思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『IT/THE END これが見えたら、終わり』☆☆☆★
副題は当然、邦題オリジナルだと思っていたが、原題は『IT CHAPTER 2』という、そっけないものだった。
なんで3時間もあんねん!? というのが真っ先に出る感想なのだが、5、6人(?)いるルーザーズのメンバーの贖罪をそれぞれ描くので、そりゃあ、長くなるわな(´д`)
ペニーワイズも、本作では、単なるモンスターもしくは怪獣になっていて、前作にあったホラー風味は、あくまでもショッカー要素にしかなっていない。とはいえ、全編に渡って「なんだ猫か」演出が施されているので、クライマックスまで、テンションは保たれるのではあるが・・・。
ペニーワイズの顔が主に口裂けにちょいちょい変形するのが、何か森木泰宏が描くモンスター(『サイレントメビウス』のルシファーホークとか)に似ていて、特に横から見た時にめっちゃ間抜け(^_^;) 最終形態は『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』のクモ(名前があったけど忘れた)からインスピレーションを得たのかなぁ。
インディアンから聞いてきた、怪物の倒し方が効かないのは易々として、要するに「悪口を言って弱らせる」って何やねん!? と萎えたのだが・・・。
本作を理解する上で、非常に役に立ったのがYoutubeチャンネル「おまけの夜」の解説。というより、原作の解説だ。プロットそのものは児童小説ってことなんだねぇ。それをめちゃくちゃ意地悪く、大人向けにしたのが本作。だとするならば、本作のクライマックスの逆転劇は、『ホビット』のゴクリとの謎謎勝負にも通じるものがあり、わからなくもない。
これは、原作を読むしかないかなぁ・・・。