2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧
『宮本から君へ』 ☆☆☆★原作がマンガで、ドラマ版があっての、この劇場版らしいが、どれも未見。 それでも一応の設定や筋書きは分かるが、主人公宮本と靖子の馴れ初めだけは、この映画だけではよく分からない部分だ。 ストーリーは、バカだけど愚直で真っ直ぐ…
結城浩 ☆☆☆★ ソフトバンククリエイティブ基本的な、数式の理解について。 相変わらず、ラノベ的な会話が鬱陶しいが、中でも、ラノベ少女の語尾に 「…。O」 が頻出し、最悪なのが 「…x X」 という表記だ。 文系ラノベならともかく、数学を正面から扱った本や…
『ホステル』☆☆☆★宇多丸師匠が大好きな映画ということで、期待して買ったのだが、ちょっと物足りない。 構造的には『グリーン・インフェルノ』と全く同じ。浮かれて能天気な旅行者が、現地の土着民の強烈すぎる洗礼を受けて次々に命を落として行く、というも…
『吸血姫美夕 朔(7)』垣野内成美 ☆☆☆★ 秋田書店美夕の母編の続き。 人間と妖の者との恋、というのは垣野内先生が『夕惟』を始め、繰り返し描いているモチーフだが、その真髄、と言っても過言ではないだろう。 美夕の父となる勇とその妹の関係など、ちょっと…
『天使のたまご』 ☆再見。やっぱり何が何やらさっぱり分からない上に、面白くない。 Youtube「ときわあぱーと」での解説動画の助けで、何が何を表現しているのかは分かったが、それでも良しとは思えない。 https://www.youtube.com/watch?v=FWQp6foxUUs&list…
『Tー34 レジェンド・オブ・ウォー』 ☆☆☆★各所(主に模型誌)で大絶賛だったので『ガルパン』『マッドマックス 怒りのデスロード』並みに大いに期待したのだが、期待しすぎた。 映画が始まってから、最初のTー34/72と4号との決着までは最高だったのだが…
やっぱり東方のパパさんは死んでなかったのか。常敏が殺したとは思わなかったけど。 院長の正体がスタンドで、正体がとおるだったとは。院長の姿といかにもスタンドっぽい姿に変身できるというのは、アンフェアだよなぁ……。変身と厄災の2つの能力ってこと…
定助は、病院でからなるピンチ。そこへホリーさんが登場し、彼をロカカカエキスを飲ませて治す。主人公なのに、顔に石が生えているという、ありえない姿に。しかも片目まで。見えているのか? 遠近感掴めてるのか?? とうぜん、第3部のセルフオマージュな…
追記ラストは『沈黙の艦隊』オマージュ。ただし、あちらは国連とは別の組織なのに、国連軍としているあたり、かわぐちかいじの言いたいことが全く分かってない。あるいは、無視している。
☆☆☆★6部を読んだ直後に読むと、顔が四角いなぁ……(^^;) 常敏VSオージローは、あっさり決着。いくらなんでもショボすぎない? 腕を操るなんてかなり強力なスタンドだと思うけど。オージローがアホすぎたのか。 院長の追跡は延々続いている。精神的にロックし…
『風神の手』道尾秀介 ☆☆☆★ 朝日新聞出版宮部みゆきや、貫井ちゃんのような、純文学よりのミステリー。中編集だが、どれも基本的には、主人公が近親者から、過去の話を聞くと、意外なドラマがある・・・という構成になっている。 2作目を読むと、同じ土地の…
『空母いぶき』 ☆☆★極上の原作と、『シン・ゴジラ』以後の映画なのに、やっぱり危惧した通りの結果。 原作では、中国が尖閣諸島を取りに来る、という状況を徹底的にリアルにシミュレートしたストーリーが白眉なのだが、本作では、そのどちらもオミットしてし…
『逢魔宿り』三津田信三 ☆☆★ 角川書店作者のホラーには当たり外れ(向き不向き、好みが別れる)があるが、これは外れだったな。『お籠もりの家』☆☆★ ある意味、成人の儀式的に、田舎の一軒家で一週間、老婆と一緒に過ごす際に忍び寄る怪異。『予告画』☆☆★ 予…
『夜行雲のサリッサ(1)』原作:松田未来/漫画:Kome ☆☆☆★ 徳間書店謎の巨大生命体に、特殊能力を持つ少年少女たちが特別な改造を施された飛行機で挑む。『ぼくらの。』『エヴァ』『ひそまそ』見たいな話だ。 原作者が飛行機マニアだけに、凝りまくった設定…
