思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

雑誌の宣伝では、1冊に内外のトップモデラーが揃うことはまずない、とあるが、要するに『アーマーモデリング』の記事の再録やん。ってことはその雑誌そのものが凄いだけで、本書単独の独自性ではない。 見たことがなかったのは、冒頭のBTー7だけだが、これ…

『ポケット戦艦マイティローザ』 ☆☆☆☆★再読。 『砲戦距離12000』と『銀河英雄伝説』を良い意味で合わせたような佳作。『ファイブスター物語』のファティマか『アルペジオ』のような美少女アンドロイドがラノベ風味を醸し出す。あとは『スターシップ・オ…

『電池が一番わかる』京極一樹 ☆☆☆ 技術評論社乾電池ごとの特色がわかる。 本書では図表だが、書き出しで、使用機器ごとに最適な電池を。 「カメラ、デジカメ ニッケル水素電池、リチウム電池、リチウムコイン電池 玩具 アルカリ乾電池、アルカリボタン電池 …

『整体入門』 ☆☆☆★『風邪の効用』が応用編なら、本書は最初に出た基本編。 いろんな人別の体操の方法が載っている。 基本として「背骨で呼吸する」というのがまずは取り入れたいところ。(要するに背骨を呼吸に合わせて伸ばすってことかな??)整体入門 (ち…

『逆説の日本史(22)』「各藩は新政府に忠誠を誓ってはいたが、法的根拠はあるわけではなく天皇の権威には逆らわない、というだけだ。しかも、各藩の内政には干渉できなかったし、そうする権限もなかった。 藩はあくまで「独立国」あるいは「自治区」であるか…

『ジンギスカン殺人事件』中津文彦 ☆☆☆いわゆる義経=ジンギスカン説に挑む歴史サスペンス。ミステリと言いたいところだが、伏線がないこと、リアルタイムの旅行記スタイルの記述ゆえに、一人称の主人公に語られる情報が省略され、それが真相を知る手がかり…

もうボケが始まった晩年のサッチャー元首相が、その人生をフラッシュバックする。 もう死んでいる夫が話し相手として登場するが、それが幻覚なのかアルツハイマー描写の一貫なのか、曖昧にしているなど、基本的には伝記映画というより、エンターテイメント寄…

『ゴッド・ガン』バリントン・J・ベイリー著/大森望&中村融訳 ☆☆☆★新訳が続くベイリー。本書は『シティ5からの脱出』に続く(とは言え40年ぶりくらい?)日本オリジナルの短編集だ。 本書は、前半こそ悪く言えばバカSF、良く言えばSFの醍醐味を味わえる…

『萌えよ!戦車学校(8)』 ☆☆☆☆第二次大戦もクライマックス。すなわちドイツと日本という二大帝国が衰滅する過程という事である。 中でもドイツは局地戦では戦場(というか対戦車戦)レベルでは最後まで鋭い戦果を出している。まさしくドイツの科学力は世界…

『人気アニメ・マンガのあり得ないミス衝撃編』 ☆☆☆★ 鉄人社いわゆる『VOW』系の本。それにしては、バリエーションも幅広いし、どれもちゃんと画像が載っているのでお得感がある。ボリューム的にも、テレビの二時間特番4つぶんくらいはあるかも。 「封印…

『神鳥』篠田節子 ☆☆☆☆地味な導入なのに、グイグイ読み進めさせる筆力はさすが。 中盤までは明治の女流画家・珠枝の名画をテーマにしたミステリーだが、鷹ノ巣に行ったところこから一気にホラーに。 広義のミステリーとしての白眉は、珠枝の朱鷺と牡丹の絵に…

朝廷の高官を暗殺するジェット・リー。そこから、彼を追う女剣士、西域での韃靼人に、どこから来たのか流浪の男女ペアなど、途中から『レイダース』か『ハムナプトラ』のような展開に。そんな盛りだくさんというか、詰め込みすぎな構成なので、2時間もある…

『宇宙人相場』 ☆☆☆★『サムライガール』の作者と同じく、右翼作家による、なんと金融ラノベ! 三橋貴明もびっくり。 短時間で何百万円も儲ける反面、その精神的ストレス、元手の重要性、税金と手数料、果てはロウソクチャートの読み方まで、株取引の基本もよ…

『紙の動物園』 ☆☆☆★幻想文学系かという先入観だったが、それ以外にもファンタジーあり、イーガンばりの本格SFあり、支那の古典調ありと、幅広い作風。 15作あるので、印象的なもののみ。『紙の動物園』☆☆☆ 広義のミステリーといえるファンタジー。中国移民…