思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『雌猫たち』☆☆☆★
『狐狼の血』の監督作品で、R15で3人の売春婦の話、と言うこと以外に情報がなくて観たのだが、後で調べたところによると、日活ロマンポルノの復活を企図したものであったらしい。私的にはロマンポルノなんて観たことがないし、そもそもピンク映画も知らない。AVとの違いもよく分からん。
本作だけの印象は、『娼年』の逆パターンという感じ。もともとデリヘル嬢だった3人の人間模様を描くのだが、3人を一人したら、まるっきり『娼年』と一緒。後は『捨てがたき人々』にも似た、底辺で生きる人々の人間臭さ、と言うか。
親の遺産で引きこもりしている男、亡き妻の代わりに性欲なしで指名を繰り返す老人、お笑い芸人にハマる児童虐待のシングルマザー、など、三者三様。