戦後の冤罪事件に関係した人物のプロファイ…

三体3(下)

  ☆☆☆☆★ 早川書房あとがきにもあるが、『2』を読んだ時に、これ以上の展開はないやろ?! と思ったのだが、そんなのを吹き飛ばすスケール。ネタバレになるかもしれないので、他の作家でいえば、ステープルドンとタイムスケール、バクスターの空間的広が…

イップ・マン 完結

☆☆☆☆妻が死に、自身もガンを宣告された中、高校生の息子ともうまく行かない。そんな中、アメリカ移住の手続きのため、弟子のブルース・リーのカラテ大会招待と併せて渡米したイップ師匠。 本作では、ありがちな差別問題が描かれる。香港映画では、イギリス…