思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ジョンベネ 誰が少女を殺したか?

☆☆☆★原題は『WHO KILLED JHONBENET』で、ほぼ同じ。原題から分かるとおり、変な名前だなあと思ってたのだが、「ジョンベネット」で、父親の名前がジョンなのであった。『沈黙の艦隊』とかに馴染んでると、ジョンもベネットも男名前なんだけどなぁ……。欧米の…

ザ・スイッチ

 ☆☆☆冴えない女子高生と、殺人鬼の心が入れ替わってしまうという、実にわかりやすい邦題。原題は『FREAKY』。 殺人鬼役は、冒頭のつかみでの屋敷での連続殺人の場面では『ハロウィン』のブギーマンばりのアフリカ民族祭具のような仮面をかぶっているのだ…

怪盗グルーのミニオン大脱走

 ☆☆☆子供向けCGアニメとしては楽しいけど、やっぱり『ミニオンズ』と比較してしまうと、見劣りする。これは、『クレヨンしんちゃん』の『大人帝国』『戦国大合戦』前後の映画と同じ現象かも。 そもそも『ミニオンズ』が、『怪盗グルー』シリーズのスピンオ…

キャメラを止めるな!

 ☆☆☆★『カメラを止めるな!』大ファンとしては、大きに気になる作品。『カメ止め』の大ヒットを受けて、フランスでリメイクが企画された。そこで起こったのは『カメ止め』と全く同じ出来事だった。という、時系列的には続編なんだけど、リメイクだから、結…

バッド・トラップ

 ☆☆☆アメリカの田舎マサチューセッツで、マフィアの手下として盗みをやっていた主人公が、失敗して縁を切られたが、偶然知った一攫千金の盗みで恋人と人生をやり直そう、という話。 原題は『ABSTRACT』で、何のことか意味が分からないが、終盤になって分か…

レフト 恐怖物件

 ☆☆☆★「呪われた家」もの。主人公はケビン・ベーコン。歳の離れた女優の妻と、娘と、田舎の家にやってきた。よく分からないのだが、どうも夏休みだが、休暇だかで、しばらく滞在するだけらしい。 そこでは何やら怪しい現象が……。そして主人公が心理カウン…

バッドマン 史上最低のヒーロー

☆☆★よく見ているYouTube「シネマンション」でラムちゃんが絶賛してたから、期待したのだが、だいぶ肩透かしを食らった。 初っ端の製作会社ショートムービーからしてマーベルのパロディという、全体にアメコミのパロディが散りばめられ、残りはフランスなら…

デッドマン・ダウン

 ☆☆☆★YouTube公式公開。マフィアものの一種。原題も同じ。 『ドラゴン・タトゥーの女』の監督の処女作らしく、舞台はノルウェー。喋っている言語も、英語、フランス語、スペイン語といろいろ。 ながら観なのでよく分かってないところもあるが、どうやら主…

千夜、一夜

 ☆☆☆田中裕子主演ということで観たのだが、大事なテーマだが、地味で、観ても「大事なのは充分分かったけど、特に語ることとかはないなあ」という、学校の感想文的なこと以外は書きにくいタイプの映画。 テーマは「特定失踪者」という、これまた拉致被害者…

クライ・マッチョ

☆☆★つくづくダサいタイトルだなぁ。 イーストウッドがヨボヨボで、そのくせそれこそマッチョっぷりを(作中でも、この映画の結構としても)演じているのがなんか鼻につく。乗馬シーンも、寄りのカット以外はスタントダブルだし、悪役のボディガードも腕だけ…

『歴史に観る日本の行く末』小室直樹 ☆☆☆☆ 青春出版社教育問題をテーマにしつつも、小室先生のこと、はるかシナの古代国家にまで話が淵源を探る。「「革命」とは、「天が天子の任命を革(か)える」という意味」「入試の不合格、失業、破産・・・・・・。 蹉…

メルカトル悪人狩り

  麻耶雄嵩 ☆☆☆☆ 講談社文庫久しぶりのメルカトル鮎もの。 読みながら感じていたことは、解説で見事に解きほぐしてくれるので、書くことがなくなった(^^;) 作中で「私は長編向きの探偵じゃない」とメタなセリフを喋るが、これは作中の美袋が、彼の活躍を…

峠 最後のサムライ

 ☆☆★予告編は何度も観たが、そこから期待した内容とは違う雰囲気だった。 司馬遼太郎原作なのだが、下敷きにしているのはプロットくらい(歴史ものにおいては、つまり単なる史実を元にしている、つまりは原作なくても成立するレベル)。イメージとしては…

大いなる驀進

 ☆☆☆☆タイトルの読み方は「ばくしん」。国鉄時代の、蒸気機関車による寝台列車「さくら」を舞台にした映画。 本作はお仕事映画であり、乗り物パニックであり、グランドホテル形式の群像劇であり、また時代が経ったことにより気せずして、当時の寝台列車を…

カモとネギ

 ☆★1968年のコメディ映画。私が知っている俳優は、準主役の高島忠夫。熟年の男をキャップ(キャプテンすなわちボスのことね)に、高島忠夫とオカマ(にしか見えないのだが、終盤で両刀らしいことが分かる)の3人組の詐欺師集団。そこに、その上前をかっ…

