思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『新・男はつらいよ』☆☆ 競馬で大当たりした寅さんが、おじさん夫婦にハワイ旅行をプレゼントするが、旅行会社の社長に金を持ち逃げされたことが旅行前日に発覚。旅行に行ったフリをすることに。それがバレた後は、実家の二階に居候することになった幼稚園の…

『シオリノインム』☆★ いわゆるピンク映画というのだろうか。祖母の家に一人暮らしすることになったシオリだが、夜な夜な誰か(何か)に犯される、いわゆる淫夢に悩まされる。だんだん頻繁になり、ついには起きている間にも・・・というお話。 犯されるとは…

『ゴジラVSビオランテ』☆☆☆☆ 4Kを2Kにコンバートしたもの。DVDであっても、大画面テレビで見るとボケて見えるので、こういうケーブル放送はありがたい。 ストーリー(脚本)『は何度見ても良くできている。『シン・ゴジラ』クオリティでリメイクしてほしい…

『逆説の日本史(26)』井沢元彦 ☆☆☆☆ 小学館日露戦争と、日本の転落への転機となった日々焼討事件について。後者は、売らんがために大衆にポーツマス条約が不平等だと煽ったマスゴミによって民衆が正論を載せていた国民新聞を襲撃した事件。 また、日露戦争で…

岬の兄妹

☆☆★宇多丸師匠が絶賛していたので、それほどではなさそうだとは予想しつつも、見てみた。 本作は、要するに、ジャンル映画として乱暴な括り方をしてしまえば、両親もいない、仕事もなくした足が悪い兄が、生活の為に白痴の妹に売春させる、というだけの話。…

デューン 追記

原作の印象は政治権力争いと陰謀劇なのだから、『スターウォーズ』プリークェルみたいにしたほうが良かったと思うのだが。要するに、ビジュアル的に派手にして、テンポよく展開させるのだ。

『ザ・クロッシング2』☆☆★ ジョン・ウー監督作品。舞台は1949年の台湾。金城武、長澤まさみが出演、音楽は岩代太郎と言うことで、日中台の3カ国合作かと思いきや、中国映画である。ちなみに原題の英語タイトルそのままで、中国語の方は『太平輪 彼岸』…

『ビルとテッドの地獄旅行』☆☆☆★ 以前に高橋ヨシキ氏がメディアに出ていた時に、何かの関連で出てきたもの。地獄に落ちる時間が長すぎて遊び出す、と言うくだりだったかな? てっきり単発のバカ映画だと思っていたのだが、見始めると、どうもおかしい。調べ…

『ラストムービー』☆★ ケーブルテレビの概説だけ読むと面白そうだったけど、観てみると色んな意味で「なんじゃこりゃ?!」な映画だった。 映画だけ観た感想としては、映画も知らないような僻地で映画を撮影したら、現地の人が虚構(ごっこ)を本気にしてし…

『デューン/砂の惑星』☆☆ そこまで期待していなかったが、ドゥニ・ベルヌーヴ監督だし、SFファンからは絶賛されているので、もしかして・・・と行ったが、ダメだった。開始早々からずっと睡魔と戦いながら、実際にマイクロスリープも何回かやってると思う。…

『十三人の刺客』☆☆☆☆ リメイク版らしいが、そちらも原作(?)も知らない。最初こそ胸糞だが、最初の20分は、悪役がどれだけひどいやつか、ぶっ殺しても当然、というやつかを描くため。要するに『北斗の拳』の序盤のそれと同様。それをすぎれば、エンタメ…

火星人の方法

『火星人の方法』アイザック・アシモフ ☆☆☆★ ハヤカワ文庫SF『火星人の方法』☆☆☆☆ 変な邦題だなぁと思ったら、本文中ではちゃんと「火星人のやり方」となっている。ストーリーは、火星植民が始まれば、多段式ロケットを使用するため、宇宙ロケットから増槽…

三体

劉慈欣 ☆☆☆☆ 早川書房巷で評価の高い中国SF。 まず序盤の、文化大革命自体の主人公を描いたパート、いるのかなぁ? 訳者あとがきなどによれば、主人公の行動原理になるらしいが

『幻色のぞき窓』山本タカト ☆☆☆★ 芸術新聞社イラストそのものは文句なく色っぽい物だが、文章が多すぎるのはともかく、この倍くらいのサイズで見たい。 エッセイ&写真(作家が撮影した物)集プラスイラスト集、という感じ。

『シャイニング(WOWOW)』☆☆☆★副音声解説版。私的には何が怖いのか、何が凄いのかさっぱり分からなかったが、良いと思っている人はどこを面白がっているのか、よくわかったので、評価が★上がった(^_^;) というか、「映画秘宝」的にツッコミのネタにしている…

