思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゴースト・オブ・マーズ』 ☆☆☆★いかにもC級以下っぽいタイトルだが、なんと原題のまま。それよりも、最初にクレジットで『ICE CUBE』と出るから、それが原題かと思ったくらい。なんとこれが人名。どうやら準主役の黒人ラッパーらしい。 ちなみに主役はナタ…

ゲット・アウト

☆☆☆★「大どんでん返し映画」として有名らしいので期待したが、ちょっと違うと思った。ちょっと良くできたサスペンスでしょ。 映画としては面白いと思うし、終盤にかけての裏返しも効いているのだが。大どんでん返し映画というのは、特に不自然なことに気がつ…

なぜ部下とうまくいかないのか

加藤洋平『なぜ部下とうまくいかないのか』を読む発達心理学の一分野である「成人発達理論」を会社の人材育成に適用するための本。まとめると、 「発達段階1 具体的思考段階 言葉を獲得したての子供に見られ、すべての成人は、この段階を超えている 発達段…

カインの子どもたち

浦賀和宏 ☆☆☆☆祖父が殺人罪で死刑囚として40年を過ごしている主人公と、同じく祖父が殺人を犯し、既に故人であるジャーナリスト。二人の女性が出会う時、過去の事件の真実を解き明かすべく、物語が動き始める。 まあ、ありがちな設定ではある。ちょっと違う…

ワンダーウーマン

☆☆☆★前作がイマイチに感じてたので劇場に行く気はなかったが、YouTubeの検索結果で絶賛が出てきたので、久しぶりに劇場に行くきっかけに。 アヴァンの運動会は、『ハリポタ』的なガジェットと、俊敏ではなく、とても大人に勝りそうには見えないダイアナが一…

ソウルステーション パンデミック

☆☆★どこかで予告は観たことがあったものの観る気はなかったが、ジャガモンド斎藤がオススメしてたので観てみた。 まずは、キャラが地味。『アキラ』『人狼』『マインドゲーム』くらい。演技も、少なくとも日本人が観る限りではアニメチックでも、ロトスコー…

『モデルグラフィックス2008年12月号』 ☆☆☆☆ 大日本絵画特集は「痛車」。それだけでなく、カーモデルを痛車として仕上げる方法を一から紹介している。零戦や戦闘機などから続く「A toZ」ハウツーシリーズの一つ。 中古で購入したが、これが今年出た「カーモ…

甲鉄城のカバネリ 劇場版

☆☆☆テレビ版を観た時には、「美樹本キャラが、まんま動いてる!」という驚きがあったのだが、今回改めて観てみると、なんか普通。劇場版に際して、美樹本風味も薄まっているのか? 特に女性キャラの演技のせいかもしれないが、どこか京アニっぽい印象。 翻…

屍人荘の殺人

☆☆☆☆ 創元推理文庫まずは、本の裏表紙にもないのは当然としても、映画の予告ですら、本作の大きな趣向(別にネタバレでもないと思うが、『カメラを止めるな!』のネタバレ問題と同じく、何故か誰もが口外厳禁とみなしている)をバラさずに本作を読めたこと…

ヒート

☆☆☆★前に観たのは20年くらい前? 当時は面白いとは思えなかった。特に、クライマックスはホテルの廊下や部屋での撃ち合いだったと記憶していたが、全然違った(^^;) しかし、銃演出がうまいマイケル・マン監督という宇多丸師匠の、発言を聞いたので、改めて…

マンガ はじめて社労士

ACT 999『マンガ はじめて社労士 労基・安衛法』を読む印象に残ったところ「試用期間を3か月、半年としている会社は多くありますが、(略)労基法てまは、あくまで14日が「解雇予告を必要としない試用期間」」「会社が決めた休日=所定休日 労基法で決まら…

日本幽霊画紀行 死者図像の物語と民俗

堤邦彦 ☆☆☆★ 三弥井書店「幽霊画を出すと雨が降る」 このへんは、微笑ましいほどの神道的な日本教っぽさを感じるところ。「かつて津軽地方では、亡くなった肉親の姿を幽霊画に写してお盆の折に掛けて弔う風習があった。イタコの口寄せにみるように、津軽の…

