思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

カオス

 ☆☆☆☆2005年版。ステイサム主演。 「二大スターの共演」という惹句に惹かれて観たのだが、二大スターが誰なのかも知らずに観た。番組名に年号が入っているので、リメイクされるほど優れた元ネタがあるのかと思ったからだ。でも考えたら、同名の日本映画(…

ザ・バットマン

  ☆☆☆☆画面も話も暗いと聞いていたが、そこまででもなかったかな(DVDで観た『グリーン・ディスティニー』のほうが夜が暗くて見えなかった(^^;))。 忙しかったので、録画を何日かに分けて観たのだが、一気に観られるくらいは面白かった。画面がハードだ…

炎の転校生

☆☆★オリジナル・レーザーディスク・アニメの一話と二話。 レンタルビデオはないのだが、どっかで観た記憶はあるけど、内容はとんと忘れていた。 そもそも、マンガ『燃えよペン』で描かれていた「鼻血ブー」はなかったやん!(^^;) 作品の中には、時代性とい…

ザ・レイク

  ☆☆☆★怪獣映画だが、タイとハリウッドの合作というのが珍しく、チェックせずにはおれなかった。 てっきり『ロード・オブ・モンスターズ』みたいなZ級かと思ったのだが。邦題も、英語原題通りだし。 日本以外の開示映画といえば、北朝鮮の『プルガサリ』…

オールド

 ☆☆★シャマラン監督作品。予告編からも非常にわかりやすい設定。バカンスである砂浜に来た観光客が、急速に歳をとる、というスリラー、というか、パニックもの。 結論から言えば、スティーブン・キング的な短編ならいいが、映画としてはダメな作品の典型。…

アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシス

 ☆☆★最初にちょっとだけドローンのCGがあった『インデペンデンス・デイ2017』原題は『DRONE WAR』より数倍まし。 しかし、何十あるか分からないような、『アルマゲドン20なんとか』や『インディペンデンス・デイ20なんとか』を、内容と原題を全部把握し…

ニューヨーク1997

 ☆☆☆カーペンター監督。ぼんくら映画界隈では、ちょくちょく名前を聞く作品。 マンハッタン島全体が刑務所になった世界で、そこに墜落した大統領を、すくう密命をおびたスネークの単独行を描く。『メタルギア・ソリッド』の主人公の名前の元ネタとしても…

アルマゲドン2012 マーキュリー・クライシス

 ☆☆★最初にちょっとだけドローンのCGがあった『インデペンデンス・デイ2017』原題は『DRONE WAR』より数倍まし。 しかし、何十あるか分からないような、『アルマゲドン20なんとか』や『インディペンデンス・デイ20なんとか』を、内容と原題を全部把握し…

白い花

 ☆☆★YouTubeに公式っぽくあがっていたので観たが、もうひとつ出自がよく分からない。製作や監督がフランス人らしいが、キャストの比率からは、日仏合作みたいな感じも。そのくせ、舞台設定は日本とイタリア(ただし、有名な場所は映らないので、撮影はフラ…

ガンダム マーク2

 カトキ版のマーク2って、何故か人気がない。『モデルグラフィックス』ですら作例が載ったことがないし、Twitterなどでも見たことがない。GFFの時点でも、だいぶアニメ設定画寄りになっていたので、ここはHGのインスト寄りのプラモも見てみたい、と…

エンゲージSR3

 ウェーブ 『』で一目惚れして以来、数年経ってようやくプラモを入手できた。 『デザインズ』の中のあるモーターヘッドの解説で「あとはアドリブのデザイン」という文章を読んで以来、なんとなく好みの判断基準が厳しくなった。エンゲージも、好きなのはこ…

レッド・エージェント

☆☆☆ソ連のスパイものは、なんでも邦題に『レッド』をつけるよなぁ(´Д`) 50年代のソ連で、アメリカから送り込まれたスパイが、ソ連の外交官(?)にハニートラップを仕掛けたら、ミイラ取りがミイラになる、という間抜けな話(悲恋??)。 60年代のソ連で…

レオパルト メクサス

 タコム 1/35 レオパルト メクサス 頭悪い言い方をすれば、フォルムが格好いい現用戦車。 増加装甲の形状とかは、イギリス系でも、イラン系でも、アメリカ系でもない。敢えて言えばイランでパットンに増加装甲を付けた、ティランに似てけど。 輸出元のド…

萌えよ!戦車学校 戦後編(5)

ベトナム戦争・湾岸戦争 文 田村尚也/絵 野上武志 ☆☆☆★ イカロス出版副題以外に、インドシナ戦争、イライラ戦争、イラク戦争、アフガン戦争編を収録。 大東亜戦争中のインドシナ戦争以外は、戦後の紛争なので、戦車同士のガチンコは少ない。むしろ、現代史…

そして父になる

☆☆☆宇多丸師匠の絶賛の噂は聴いていたのだが、いかんせん是枝監督作品は、食指が伸びないんだよなぁ。『海街ダイアリー』は好きだけど、『真実』はダメだったし。 ネタバレなしで感想をひと言で言えば、『演出は良いけど、意外な展開は全くない』という感じ…

