思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『星のダンスを見においで』 ☆☆☆★ベタなラノベまたはアニメ的な内容ながら、それなりに楽しい。しかも二十年前の作品なのだ。

1000ページ。辞書か!?っての。 本題が始まるまで100ページもあるなど、老教授の脱線多数の講義、という感じ。脱線(日常生活や他の分野とも思えることの関連性)こそ学問の楽しさ、という意図もあるのだが。 「数学概論」ならぬ「数学大全」的な内…

『虚数の情緒』 ☆☆☆★ 『ミスト』 旧約聖書。ヨブ記。因果関係ではなく前後関係。実存的には。

『火星の人』 ☆☆☆☆★まさに火星探査版『アポロ13』である。 解説より 火星において 「マークが直面する問題のそれぞれは、彼の置かれた状況から当然そうなるものでなければならないーーあるいは、できれば、前の問題を解決した結果、意図しない形で発生した問…

『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』なんかテレビシリーズの1本で番外編的にやるようなエピソードだなあ…。典型的な夢オチ系だし。SFっぽいというか、『エヴァ』っぽいというか…。 キャラの顔がなんか縦長になってる?? メカアクション描写は及第点。特に序…

『零戦』堀越二郎+奥宮正武 ☆☆☆★ 学研M文庫原著は昭和27年(占領下?)。読み物というより、軍による設計指示書を多数掲載するなど、歴史研究論文といった方が適切か。最近の本では秦郁彦氏の本のような感じ。「内外人の認識不足の最大の要因は、わが陸海軍…

『伝説のプラモ屋 田宮模型をつくった人々』 ☆☆☆

大下英治『松下幸之助「仕事に役立つ」話』を読む印象に残ったところ「銀行から融資を受けたい場合、幸之助は一万円を借りたいと思ったらあえて二万円を借りるようにした。(略)このような考えにもとづいて資金繰りもしていたので、松下電器は、金繰りで困…

具体的な発言や記事、チラシなどを使って比較しているので、いかに彼がポピュリストかつデマゴーグを駆使して大衆を騙してきたのかが分かる。 いわゆる「大阪都構想」に関する発言の二転三転、前言撤回を振り返るだけでも、彼の勢力が信用に値しないことがわ…

『モノクローム・レクイエム』 ☆☆☆★小島正樹らしからぬ警察もの。その実態は、『殺人症候群』のような、妙なテイスト。最終章のみ島田荘司的新本格ミステリーになっている。逆に門前典之っぽいのがおかしい。 書き下ろしのくせに、短い各章をまたぐごとにテ…

『首なし男と踊る生首』門前典之 ☆☆☆★タイトルも内容も、小島正樹っぽいテイスト。いかにも新本格的(二階堂黎人?)なトリックだ。 同人誌みたいな表紙はいただけないなぁ…。

『零戦の操縦』 ☆☆☆☆二人称小説を読んでいるかのよう。『エンターテインメントバイブル機動戦士ガンダム グリプス戦争編』?にあった操縦マニュアルを思い出した。『機龍警察 自爆条項』 ☆☆☆☆ 過去編は読み飛ばしてもストーリー的には何も問題ない。 タイト…

松浦信男『人に必要とされる会社をつくる』この場合の人とは、顧客よりも、社員や周辺住民を指しているのがポイント。震災で全社員を解雇せざるをえなかった著者の経験が大きいと思います。印象に残ったところ。「万協製薬では、高くても一流の会社にしか機…

『最後のトリック』 ☆☆☆★確かに、ノベルス版より、ラストに至る伏線の収縮がスムーズなのだが、それだけに余計、最後の作者の補足的な文章が言い訳に感じられる。殺人方法はともかく、時系列的な問題と、そもそも○○○が存在するという前提が受け入れられない…

池田千恵『描いて共有!チーム・プレゼン会議術』を読む基本的にはファシリテーションですが、いわゆるKJ法など、アイデアの出し方からまとめかたまでを、ホワイトボードをうまく使って進め方法が紹介されています。印象に残ったところ。「会議は、本来楽し…

井上功『借金一兆円を十年で返したリクルートの現場力』を読む印象に残ったところ「クオリティのストレッチした目標設定では、今までのやり方をまったく変えることが求められる。たとえば今まで5時間かかっていた業務を四時間にする程度ではストレッチとは…

『プランク・ゼロ』 ☆☆☆☆★ちょくちょく出てくる「データデスク」というのは、「ディスク」の誤植なのか、小型机(?)のことかどっち?『太陽人』☆☆☆☆ 石原藤男や掘晃的なファーストコンタクトもの。異生物の主観と人類の主観を交互に描くのが特徴。『論理プ…

シェイファー・ハウンド 5 (ジェッツコミックス)吠士隆 白泉社 2015-02-27/td>

『マッカンドルー航宙記 太陽レンズの彼方へ』 ☆☆☆★確かにハードSF的な設定は出てくるのだが、謎がハードSF的に最後に明らかになって物語が決着する純粋なハードSFは『母来る』くらいしかない。 作者の解説で触れてあるようにハードSFではないSFサスペンスで…

『シェイファー・ハウンド(4)』 ☆☆☆☆この巻は新キャラであるイギリス特殊部隊が主役状態になっている。その隊長は、後ろ姿はブロンドの超ロングヘアだが、顔面は『暗殺教室』か『ぼくらの』みたいなシンプル凶悪フェイス。 ユートの部下でティーゲル(タイ…