『ののちゃん全集(12)』いしいひさいち ☆☆☆☆ 徳間書店2年に一度のお祭り。 今回は最後の最後に高レベル作品が次々描かれてた、という印象。 熱中症ネタ7846、銀行待ち時間ネタ7873、純粋なお笑いコント的なネタ7907などがオススメ。 また、『ののちゃん』以…

『この愛は、異端(3)』 ☆☆☆☆結末は、ベリアルが去るか、くっつくかしかないわけで、そういう意味では意外な展開というのはない設定である。 ベタでもあるが、王道でもあり、描き込みと、コマ割り・構成がしっかりしているので、十分に面白かった。 3巻と…

カンフーリーグ

☆☆チョウ・マンチェクがウォウ・フェイホンを演じるということで、期待したが、マンガ原作らしい低予算香港映画だった。 フォというのが誰かわからなかったが、イップ・マンとブルース・リーとの4人が時空を超えて、ひとりの漫画家志望の青年の恋の望みを…

バスタード!25

萩原一至 ☆☆☆★いや、作画は凄いけど、ストーリーは全然進んでいない。内容的には、月刊誌1回で済むていど。 映画で例えるなら、ひとカットごとに描くのが普通のマンガだとすると、これは5分くらいの尺を数コマごとに描いているから。 この異常なテンション…

バスタード!26

萩原一至 ☆☆☆★とりあえず一区切り。しかし、恩田宏之(字が違うかも)キャラで、大友克洋の背景で描かれる、という点を除けば、展開じたいはどこかで見たことのあるものばかり。ひとつ挙げるなら『エヴァ』とかね。 特に最後はダーク・シュナイダーは素っ裸…

『知ってるようで知らない 指揮者 おもしろ雑学事典』近藤憲一ほか著 ☆☆☆★ ヤマハミュージックメディア「「20名以上なら指揮者は必要」とされる。」 「指揮はいつも「先振り」が原則(略)演奏中は”ズレ”と感じさせる」

面白くてよくわかる! アドラー心理学

星一郎 ☆☆☆★ アスペクト『図解雑学』シリーズのように、右ページに文章、左ページに同じ内容を図解しているスタイル。いま気づいたが、これ、講演会のプロジェクターのレジメと、口頭説明文の構成と同じスタイルだ。まるで講演会に参加しているような形式に…

トランスフォーマー 最後の騎士王

☆☆☆★3である『ダークサイドムーン』までは映画館に付き合ったが、4である『ロストエイジ』はスルー。富野監督が某所で言及していた(面白いと言っていたわけではなく、ある種の失敗作としてだが)ので、なんとなく興味が出た。 『ダークサイドムーン』で…

源平の怨霊

高田崇史 ☆☆☆☆★ 講談社450ページにおよぶ、質・量ともに歴史ミステリ作家の作者の精髄ともいえる傑作。 源平合戦、つまりは鎌倉幕府成立にまつわる謎を、現代の殺人事件などという狭雑物ぬきでまとめた、純粋歴史推理だ。純粋歴史推理って、参考文献にも挙…

斎藤家の核弾頭

篠田節子 ☆☆☆☆★ 朝日文庫裏表紙アオリに「スラップ」から、てっきりひょんなことから核弾頭が家にやってきた斎藤さん家のドタバタを『クレヨンしんちゃん』っぽく描くのかと思っていたが、実はハヤカワ文庫J Aからでてもおかしくない、森奈津子が書いてもお…

朧夜叉姫1

伊藤勢 ☆☆☆☆★夢枕漠『陰陽師』のマンガ化。たしか前に同じ原作で『賀茂保憲』が出てたかな? はっきり言って伊藤勢のマンガなら何でも素晴らしいことは確実なので、必携である。大蛇のシーンとか、やっぱり凄い。 スターシステムをとっている作者だな、今回…

search/サーチ

☆☆☆★パソコン画面だけで2時間の映画を作った、といあことで、興味津々。 設定だけ聞いた時は、文字だけの映像だろうから、間がもたないだろうし、てっきり10分くらいの短編だと思っていた。 もちろん、文字もあるが、ビデオ通話と、テレビニュースをパソコ…

追記 ハンターキラー 潜航せよ

女性通信士の声が可愛かった(^^;) 極め付けが「Impact!」やね。「衝突します!」かな?