思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

映画

『勢揃い東海道』☆☆☆☆片岡千恵蔵の清水次郎長シリーズの第4弾らしい。 いろんな意味で「仁義なき戦い」シリーズの『北陸代理戦争』を連想した。 おなじみの俳優たちが毎回違う役で出演していること、あちこちの組のカシラが離合集散するところ、などがそれ…

『河のほとりで』☆☆☆★情報ゼロで観た。本作は、昨今ならば昼ドラでありそうな、ややこしい(複雑な)男女の人間関係で悩む人々を描いた人間ドラマ。 冒頭、主人公のおっさん(山村聰)が、飛行機でたまたま席が隣になるのが、一人の中年女性(淡島千景)。 …

『市民ケーン』☆☆☆★ 映画史的には、『2001年』と並ぶ大名作とされているので見たのだが、少なくとも物語的にはどこが面白いの? という感じだった。 まずは冒頭のニュース映画で「全然ダメダメやん(´д`)」となったのだが、本編になってからは普通に見ら…

『樹海村』☆☆☆『犬鳴村』に続く「村」シリーズ第二弾。ホラー色は薄めで、特殊メイクを多用した、怪奇ものに近いテイスト。 メインどころに知っている人や、眼福な女優がいなかったのが個人的には乗り切れなかったウィークポイント。スケール感もだいぶ小さ…

『イングロリアス・バスターズ』☆☆☆★タランティーノって、映画ファンが騒ぐほど好きになれないけど、さりとて一蹴もできない存在(作品)なのだ。 本作でも、本筋とは関係ないグダグダ会話が続くのでうんざり退屈して、早送りしたくなる。 でも、それは何か…

『ターゲットキル』☆☆☆自主制作っぽいが、それにしては頑張っている。『最強殺屋伝説諸岡』とか『ある用務員』、あるいは『ファイナル・レベル エスケイプ・フロム・ランカラ』に代表される、アメリカのテレビ映画みたいな雰囲気。 はたまた、『ゼイラム』と…

ミニオンズ 再

☆☆☆☆★『ミニオンズ フィーバー』の口直しに見直さずにはいられなかった。 やっぱり文句ない出来。 ミニオン達のセリフの日本語部分を探すのも楽しい。

サンシャイン 2057

☆☆☆てっきりNHKスペシャルの『銀河宇宙オデッセイ』の映画版だと思って観ていなかったのだが、全然別物だった。調べてみたら、そちらは『クライシス2050』という、ちょっと似ているタイトル。 本作は、活動の衰えた太陽に、地球の全ての核爆弾を集めたやつ…

ミニオンズ フィーバー

☆☆☆原題は『ミニオンズ ライズ オブ グルー』、素直に訳せば『怪盗グルーの誕生』というところか。これ、『ミニオンズ2』? 調べると、『ミニオンズ』の正統続編ではあるが、その間に怪盗グルーのシリーズが2、3作品あるらしい、ねじれた続編。 冒頭…

『任侠東海道』☆☆☆★東映オールスター時代劇。いわゆる清水次郎長を主役にしていて、『任侠清水港』とは、シリーズ物なのかと思いきや、微妙に配役が違ったりする。 主役級の人が6から10人くらい出ていて、みんな競い合うように顔芸を頑張っていて、斬られ…

『鬼龍院花子の生涯』☆☆★名前を聞いたことのある邦画界の巨匠の一人、五社英雄監督作品ということで観てみた。 極道の女となった一般女性の生涯、ということで、『だから、あなたも生き抜いて』とか、なんか壮絶な『おしん』みたいな映画かと思ったら、極道…

『任侠清水港』☆☆☆東映のオールスター映画らしい。あまり詳しくない私でも、主役級の人が次々に出ていることは分かった。 何と言っても顔芸大会というか、異様に目力のある人が多く、歌舞伎的な肩に力の入る、力みまくった台詞回しが続出する。 オールスター…

『あぶく銭』☆★勝新太郎主演。『賭博打ち』みたいな感じ。ヤクザの金など、危ない盗人稼業で生計を立てている勝新だが、ヤクザのバクチマネーを盗んだと思ったら、さらにそれを隠した場所から盗まれた。 ながら見してたこともあって、特に印象に残るところは…

『名前のない女たち』☆☆原作は、タイトルに女優名がつかない、企画ものAVに出るAV女優を中心に、女優たちの素顔を追ったノンフィクション・ルポ。 当然、映画もドキュメンタリーか、それを元にしたオムニバス、はたまた複数うのエピソードを1つにまとめる、…

『消えない』☆☆☆YouTubeに公式で挙がっていた、ユーチューバーと、埼玉県とコラボして作られた短編映画らしい。わずか11分しかない。 後輩でドライバー役の登場人物が、どうも演技がヘタだな、と思ったら、若手役者じゃなくてユーチューバーだったからか(^…

