思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ウルチモ・トルッコ』しか読んだことがなかったのだが、意外としっかりした小説を書くなあ…と色モノだけじゃない、見直した、というのが第一印象。 ミステリとしては貫井徳郎に近い雰囲気だった。 アオリにある「技巧を尽くした」というのは、驚愕のトリッ…

とうとうミステリですらなくなってしまった。 伝奇ラノベというのが的確かも。 ラスト近くのドタバタなんてまさにラノベのノリだ。(個人的には『迷犬ルパン』シリーズを思い浮かべた) 吉野の桜と役行者の正体については面白かったけれども。前後の鬼などに…

まあ立花隆の『ぼくはこんな本を読んできた』みたいな感じ。取材のために膨大な勉強が必要、というところが特に似ている。問題意識を持って読め、というのはまあ当然かも。また、難しい本は一文ずつ完璧に理解しようとせず、ざっと流し読みすることで全体の…

『メディア症候群』読了

西村幸祐 ☆☆☆☆ 総和社 反日マスコミについてあちこちに書かれた論文をまとめたもの。 マスコミがなぜ自分たちの国を貶める報道操作・捏造を行うのか、具体的な事例とその裏にある中共の情報戦・超限戦を明らかにする、日本のメディアの実態を知るための必読…

薔薇の家、晩夏の夢 (創元クライム・クラブ)倉阪 鬼一郎 東京創元社 2010-06-24

NOVA 3---書き下ろし日本SFコレクション (河出文庫)大森 望 河出書房新社 2010-12-04

引用 ヨーロッパで国民皆兵がはじまったのはフランス革命(1789年)のあとです。(略)「自由」は貴いものですが、その「自由」のために国民は兵士になる必要が出てくる。そういう矛盾をはらんでいるのが「自由」というものなのです。 引用2 菊池寛の『大衆…

暗黒太陽の目覚め〈下〉 (ハルキ文庫 ヌーヴェルSFシリーズ)林 譲治 佐藤 道明 角川春樹事務所 2001-09

出た当初に読んだのだが、上巻を読み通したかどうかも怪しい、半挫折本。 でも、今回久しぶりに読み返したら、異世界宇宙ハードSF(実は裏があるのだが)として、実に面白い。 日本の江戸時代までの制度を宇宙時代に当てはめているところも面白い。特に何万…

ゴジラVS柳田理科雄 ゴジラ映画の50年を愛と科学で振り返る柳田 理科雄 メディアファクトリー 2004-12 ゴジラVS柳田理科雄 ゴジラ映画の50年を愛と科学で振り返る柳田 理科雄 メディアファクトリー 2004-12

『カンナ 天草の神兵』読了

高田崇史 ☆☆☆★ 講談社ノベルス 天草四郎の乱、島原の乱の謎がテーマ。 歴史的なポイントは幕府が籠城した全員を殺した理由が「島原・天草のキリシタンたちは『寺社を攻撃し、キリシタンではない「異教徒」の周囲の住民をも攻撃』したらしいです(略)幕府と…

継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体 (PHP文庫)関 裕二 PHP研究所 2004-11

名前が「一」「二」などという、極限まで記号化された登場人物。誰が誰やら分からないという、人間が描かれていないミステリーの極致。トンデモトリックなど、清涼院流水『ジョーカー』や『カーニバル・イヴ』から言葉遊びを除けばこうなる、という感じの作…

「データ通信で高速なのは、下りチャンネルだけです。(略)携帯電話端末はデータをダウンロードすることが多いので高速度が必要で、上り回線の速度はそれほど必要ないのが主な理由です。」 「フェージング下では電波環境が瞬時に変化するので、HSDPAでは2…