思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

映画

『模倣犯』☆☆原作を読んだけど、全く違うテイストだなぁ。いかにも日本映画的というか、テレビ業界的というか・・・。『誘拐』みたいな雰囲気に仕上がっていた。 時代のせいもあるのだろうが、ワイドショーのセットに花がない、深夜番組か? というくらいの…

『ハッピー・デス・デイ』☆☆☆☆タイトルだけ聞いた時は、女子高生が見るような映画だと思っていたので、絶対に観ないタイプの邦題だが、「シネマンション」で好評だったので期待してみた。ちなみに、原題も同じ。 ネタバレなしで言うなら、本作は女子大生の青…

『オーヴァーロード』☆☆☆★ JJエイブラムスが製作総指揮の映画。ネタバレもクソもないB級映画なので、内容を書いてしまうと、本作は戦争映画にゾンビ映画を合わせたもの。 タイトルは、てっきり「overload」で精神的な過負荷な戦場と非情な非現実的な事態、と…

『地獄でなぜ悪い』☆☆☆★園子温監督作品。最初は、映画バカの大学生仲良しグループが、夢を諦めきれずにいる物語と、ヤクザの娘で、子役として一発当てたが、母親が抗争で刑務所に入ったのでグレた(ヤクザの娘がグレても、真人間になるわけではない(^_^;))…

『時の翼にのって/ファラウェイ・ソー・クロース!』☆☆☆★セイン・カミュみたいなおじさんが、天使としてドイツ庶民の生活を見守っているが、ある時、ベランダから落っこちた女の子を助けてしまったために、天使の翼を失い、人間になってしまう。 そこで、当…

『ファースト・マン』☆☆☆言わずと知れたアポロ11号の月面着陸までを、アームストロング船長の視点で描いたもの。 内容そのものは科学・宇宙・SFファンなら常識だし、『アポロ11号 完全版』のように淡々と描いたものでもなく、『アポロ13』ほど劇的でも…

『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』☆☆☆☆こういうタイプの映画はなかなか類例がないかも? ディレクターズカットでも、エクステンデッド版でもない。テレビシリーズを映画にする際に追加カットを新規に描き下ろしたものは普通だが、映画に追加カットを…

『アトラクション 侵略』☆☆☆☆前作では、とりあえず宇宙船のビジュアル(レンダリング)とロシア軍の兵器描写が格好良かった印象なので、続編もビジュアル面を重点にチェック。 ストーリーはほとんど忘れていたので、どっちが元カレだったっけ? と最後まで分…

『スマホを落としただけなのに』☆☆☆原作は既読、というより、映画化を先に知って、映画は面白くなさそうだから、とそちらをパスするつもりで原作を読んだ感じがする。 まあ、一言で言えば本筋は『仰天ニュース』とかの再現VTRみたいな感じ。そこに、連続殺人…

『科捜研の女 劇場版』☆☆☆☆テレビスペシャルもちょくちょくやっている印象だし、絶対に一年後にはテレビでやるやろ?! という映画を劇場に観に行くのはよほどのファンだと思うが、公開一週後だがガラガラではなかった(^_^;) 準レギュラーや、卒業した過去の…

『クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者』☆☆☆★子供たちが落書きをしなくなったから、落書きをエネルギーにしていたラクガキングダムは、墜落の危機に瀕していた。 ・・・って、『モンク』というより『ドラえもん』というより『アンパ…

検察側の罪人

☆☆☆★まず、オープニングはめちゃくちゃ格好いい。『インセプション』っぽいというか、スタイリッシュな東京のビル街の写真をミラー反転させてシンメトリーにしたもの。ただ、それに重ねて本編の登場人物がうっすら映るのはどっちらけだった。 いつとキムタ…

『映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面対ハイグレ魔王』☆☆★ タイトルはミスタイプではない。ハイレグなのだが、ハイグレ魔王なのである。オカマ推し辟易派としては、映画第一作からオカマ が出てくることにうんざりするが、まあそれは不問としよう。 映…

『IT/THE END これが見えたら、終わり』☆☆☆★ 副題は当然、邦題オリジナルだと思っていたが、原題は『IT CHAPTER 2』という、そっけないものだった。 なんで3時間もあんねん!? というのが真っ先に出る感想なのだが、5、6人(?)いるルーザーズのメンバ…

『移動都市/モータル・エンジン』☆☆☆★予告編で観た時は『逆転世界』の映画化? と思ったが、どうも違うらしい。 街が動く、というビジュアルは、どちらが先か、たまたまかわからないが『彗星のガルガンティア』のそれと非常に似ている。 ターミネーターかゴ…

