思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面対ハイグレ魔王』☆☆★ タイトルはミスタイプではない。ハイレグなのだが、ハイグレ魔王なのである。オカマ推し辟易派としては、映画第一作からオカマ が出てくることにうんざりするが、まあそれは不問としよう。 映…

『IT/THE END これが見えたら、終わり』☆☆☆★ 副題は当然、邦題オリジナルだと思っていたが、原題は『IT CHAPTER 2』という、そっけないものだった。 なんで3時間もあんねん!? というのが真っ先に出る感想なのだが、5、6人(?)いるルーザーズのメンバ…

稲盛和夫『誰にも負けない努力 仕事を伸ばすリーダーシップ』を読む印象に残ったところ「リーダーにとって大切なのは(略)リーダーだけがそう思っているのではなく、集団の中にいる全部の人たちが、それがまぎれもなく成功するのだと信じ込むところまで皆の…

ファイト・クラブ

☆☆☆★久しぶりに再見。色んな映画を観て、リテラシーも上がって、評価が上がるかな、と期待していたのだが……。 映像とか、アクションとか、映像的にはよくできているのでこの評価だが、本作の主張とか、しかけだけなら☆☆くらいだろう。 この当時から、ブラピ…

零號琴(上)

飛広隆 ☆☆☆☆★ ハヤカワ文庫SF前著の素晴らしさや、本作の評判は知っていたが、書店でパラパラ眺めた限りでは、ハードカバーを買うまでには至らないかな? と二の足を踏んでいたもの。図書館でも予約なしでは全然回ってこないし(^^;) 読んでみれば、これは面…

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

☆☆☆★『未来世紀ブラジル』の鬼才テリー・ギリアムが構想30年という歳月を費やして完成させた、とあれば観ないわけにはゆかないだろう。 それよりも完成が2018年とかで、テリー・ギリアムってまだ生きてたんや!? というの何よりの衝撃(^^;) 『ドン・キホー…

魔女大戦(1)

原作:河村ほむら/漫画:塩塚誠 ☆☆☆★ コアコミックス歴史を超えて、魔女、聖女たちが戦う。女版『魔界転生』というより、『フェイト』みたいな設定である。 良い点。なんでもかんでも性別を改変して美少女、イケメン化する歴史修正主義者どもとは異なり、…

全否定

『悪魔学校にかよう落ちこぼれ最強聖女がこの世の正義を全否定(1)』 垣野内成美 ☆☆☆★ 秋田書店垣野内先生の新作は、意外や意外、ラノベ(調べてないけど、タイトルからして明らかに)が原作。 主人公は、夕維と薬師寺涼子を足して2で割った感じ。 で、前半…

ソウ2

☆☆☆★普通に観ている限りでは、続編としとは、予想の斜め(上なのか下なのかが難しいところだが(^^;))に着地するオチが興味深い。 俳優たちは多分無名というか、少なくとも私には知らない人ばかりだったが、アイデアと、ルックと、それらしい雰囲気だけでホ…

硝子の塔の殺人

知念美希人 ☆☆☆☆ あちこちから絶賛の声があるので、買ってみた。ハードカバーのミステリを新刊で買うのは久しぶり。 明確に新本格ミステリーのオマージュであることを全面に出しているが、それくらいなら、ラノベあたりの作家でもやっていること。その真価…

『移動都市/モータル・エンジン』☆☆☆★予告編で観た時は『逆転世界』の映画化? と思ったが、どうも違うらしい。 街が動く、というビジュアルは、どちらが先か、たまたまかわからないが『彗星のガルガンティア』のそれと非常に似ている。 ターミネーターかゴ…

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』 ☆☆☆★テーマは「お兄ちゃんの自覚」で、兄弟がいる人なら誰もがぶち当たる問題。物語としては、ひまわりが宇宙人に姫として拉致される、というジュヴナイルなら定番といえる展開。 『ドラえもん』と…

『八月十五日の動乱』☆☆☆内容自体は『日本のいちばん長い日』と同じだったので、特に感じるものはなかったなぁ・・・。 構図とか、時折入る目のドアップとか、映画としては普通によくできていた、という感じではあったが。1962年 日本

『蒼き鋼のアルペジオ (18)』Ark Performance 少年画報社 ☆☆☆☆401と霧の艦隊の戦いには謎がある。『沈黙の艦隊』の対シーウルフ戦みたいな感じ?? 並行して学園祭でのメンタルモデル同士の「超能力バトル」と、首相たちの日本国と霧の戦いの秘められた事…

