思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

月館の殺人(下)

☆☆☆★下巻となると、ほぼツイストと謎解きなので、ヘタな絵と古臭いマンガ表現であっても、学習まんが的に読める。 テツ的な雑学は、『安楽椅子探偵の聖夜』の刑事たちの密室講義を思わせる(^^;) 月館館の鉄道コレクションは、これ、映画とかで実物を見たか…

月館の殺人(上)

☆☆綾辻行人が原作ということで期待したが、まず絵的に気になる部分が多すぎて……(´Д`) 直前に『バクマン。』を読んでいたこともあって、構図、表情ともに、ヘタすぎて飽きれるほど。主人公の天然というか勘違いは、少女マンガだからなのか、レッド・ヘリン…

バスタード!(22)

☆☆☆★今回は真面目な男同士の戦い。メタモルフォーゼ、時空を超えるまど、すごいことにはなっているのだが、いかんせん主人公が不死身なのは作者も読者も承知なので、いくら作中人物が心配しても、全く感情移入できない。 読者に近い、民衆を代表するような…

サイレントメビウス(8)

☆☆☆★第二部ラスト。? いつ2部になったん? と思ったが、映画のコミカライズから? 魔界の人間らしきキャラは、区別がつきづらく、どちらも長髪で、シルエットが同じだし、女だと思ってたら、片方は男なんだと、この巻の途中で知った(^^;)(前巻は読んでな…

らんま1/2(38)

☆☆☆リアルタイムで単行本を買っていたのだが、単なるラブコメ&バトルマンガに成り下がった感じがして、20巻くらいで卒業していた。 折に触れ、結局どうなったのかだけが気になったので、百円で購入。 読んでみると、最終巻とは思えないくらい、いつもと変…

リーダーになって伸びる人、伸び悩む人

延原典和『リーダーになって伸びる人、伸び悩む人』をよむ印象に残ったところ「リーダーはメンバーと関係性を築くことが求められ、かつその成功率は天外氏によると「1%以下」という、非常に難易度が高く、タフな役割です。」「1 関係性の質が向上する(組…

パンツァー・ガイスト(1)

伊賀智輝 ☆☆☆★ 竹書房機械人間と近未来都市でのバトル、ということで、士郎正宗や『キー』『ノーガンズ・ライフ』など、色々連想するものがあるが、あとがきを信用するなら、パクリというよりも、作者なりに色々考えてこういう設定になったらしく、単なるパ…

牙狼 神の牙(追記)

途中で、ゾンビに抱かれた犬が登場する。それが口から機関銃よろしく弾丸を連射する。『片腕マシンガール』か?! というバカっぷりだ(^^;) 大いに不満だったのが、主人公たちは、人間ゾンビはバタバタ倒すくせに、犬ゾンビは逃げるのだ。切る瞬間だけぬいぐ…

シンカリオン 未来から来た神速のA L F A X

☆☆☆★劇場版。まあ、子供向けなのだが、大人(オタク?)向けにも、琴線に触れる部分もいくつかあった。 まず、デザインとCGの作り込みはテレビシリーズからの、非常に頑張ってるポイント。主人公メカはもちろん、敵側もメチャ細かい。シンカリオンの変形も、…

『牙狼 神の牙』 ☆☆シリーズは最初のテレビと映画『レッド・レクイエム』しか観ていない(というより、新シリーズの1話はチェックするが、なんかダメ・・・と切るから)。 久しぶりに観たが、まるで戦隊シリーズの映画版みたいな子供騙し的なストーリー展開…

『エイリアン・スカイコマンド』 ☆☆タイトルを見ただけで、「絶対そうだ」と思いつつ、最初の1分で「やっぱりZ級だ」と分かりながら、それでも何かしら光るものがないかと見てしまう、アメリカのテレビ映画。 とにかく軍事基地はどこかの倉庫の壁だけを写し…