ハッピー・デス・デイ 2U

☆☆☆☆★そこまでは期待してなかったが、予想以上の面白さ。家で観ていると、普通は途中で区切るのだが、一気に観た映画は久しぶり。映画としてはともかく、続編としては完璧じゃないか?! 前作の設定を変更せず、きせずして存在した設定や描写を、伏線として…

『ヘルボーイ(2019)』☆☆☆★前の2作は観ているが、本作はよりモンスター度とグロ度(要するにカルト/マニアック度)が上がっており、これこそギレルモ・デルトロ監督じゃないの? と疑うほどの内容。 ただし、そもそもヘルボーイのキャラが好きじゃな…

『模倣犯』☆☆原作を読んだけど、全く違うテイストだなぁ。いかにも日本映画的というか、テレビ業界的というか・・・。『誘拐』みたいな雰囲気に仕上がっていた。 時代のせいもあるのだろうが、ワイドショーのセットに花がない、深夜番組か? というくらいの…

『ワタミの失敗』新田龍「私の見解としては、「批判されやすい背景」に加えて(略)「タイミングが合致した」こと、(略)「やってはいけないことをやってしまった」こと、すなわち「批判に至るすべての条件がそろった」からだと考えている。それらの条件と…

『ファイブスター物語(16)』永野護 ☆☆☆☆ 角川書店巻末の超人類たちのキャラ設定を読んでいると、まともに理解するのがなんかもうどうでも良くなってくるが・・・。 私的には、1、2巻を読んでいる時には絶対に読むことはできないと思っていた、カレンやデモ…

忌名(いな)の如き贄(にえ)るもの

☆☆☆☆ 講談社7歳、14歳、21歳ごとに、山の滝まで行って、札を流してくる、忌名の儀式。その最中に、振り返ると死ぬ、という言い伝えのとおりに、仮死状態というか、幽霊になった主観から序盤が始まるので、本作はこのまま全篇通すのか?! と慄いたのだ…

スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼

☆☆★わかりづらいが、『スマホを落としただけなのに2』である。 タイトルからしてC級感満載……というより、テレビの2時間サスペンスのよう。実際のところ、ストーリーも演出も、テレビドラマそのものだ。 最初こそ、前作の主役2人の結婚披露宴のシーンから…

『ハッピー・デス・デイ』☆☆☆☆タイトルだけ聞いた時は、女子高生が見るような映画だと思っていたので、絶対に観ないタイプの邦題だが、「シネマンション」で好評だったので期待してみた。ちなみに、原題も同じ。 ネタバレなしで言うなら、本作は女子大生の青…

ベルリン 天使の詩

☆☆★『天使の翼』は本作の続編。だが、別に本作を知らずに観ても何の問題もなかった。 主人公は普通のおっさん天使だが、『天使の翼』の主人公だったセイン・カミュ似の天使もちゃんと出ていた。それだけでなく、いろんな(なぜかどいつも中年の)天使が、図…

アルペジオ 戦闘詳報

☆☆☆★この手のムック(本書は単行本サイズだけど)は、買っても、完結したころには用済みになることが殆どなので買う気はなかったのだがら単行本に登場キャラ紹介をちょっとしか付けてくれないので、特にメンタルモデルがどの艦なのかわからなくなる。キャラ…

鬼の探偵小説

田中啓文 ☆☆☆★ 講談社ノベルス実にややこしい話を書いたもので、たしかにこの作者にしか書けないミステリかも。 主人公の鬼丸はコロンボのような冴えない風貌の刑事(ただし巡査部長)。そこへ、アメリカのハリウッド署(ある種のボケ/ネタなのか何なのか…

ジョジョリオン(27)

☆☆☆★謎は全部すっきりとはいかないが、ここまでに少しずつ明かされてきたものが全てだったのか? SF/ミステリファンとしとは全然腑に落ちなかったなぁ(´Д`) せめてエピローグで吉良とジョセフミが地面に埋まるまでの経緯を、時系列順に描くとかしてほしか…

名探偵ホームズ 「青い紅玉」と「海底の財宝」

☆☆☆☆『ラピュタ』と『カリオストロ』を合わせた感じで、まさに宮崎アニメ! ライバルはモリアーティー教授だったと記憶しているが、モリアッティだか何だかという名前に。調べてないけど、テレビシリーズの前に、パイロット的にこの劇場版が作られたのかな…

エヴァンゲリオン(14)

☆☆☆☆内容としては当然、『Air』を踏襲している。映画ではほぼ会話がなく、シンジのモノローグと、字幕が観客に問いかけるかたちでしかなかったものを、綾波とシンジの対話、というかたちにし、なおかつテレビシリーズの企画書にもあったがテレビシリーズで…

『オーヴァーロード』☆☆☆★ JJエイブラムスが製作総指揮の映画。ネタバレもクソもないB級映画なので、内容を書いてしまうと、本作は戦争映画にゾンビ映画を合わせたもの。 タイトルは、てっきり「overload」で精神的な過負荷な戦場と非情な非現実的な事態、と…