思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ザ・フォーリナー 復讐者

☆☆☆★

宇多丸のラジオ企画で印象的だった。確かにジャッキーが主役だし、アクションもあるものの、舞台はイギリスだし、ジャッキーである意味はあまり感じられない。ただ、後の宇多丸師匠の映画評で知ったが、原作では中国人に設定されているそうで、そういう意味では問題ないのだが、映画だけから受ける印象はそんな感じ。
内容は、『ライリー・ノース 復讐の女神』みたいな、はたまた最近のリュック・ベッソン製作映画のような、スパイ/リベンジもの。『ランボー』『ランボー ラスト・ブラッド』プラス『イコライザー』みたいな話。
娘をIRA的なテロ組織の爆破で亡くしたジャッキーが、犯人逮捕をお上に直訴するが、梨の礫なので、業を煮やして自ら特殊部隊にいた経験を活かして、お上の(首相だか警視総監だか)の建物に爆破テロをしかける。
要は、ドシリアスな復讐劇を、コミカルさ一切ないジャッキーが演じることを、アリとするか、ナシとするかで評価が分かれる作品。
アクションも、屋根の上でバトルしたり、ちょっとジャッキー的なアクションなのだが、ここまでシリアスなんだから、文字通り地に足のついた地味なアクションのほうがマッチしたのでは?
最初のヨボヨボなジャッキーは、特殊メイクかな? 中盤以降はそこまで老人には見えないし。