『続・花頭巾』☆☆☆主演は山本富士子、市川雷蔵、勝新太郎、という『踊り子行状記』と同じ面々。 本作はタイトルからして続編なのだが、前作は未見。でも、最初の5分くらいであらすじ紹介してくれる親切設計なので安心。 それからすると、前作は、琉球を襲撃…

『唐獅子株式会社』☆☆「東映エクストリーム」動画チャンネルで情報ゼロで観た。 これ、多分漫才ブームで人気絶頂だった横山やすしを主役にした、アイドル映画だよね?(^_^;) 舞台や役柄は、やっさんのキャラからして、一番違和感のない、ヤーさん(^_^;) ウダ…

『鬼火』☆☆☆情報ゼロで観た。音楽は伊福部御大で、『七人の侍』の神セブンの一人、加東大介が主演。ただし、劇伴は必要最低限で、3、4曲しかも弦楽四重奏か、というくらいシンプルな編成の曲ばかりだった。 加東大介はガス会社の集金人。誰もいない家に入…

『来る』☆☆☆☆80年代っぽいアクションホラーかと思ったら、ド直球のホラーだった。 序盤は、妻夫木聡の薄っぺらい理想の夫っぽさが実に嫌だったが、観ていると、それも演出というか、ミスリードであることがわかるようになってくる。 中盤以降は、ある種の…

『ミニオンズ』☆☆☆☆★子供向け映画ではあるのだが、だがそれゆえに隙の全くない、これまたある種の「完璧映画」では? 下手すると1カットごと、少なくとも1シーンに1つはギャグ演出が入っているし、テンポもよくガンガンストーリーが進む。ミニオン語は、…

『現金(げんなま)に手を出すな』☆☆井筒監督オススメという事で見たが、全然面白くなかった。白黒というのが意外だったし、感想を書く段になって調べたら、キューブリックの第1作だったのか・・・ ・・・と、ここまで書いて、何かおかしい。 あ、上述した…

『怪談 蛇女』☆☆☆★事前情報ゼロだが、なんとなく江戸時代が舞台の白黒映画かと思ったら、カラーで、戦前の大地主と小作人の話のようだ。 『播州皿屋敷』をみるまでもなく、こういうのは暴虐非道なヤツに、虐められて、その復讐に幽霊が出てくる、というのが…

『ビルとテッドの時空旅行』☆☆☆★『トップガン マーヴェリック』が約40年ぶりの続編とか言ってるけど、その前にこれがあったんだよっ! と言いたいのが『2』から約30年ぶりの続編である本作。当然、主演二人も続投の直接の続編なのだ。 原題は『Bill & T…

『アウトポスト』☆☆☆★よりによって『ブラックホーク・ダウン』の後に観たのが最悪の順番だったのかも(^_^;) ヘリの外観がCGだとか、画面のコントラストが弱い(特に室内やナイトシーン)とか、マズルフラッシュが合成だとか、爆発の煙の厚みもないとか、同じ…

『羊たちの沈黙』☆☆☆★2回目か3回目の視聴。 確かに面白いけど、サスペンス映画としては普通に面白いレベルで、これがアカデミー賞をいくつも取るなら、『セブン』はそれ以上に取っててもおかしくないと思うけどなぁ(´д`) 映画評論家・町山氏が「その年には…

『見えない目撃者』☆☆☆☆同名の韓国映画を日本でリメイクしたらしい。こういう成功作があったのに、なぜ『キューブ』という駄作が生まれたのかなぁ(´д`) それはともかく、盲人が事件の目撃者、という設定は、ミステリーとしては意表をついた設定で面白い。犯…

『ミッドナイト・アフター』☆☆☆香港(中国)映画で本格SFというのは珍しいなぁ、というので見てみた。ハリウッド映画でよくあるアンバー系のルックが特徴。 とある乗合バスに乗った10人くらいが、とあるトンネルを通っている間に、世界が一変。街中から人…

オデッセイ

☆☆☆☆普通に面白い。特に欠点らしい欠点もない。ハードSFである原作を、うまく消化していると思う。 冒頭でいきなり事故が起き(原作通り)、終始テンポよく進んで、最後まで飽きさせない。 ただ、主人公がポジティブというキャラ設定の功罪か、絶体絶命感が…

『丹下左膳 完全版』☆☆☆私的には、丹下左膳というと、槍の達人? と勘違いしてしまうくらいの知らないーず。 オールスター映画なのか、本筋とは直接関係ないような準主役的な登場人物が多くて、知識ゼロの後世の我々(私だけ?)には把握しづらい。 柳生の壺…

『閉ざされた森』☆☆☆★原題は『BASIC』。邦題にしても地味すぎるので、見る気にはならないのだが、CSでのアオリ文句「食い違う証言」「『羅生門』的な」というのに惹かれて観た。主演はトラボルタとサミュエル・ジャクソン。 冒頭の、密林を飛ぶヘリの映像か…