思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面対ハイグレ魔王』☆☆★
タイトルはミスタイプではない。ハイレグなのだが、ハイグレ魔王なのである。オカマ推し辟易派としては、映画第一作からオカマ
が出てくることにうんざりするが、まあそれは不問としよう。
映画としては、最初の50分、ほとんどがテレビシリーズの延長であり、映画ならではの事件が起こらないことが最大の問題点だと思う。大人の私でも退屈してきたんだから、子供は、テレビシリーズと変わらない内容が、映画的な間を開けて展開するので、飽きるんじゃないかなぁ。映画第一作ということで、映画っぽくしよう、と導入部を長めにとったことが裏目に出ていると思う。
逆に、ここ10年くらいのクレしん映画の密度(テンポ)がいかに濃くなったか、がよくわかる比較でもあった。
面白いのが、声優たちの演技の違いだ。まさお君、ネネちゃん、風間君はほとんど変わらないが、しんちゃんとボーちゃんは結構違う。かなりスローモーなのだ。後は、シロがハイテクで人語を喋るのだが、後のスーパーシロとは違う人が当てているのが面白かった(^_^;)
背景の処理として、筆ムラというか、画用紙のささくれをテクスチャーに見立てて多様な表現が特徴的。