『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』 ☆☆☆★テーマは「お兄ちゃんの自覚」で、兄弟がいる人なら誰もがぶち当たる問題。物語としては、ひまわりが宇宙人に姫として拉致される、というジュヴナイルなら定番といえる展開。 『ドラえもん』と…

『悪の法則』☆☆☆★岡田斗司夫とか宇多丸師匠が絶賛していたので、期待してみたが、私的にはちょっと乗りきれなかった。 両者の感想ではネタバレなし、あるいはそこは見聞していなかったので、最初は映画ジャンルがまず掴めなかった。 中盤になって、見た中で…

『くもりときどきミートボール』☆☆☆☆ 宇多丸師匠が絶賛していた、というので観てみた。 ストーリーは、冴えない若者が、珍発明で一躍ヒーローになるが、それが暴走して世界の危機。なんとかガールフレンドと世界を救う、というベタベタなもの。 食べ物が降っ…

『ザ・バニシング 消失』☆☆☆★ あまり情報がなく録画してみた。 とりあえず、80年代のヨーロッパ映画らしく、舞台はオランダ人がフランスに車で新婚旅行に来た、という設定。 途中で立ち寄った高速道路のパーキングエリアで、駐車中の車から売店に買い物に…

『ジョーカー』再&考察 ☆☆☆☆ 前回の感想を書いた後、1回普通に観て、てらさわホーク氏らによるコメンタリー版を観た。それらを踏まえて考察してみた。まずは結局わからなかったこと。 時計が11時11分である理由。感想動画を観た時は何回も写るのかと思…

完全なる飼育 étude

☆☆☆★80年代の雑誌で広告を見た記憶があるが、竹中直人が出ているのが同じくらいで、別物らしい。ちょっと調べたら、セルフリメイクの嵐というか、シリーズ化されたいたらしい。 本作は、高い評価を得ながら姿を消していた女流舞台演出家(月船さらら)が、…

『アポロ11号 完全版』☆☆☆☆どんな映画だったっけ? と思ったら、予告編を観た記憶を思い出した。これまたドキュメンタリー。アポロ11号の打ち上げから、帰還までを映した記録映画だ。 単なる記録ではなく、管制室の様子や、打ち上げを湾の対岸から見に集…

『北斎』☆☆☆★ 勅使河原宏監督。てっきり時代劇かと思っていたら、30分のドキュメンタリーというか、NHK教育テレビのようなノンフィクション、文芸(?)映画。 1953年の映画ということで白黒だが、アップからロングに引くカメラワークを活用して、筆のタッ…

『ポリスストーリー/香港国際警察』☆☆☆☆観たことがあるが、谷垣建治監督オススメということで再見。 ラストバトル以外はほとんど忘れていた。20年ぶりくらいだからなのかな。 序盤は地味と言うか、初めての銃撃戦にビビる刑事とか、『リングにかけろ!』…

『高慢と偏見とゾンビ』☆☆☆★なぜ録画しようとしたのか忘れた(逆にそれが面白いのだが)が、変わった映画だ。 ゾンビものであることには疑いないのだが、舞台が中世から近代のイギリスなのだ。銃や大砲はあるので、日本で言うと江戸時代末期?? 主人公は貴…

『ミッション・インポッシブル フォールアウト』 ☆☆☆なんか最近の『007』みたいだったなぁ・・・。中盤の「誰がスパイか?」と言う二転三転こそミステリーチックだったものの。 見せたいアクションを最初に考えて、ストーリーは後から辻褄を合わせた、と…

『ゴジラVSコング』☆☆☆★ なんかマイケル・ベイ映画みたいな大味大作だった。 音楽も、冒頭の南部のおっさんみたいな歌ものだったり、他にもコングをおっさんに見立てたような演出があって、どちらも萎えた。それ以外の劇伴も、伊福部節がゼロなのは許せると…

『雌猫たち』☆☆☆★ 『狐狼の血』の監督作品で、R15で3人の売春婦の話、と言うこと以外に情報がなくて観たのだが、後で調べたところによると、日活ロマンポルノの復活を企図したものであったらしい。私的にはロマンポルノなんて観たことがないし、そもそも…

『ワンスアポンアタイム・イン・ハリウッド』☆☆☆個人的には全然面白いとは思えなかったのだが、みんなが絶賛するので観てみた。 最初の30分くらいみて、『パルプ・フィクション』以上に地味だったので、早送り。ブルース・リーとの対決と、クライマックス…

『クワイエット・プレイス』☆☆☆ 各所の評判が良かったので期待していたのだが、期待外れ。 これ、C級か、下手すりゃZ級によくある設定の映画やん。 設定は省略するが、まず、SFとしては穴がありすぎ。『クローバーフィールド』と同じく(?)モンスター映画…