祇園の姉妹

☆☆☆★昭和12年の、溝口健二監督作品。素朴なポスターから、いわゆる日常系のような話を予想していたが、ちょっと予想外のオチだった。ファーストカットが、『小原庄助さん』にあったような、室内をドリーで横断するような大胆なカメラワークで、まず驚かさ…

ダンサー・イン・ザ・ダーク

☆★割と評判がいいので、改めて観てみようと思った。なんか、観たような気がしていたのだが、実際に観てみると、『海の上のピアニスト』と混同していたのかもしれない。 まず、ストーリーも、演出も、完全なフィクションなのに、全編手持ちカメラであること…

人間の意味

 アルフレッド・アドラー著/坂東智子訳 ☆☆☆ 興揚社いわゆるアドラー心理学の本です解説されている内容が、洋書らしく、より直接的、具体例として多めに(くどく)書かれている、という感じ。 他者による解説本ではなく、著者じしんによるものだから当然、…

ガンダムSEED フリーダム

☆☆そもそもが『ガンダムSEED』のテレビシリーズは、放送当時も、去年再放送した時も、数話でリタイヤした私なので、観る気は全くなかったのだが、映画館の無料鑑賞券の期限が迫っていたりして、観ることにした。 YouTubeにも公開されている冒頭。タイトルが…

イワタ・レイジング

☆☆☆☆約20分の短編SF映画。 謎の存在「イワタ」は、神でもあり、ミームでもある。「イワタ」によって発生した爆発事故を調査していた組織の二人は、爆心地にいた4人目の女の行方を追う。 いかにもSF短編小説(映画の間違いではない)らしい、仄めかしに終始…

ミッドナイト・マーダーライブ

 ☆☆☆★YouTubeの『シネマンション』で「未体験ゾーンの映画」紹介で知ってから、気になっていた一作。 深夜ラジオにかかってきたお悩み相談電話に、DJの家族を人質に取った、という電話が。 生放送のラジオに犯行声明がかかってくる、というのは、『太陽…

ファタンスティタ・プラネット

 ☆すぐわかるおの解説が参考になった。小説版の『猿の惑星』(フランスの作家だったこともそこで初めて知った)の前後に書かれた小説をベースにした、アニメというか、「動く絵本」という感じ。 巨大な青くて目だけが赤い巨人が暮らす、生態系も地球とは異…

青春墓場

 ☆☆★日本映画チャンネルの「月イチ衝撃作」。最初は、不良に絡まれる坊主かつ前歯のない男の、ケンカ生活を描くノワールかと思いきや、彼のバイト先のパートのおばちゃんの子供がいじめられている、という話を聞いて、高校生の息子の、半歩踏み外した人生…

踊る骸

 ☆☆★スウェーデンのミステリーが原作ということで、渋いというか、地味すぎるためか、『エリカとなんとかの事件簿』という邦題の、副題になっている。 東欧というか北欧らしく、第二次大戦のナチスの影というか、残滓を描いた作品。 『湿地』ほどてはない…

テルマ&ルイーズ

 ☆☆☆どれか忘れたが、この前観た映画にタイトルが出てきたのをきっかけに。『ブルース・ブラザーズ』の女版というか、コンビ映画といえば、という定番の作品というイメージだ。 若い女友達の話しかと思っていたので、子供はいないっぽいが、既婚者と、ウェ…

土を喰らう十二か月

 ☆☆☆★観たことはなかったが、仄聞するだけでも内容が想像できるというのは、ある意味、良い映画(宣伝)といえるだろう。 長野の山村で隠棲する作家の食生活を描いたスロー・ライフ映画。 っていうか、てっきりドキュメンタリーだと思ったのに、ドラマ作品…

共謀家族

 ☆☆☆★事前情報ゼロだと、どこの誰が作ったのか、混乱する作品。 舞台はタイで、モブキャラはタイ人なのに、主人公一家は韓国人、警察局長(なんで署長じゃないの? 吹替版で見たんだけど)は中国人。脇役で見た顔のおじさんがいたが、香港映画に出てた人だ…

茶室殺人伝説

今野敏 ☆☆☆★ 講談社文庫茶道を扱ったミステリーとしては、『千利休殺人事件』だかのタイトルのミステリーがあったが、本作は基本的に現代が舞台。 主人公は、表千家、裏千家らに継ぐ架空の相山流なる茶道家に習うOL。下っ端である。とある茶会で、家元のい…

野生の証明

 ☆☆☆冒頭、日本の自衛隊にも特殊部隊があり、アメリカで米軍と共同訓練(演習じゃくてね)をしている、なんていうエピソードから始まる。80年代は、これだけでも、知らない人が多かったんじゃないだろうか。そして、一週間の山の中のサバイバル訓練で、「…

許されざる者

 ☆☆傑作とされているので期待したのだが、やっぱりイーストウッド映画は合わないのかも。 割と古い映画のせいかもしれないが、ルックも、白茶けていて、80年代みたいだし(私の記憶のイメージ。ほんとの80年代はもっと粗いかも)。 見終えてから、町山氏の…