思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「自分の失敗、そして部下の失敗を思い起こしてください。原因として「独りよがり、思い込み、勝手な決めつけ」がなかったでしょうか。その原因がすべて、「相談がなかった」という事実に置き換えることができます。」「ネット世代の若者を見るにつけ、人間…

『明石工作』稲葉千晴 ☆☆★論文的な感じで、ちょっと堅苦しいかな…。 日露戦争の裏側で、ロシア国外にいるロシアの革命勢力(ノルウェー、フィンランドなど)に資金援助して情報を得たり、銃弾購入資金にしたりしていたのがその活動内容。その費用は数十億円…

『岸辺露伴は動かない』 ☆☆☆★『ルーブルへ行く』以外の露伴ものを集めたもの(言うまでもなく本編のエピソードは除く)。本書中、「懺悔室」のみが『岸辺露伴は動かない』というタイトルで『死刑執行中脱獄進行中』に収められていた。 どれも上述の短篇集以…

『「できない人」の育て方 辞めさせ方』谷所健一郎(C&R研究所)「「できる人」に育てるためには、社内の人間関係を良好に保ち、人を育てる大切さを全社員が共有して持たなければならない。」「仕事は、達成したときの満足感、充実感が、次の仕事への意欲…

『「超ネット社外」で絶対成功する脳と心のつくり方』苫米地英人「グーグルが中国に展開したとき、中国によるコンピュータ・ネットワーク上の検閲が問題視されましたが、私から言わせれば「中国の方がまだ良心的」です。中国は検閲をしていますが、グーグル…

『メックタイタン ガジェット 虐殺機イクシアント』秋田禎信 ☆☆☆★ 富士見書房小笠原智史のキャラ&メカデザイン&イラストが見どころ。でも、メカやパイロットスーツのデザインは柳瀬敬太っぽいけど…。 基本はリアルロボットものだが、戦術的にはともかく、S…

『洗脳広告代理店 電通』苫米地英人 ☆☆☆★ サイゾー電通はその歴史的経緯からしてGHQの指揮下にあった。それが現在は広告主、メディア、権力の三つ(アメリカも合わせると4つ)を牛耳る巨大機関となっている。これはもう、日本の影の支配者と言って過言では…

『シュークリーム・パニック 生チョコレート』倉知淳 ☆☆★ 講談社ノベルス何なんでしょ…。表題作はないし、連作でもないし、シュークリームが出てくるわけでもない。 作者は猫丸先輩シリーズで本格短編には定評があるが、本書はラノベと言えなくもないライト…

『八王子七色面妖館不可能殺人』倉坂鬼一郎 ☆☆☆★毎年恒例のバカミス。 毎回、これ以上の無駄な労力はないだろうと思いつつ、さらに上を行くところに脱帽。 『奇譚を売る店』芦辺拓 ☆☆☆☆ あまり詳しく書くとネタバレになってしまうが、古書をめぐる連作短篇集…

若松義人『トヨタの上司は現場で何を伝えているのか』PHP新書「余力をつくるような改善をすることだ。たとえば個人なら、いわゆる「隙間時間」や通勤時間の活用などでも余力を生み出せる。生まれた余力を活かせば、仕事だけでなく、人生の収穫も豊かに変…

『サンデルよ、「正義」を教えよう』高山正之 ☆☆☆☆ 新潮社やっぱり時事ネタは雑誌連載で読むべきだよなあ…。この連載のスタイルが、時事ネタを(学校やマスコミが伝えていない)歴史的事実に絡めてその裏にある思惑を書く、というものなので、同じ根っこの事…

『萌えの研究』 ある程度こちら方面に理解のある、たとえば斎藤環とかじゃなく、普通のジャーナリスト(オウムとかの潜入体験取材を得意とする)が萌えについて調べるとどうなるか、というスタンスに共感が持てた。 一般人とはいえ、過去には綾波に首までハ…

タイトルからすると、何社もの復活エピソードが書き連ねてあるのかと思いきや、とある電柱がメインのコンクリート会社ただ1社だけ。 確かに社風をメインにした改革ということで、さまざまな抵抗や紆余曲折があり、それを丁寧に時間順に書いて行けばこれくら…