Fwd: 消えたサンフランシスコ(下)

消えたサンフランシスコ(下)☆いやはや……。予想できないツイストって、こういうことか……。 ネタバレなしで書くなら、わたしには、解説に書かれている「めっぽう面白い」とされている部分が全く面白く感じなかったり、ということだけは言える。 家庭崩壊の…

Tー34 レジェンド・オブ・ウォー

☆☆☆☆WOWOW音声解説版。ナビゲーターを超えた上坂すみれに加え、常連の岡部いさく先生、今回は押井守監督ではなく戦車といえばガルパン本でお馴染みの、田村尚也氏が担当。 今回のコメンタリーは、これまでのWOWOWの映画とは違って、知らなかったこと、とい…

クレヨンしんちゃん B級グルメサバイバル

☆☆☆★アクション、ギャグそれぞれを見れば、クレしんとして及第点なよだが、ストーリー的にどうにも納得しかねる点が2つ。 ひとつめは、図らずもみさえとケンさんのオンナ(名前を覚えられなかったが、クレしん映画定番の、地味な声のゲスト声優)が牢屋か…

さよならドビュッシー

中山七里 ☆☆☆☆ 宝島文庫経歴的にややこしいが、作者のデビュー作といって間違いないであろう長編。 本作、というより本書の最大の不幸は、「このミス大賞」としてパッケージングされて売られていることだろう。 本作は、「ピアニストを目指す若き女学生を描…

『コミュ障は治らなくても大丈夫』吉田尚記/漫画:水谷緑 ☆☆★ 角川書店パトレイバーオタクでコミュ障なのにラジオアナウンサーになったという吉田氏の悪戦苦闘エピソードをエッセイ漫画にしたもの。 本書を読むと、コミュ障というのは結果であって、原因は…

『悪の法則』☆☆☆★岡田斗司夫とか宇多丸師匠が絶賛していたので、期待してみたが、私的にはちょっと乗りきれなかった。 両者の感想ではネタバレなし、あるいはそこは見聞していなかったので、最初は映画ジャンルがまず掴めなかった。 中盤になって、見た中で…

悪の芽

貫井徳郎 ☆☆☆★ 角川書店冒頭に、秋葉原事件や京都アニメテロを思わせる事件があり、犯人はその場で焼身自殺する。 彼は何故、こんなことをしでかしたのか? それを探るのは、30年近く前、小学校でいじめの発端を作った男。 ミステリーとしては、ホワイダニ…

ダークナイト再

☆☆☆★再見。『ジョーカー』が、映画としては面白いものの、『バットマン』のライバルとしてはモヤモヤする内容だったので、改めてブルーレイを購入。 まず、もうちょっとジョーカーとの対決を全面的に描く内容かと思ってたが、検事バーニー・デントがもう一…

七つまでは神のうち

三宅隆太 ☆☆☆★ SDP聞いたことのない出版社だが、三宅隆太監督はよーく知っている。 たぶん映画のノベライズであろうのとは、カバーの見返してに出演者と役名が書かれていることからもわかる。 内容は、充分「島田荘司的本格ミステリー」と言ってもよい構成…

戦う君の唄を

中山七里 ☆☆☆★ 朝日文庫幼稚園を舞台に、モンスターペアレンツたちと戦う熱血教師……というと、某短編を思い出すが、本佐では長編ならではの趣向が施されている。 人間の業を主軸にした、小説としとの厚みもある、貫井徳郎に近いスタンス。 とにかく、前半の…

『クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱』☆☆☆★テーマからして時代遅れというか、おっさん世代が若い時に流行ったカンフー映画。子供向けとは言い難いが、逆にそれがはっきりしている分、ギャグやナンセンス描写は全体に散りばめられているの…

『脱ビギナー!2 HGのガンプラをもっとうまく作りたい!』有澤浩道 ☆☆☆☆ 大日本絵画副題の通り、MGもHGもどちらも載せていた前作とは異なり、HGに限定したハウツー本。最近の雑誌『ガンダムフォワード』の『逆シャア外伝』特集のような、あるいは『レッツト…

クレヨンしんちゃん 天カス学園

☆☆☆☆ほとんど期待してなかったが、予想を良い意身で裏切られた。ただし、メインターゲットであろう子供は、あまり楽しめないかもしれない。ギャグは各所にあるのだが、青春というテーマがそもそも子供にはピンと来ないし(^^;) 予告編からは、あたかと風間く…