『七人のイヴ(下)』ニール・スィーヴンスン著/日暮雅通訳 ☆☆☆★ ハヤカワ文庫SF変な構成だなぁ・・・。第2部の承前(続き)から始まって、真ん中から第3部になる。 全てボリュームは同じくらいなので、上中下の三冊にすればいいのに・・・と思って解説を…

イップマン外伝 マスターZ

☆☆☆★『イップマン3』で好敵手チェン・ティンチを演じたマックス・チャン。彼のその後を描いた外伝。外伝といえば『アイアンモンキー』だが、どちらもユエン・ウーピン監督作品か。 イップマンとの対決依頼、詠春拳を封印して、小さな食料品店のオヤジをして…

七人のイヴ(上)

ニール・スティーヴンスン著/日暮雅通訳 ☆☆☆★ ハヤカワ文庫SF物語開始と同時に、月が7つに割れる。『ムーン・ロスト』と『シン・ゴジラ』を合わせたような展開だ。 その原因は、原始マイクロブラックホールらしいとは軽く触れられるが、基本的には、起こ…

ホワイトタイガー ナチス極秘戦車・宿命の砲火

☆☆☆★戦車マニアの間では、ある意味、有名な映画。実物そっくりのタイガー戦車のプロップが制作されたものの、結局、映画には1ミリも使われなかったのだ。 映画そのものは、T 34/85が活躍するソ連戦争映画として、なかなかのもの。 結局、T 34あたりをベー…

『神々のたそがれ』 ☆☆☆★『SF映画200』で気になっていたもの。しかし、本書に載っていたスチール(死刑囚の女が繋がれている場面)は本編にはなかった気が・・・。別に寝てたわけじゃないので、カットされたシーン?? ほぼ3時間と長すぎるのと、明確な…

空母いぶき13

かわぐちかいじ ☆☆☆☆ 小学館堂々たる完結、と言って良いのではないだろうか。 戦闘イコール戦争だと思い込んでいる日本人に、戦争ではない局地戦の在り方を具体的に見せた、という意義は大きい。 もちろん、最後に秋津艦長が敵空母に乗り込むなど、劇画的す…

時代劇入門

春日太一 ☆☆☆★ 角川新書代表的な監督、作品、スターを挙げているのが役に立つ。 それ以外の内容は、ラジオ『ウィークエンドシャッフル』『アフター6ジャンクション』、ケーブルテレビ『WOWOWぷらすと』なんかで話したことがほとんど。ある意味、本書のター…

グリーン・インフェルノ

☆☆☆☆★宇多丸師匠がラジオで折りに触れて好きっぷりが感じられるのと、コメンタリーで製作者サイドでもない高橋ヨシキ氏と宇多丸師匠のバージョンが収録されている(もちろん監督のも。聴いてないけど(^^;))ので、ブルーレイを買ってしまった。このギャンブ…

meg ザ・モンスター

☆☆★バカ映画として一ジャンルを築いたとも言えなくもない、サメ映画の決定版と言えなくもない。少なくとも、多分超高額であろうジェイソン・ステイサムのギャラに加え、CGも、ハリウッド超大作には及ばないものの、日本よりは上、というまあまあレベル。その…

末見純 ウィザードリィ・ワークス

☆☆☆☆タイトル通りの本書。ゲームやボードゲーム用のボックスアートと、スーパーファミコン用ゲームのデザイン画、おまけ的にフィギュアの監修用の指示画稿の3部構成。 何より驚いたのは、出渕裕の前書き。末見氏って、高荷画伯と同年代くらいの大御所かと思…

『ゼイラム2』 ☆☆☆★ 観たのは20年以上ぶり? ざっくり言えば、熱意は買うが、足りていない部分や脚本的にも微妙なところもあるかな、と言う感じ。50点から、プラス40点、マイナス20点、と言うところかな。 プラスは、ゼイラムの造形。前作では(ネ…