ピンデンブルグ

☆☆☆★航空機関連に関心のある人なら誰でも聞いたことあるであろう、ドイツの巨大飛行船ヒンデンブルグ号の爆発事故。それを主題にしていて、ケーブルテレビの紹介文では、実写ニュース映像とかも交えている、とあれば、どんな事件だったのか勉強にもなるだろ…

八九式装甲戦闘車

 ピットロード 1/35 中古で、定価よりちょっと安かったので購入。自衛隊車両もだいぶ作ったものが増えて来た。 中古でも定価より高いものが当たり前になったコロナ騒動後、安いのには理由があったのを、作ってみて痛感することになる(^^;) まず、合いが悪…

シルヴァ・バレット サプレッサー

 1/144 シルヴァ・バレット サプレッサー MGの78ガンダム2.0とほほ同じサイズなのに、頭部はほぼHG。プロポーションが全然違うんだなぁと痛感させられる。 今回はストレート組み。面出しや、昔のカトキ版的なC面を胸部などに入れただけ。あとは、逆エッジ…

田中角栄の呪い

小室直樹 ☆☆☆☆似たような本をいくつも書いているので、てっきり『日本いまだ近代国家にあらず』の改題前の本だとばかり思っていたが、どうも読んだことないっぽい。田中角栄のいわゆるロッキード事件の渦中に、いろんなところに書きまくって(警鐘乱打して…

最強聖女5

 原作 サトウケンジ/漫画 垣野内成美 ☆☆☆★ 秋田書店学園長を操っていたヤツも倒して、テーマらしきもの(そもそも「正義を全否定」ってのが中二病っぽいのはおいといて)もちゃんと回収して、おまけに『まどマギ』的なスケール感も入れて、しっかりまとめ…

死刑にいたる病

☆☆☆★話題になっていたのは知っていたが、オープニングを観て初めて原田眞人監督作品だと知った。確かに、半ば白骨化した屍体や、手首足首の骨が飛び出た特殊メイク、爪を剥ぐサディズムなどは、『狐狼の血』と共通する。 主役(?)は、素直な高校生男女を…

ガール・イン・ベースメント

 ☆☆★いつもとは逆に、もうちょっとひねろうよ、という原題そのままタイトルだ。邦題のみならず原題も。 なんと、自宅の地下室に、実の父親によって24年くらい監禁されていた女性の話。これが事実を元にした話、というから驚きだ。 何箇所か、変なフェード…

ジョジョランド(1)

荒木飛呂彦 ☆☆☆ 集英社ジャンプコミックス第9部開幕。舞台はハワイで、主人公が「大富豪になる物語」だとモノローグで語られる。いくら「ゴールを決めろ。それが王道だ」と言っても、そんな話、いきなり言われて、読みたくなるかなぁ……。『成功学キャラ教…

リーガル・マインド 裏切りの法廷

 ☆☆☆★『ウルトラ・ヴァイオレット』のケイト・ベッキンセールが女弁護士を演じる。 アル中で、断酒会に通い、夫と娘とは別居されている。それでも仕事はできるので、とある女性のレイプ事件に全力で取り組むことで、良い母親をアピールしようとする。 い…

GIジョー 漆黒のスネークアイズ

 ☆☆☆☆★めちゃ面白い。なにせ『1』を観ていないので、スネークアイズとか、設定はイマイチ分からないのだが、そもそも本作が3作目なのにエピソード0的な過去編なので、あまり問題ないといえばないのだ。原題は『GI JOE SNAKEEYES ORI…

インポッシブル

 ☆☆★インドネシア沖の地震による津波に、アメリカ人家族がタイに旅行中に遭遇した、というややこしい実話を元にした映画。タイトルも原題通りだが、この内容でタイトルがラストに出る、というのはいかがななものか。むしろ津波に飲まれた直後にバーンとタ…

こんにちは、私のお母さん

 ☆世界的大ヒットの感動作品ということで観たが、最初の5分くらい観て、あとは早送り。だって、どうみても母親のママ友みたいなのが大学の新入生って(´Д`) そこから、急病で瀕死の母親に孝行したいと思ったら、母親の結婚前にタイムスリップ。『バック…

雲霧仁左衛門

 ☆☆★春日太一氏が『宇多丸師匠のラジオで推してたから、観てみた。 仲代達也演じる雲霧仁左衛門と名乗る盗賊が、お上に復讐する。 丹波哲郎演じる敵の情報を得るため、愛人を丹波哲郎の愛人として色仕掛けで送り込む。 このあたりはスパイものの趣き。忍者…

続 大阪弁のある風景

三田純市 ☆☆☆☆ 東方出版1ページにひとつ、大阪弁(言葉)を紹介している。それでいて2巻めなのだから、いかに大阪ならではの言葉が多様なのかに驚かされる。 大正生まれの著者が触れてきた大阪弁と、昭和末期に神戸の山の中で生まれ、母親は関東人である…

Fwd: 続 大阪弁のある風景

 三田純市 ☆☆☆☆ 東方出版1ページにひとつ、大阪弁(言葉)を紹介している。それでいて2巻めなのだから、いかに大阪ならではの言葉が多様なのかに驚かされる。 大正生まれの著者が触れてきた大阪弁と、昭和末期に神戸の山の中で生まれ、母親は関東人である…