『スパイダーマン スパイダーバース』 ☆☆★各所で絶賛されていたので多いに期待したのだが、全然ダメだった。 まず、アメコミやディズニーに疎いので、ストーリーも表現も、まんまディズニーCGアニメやん、つまりは子供向けやん、というのが最初から終わりま…
『パラサイト 半地下の家族』 ☆☆★ これ、『魔少年ビーティー』だよね。 まあ、どっちもめちゃくちゃオリジナリティのある設定じゃないので、盗作ってほどじゃないけど。 ☆☆でも良かったけど、★加点したのは、ルックがしっかりしてた、というくらいの理由。あ…
三津田信三 ☆☆★ 中央公論新社導入として、生き物を介さない、家そのものの幽霊は存在するか、という談義があり、そこから3つの中短編を読む、という形。『あの家に呼ばれる』☆☆★ 住宅地の中にある家の隣の空き地に、泥酔して深夜に帰った時にだけ家が現れ…
押井守 ☆☆☆★ 講談社何故、SF者であり、日本史や文化に詳しくない渡辺麻紀さんを聞き手に選んだのか理解に苦しむ。いや、無知な読者の代わりに説明を求めてくれるから、後で膨大に注釈を入れる必要がないから、というのは分かるけど。でも、これが明石散人…
山本七平 ☆☆☆★ 文春文庫「あたりまえ」とは何か? という論説を期待したのだが、違った。執筆当時の80年代の国内外の問題に関する、著者なりの評論に過ぎないのがちょっと残念だった。ちなみに、言葉の定義的なところでは、 「各人がその日常生活において、…
『クラッシュ』 ☆現在では同名の映画がいくつかあるのでややこしいが、クローネンバーグの映画。 原作は昔読んだことがあるが、とりあえず面白くない、あるいは全然分からん、という印象しかない。 この映画版は、それにも増して変な作品で、色情狂と、車の…
『こちら葛飾区亀有公園前派出所(999)』秋本治 ☆☆☆★ 集英社ジャンプコミックス店頭で見た時は、何かの冗談かと思っていたが、企画を聞いて納得。 さすがに同時ではないものの、週刊連載は続けながらも、一年(数ヶ月?)を通じて、集英社の他のマンガ雑誌に…
『新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 Air/まごころを、君に』 ☆☆☆★これまた約20年ぶりに再見。期待していたものと違った印象だけ覚えていたが、内容をほとんど忘れていたことに驚く(^_^;) 要するに、最後の敵は使徒ではなく、同じ人間だった、という話。ネル…
☆☆★観たのはレンタル開始数ヶ月後くらいたまから、20年ぶりくらい?? 『まどかマギカ劇場版 新編 叛逆の物語』の前に、テレビ版の総集編が公開されたのと同じ構図。もちろん『エヴァ』のほうが先だけど。 新作カットがあるのは普通だとして、特異なのは、ス…
樋口裕一『バカを使いこなす聞き方・話し方』を読むバカというと強烈だが、無難な言葉に言い換えれば「困った部下」あるいは「未だ発展途上の部下」という内容。 本書でいうバカとは、他のリーダー論的に翻訳するなら、つまり、「さまざまな個性・欠点のあ…
小野美由紀 ☆☆☆☆ 早川書房読むまでは、てっきり小野不由美がSFを書いたのかとおもったが、別人だった。小野みゆきとも違うので、ややこしい(@_@) ひとことで言うと、百合ものと言って過言ではない、ジェンダーSFが多い。表題作を始め、『魚舟・獣舟』に非常…
☆☆☆★再見。赤をメインにし不穏な色彩と、80年代らしい(微笑ましい?)ゴア描写が印象的。サスペンス・ホラーとしてはいいのだろうが、ミステリとしてはアンフェアすれすれ、というかそもそもこのオチじゃ驚けないし(´Д`)
『プリディスティネーション』 ☆☆☆☆オーストラリア映画というのがちょっとだけ珍しい、タイムパトロールもの。 ヒロインは、ジョディ・フォスターに見えたけど、違ってた。オチは序盤から薄々予想できるのだが、それを超えてくる、「そこまでやるか?!」と…
『よこがお』 ☆☆☆★世間的には評価が高いみたいで、よく作り込まれているらしいが、私的にはもう一つピンとこなかった。 まず、ジャンルがよくわからない。純粋に、ミステリー小説でいう叙述トリックがメインでもなく、『三度目の殺人』のような多重解釈もの…