思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2014-01-01から1年間の記事一覧

福田季三志『部下をプロ人材に鍛える三つのステップ 人材成長のためのリーダーシップ』「共に働く部下の人間的成長を実現するために、上司も成長し続ける。それがリーダーの役割である」「新人メンバーには具体的でわかりやすい指示・命令をしていくことが必…

下地寛也『コクヨの3ステップ会議術』「報連相が中心の「定型会議」の場に、クレームという問題解決を必要とする「創造会議」の議題が提示されたわけです。(略)この場合、定型会議を創造会議に切り替えるかの判断が必要です。(略)創造会議に切り替える…

本田直之『ホウレンソウはいらない! ガラパゴス上司にならないための10の法則』先に読んだ本と違って、本書は、ホウレンソウに代表されるようなルーチンワークは出来る限り、クラウドなどITを活用して自動的に、誰でもできるように簡略化していこう、という…

細川馨リーダーが実行する新ホウレンソウの本『』「現代では、じっくり一日中考えて百点の答えを出すよりも、たとえば一時間という短い時間のなかで70点の答えの段階で行動することが必要な時代となりました。 なぜなら、ベストな答えを導くために必要な時間…

『未来の2つの顔』星野之宣 ☆☆☆☆実在するものはともかくコンピューターの進化を描いた物語設定は現在ではオーソドックスだが面白い。未来のデザインは古臭いなぁ…と思ったのだが、マンガ化が92年ということなので、結構古い。とはいえ、デザインセンスは七…

植西聰『上司に評価され部下に好かれる求めすぎない!仕事術』「トラブル処理で求められるのは、いい解決よりも、迅速な行動力です。」「・誰にでも理解できる、わかりやすい話し方をする。 ・自分にしかできないような、味のある話し方をする。 ・自分の気…

吉山勇樹『残業ゼロ!チームの成果を3倍UPする 課長のダンドリ・リーダー術』「個人の場合は難易度は低く、効果の大きい部分に着眼し、進めることが求められる。が、チーム全体では、難易度は高いが、効果が見込める仕事があれば、そこに対し、チャレンジ…

伊東喜四郎『部下をもつ人がやるべきことやってはいけないこと』原著は75年とかなり古いことで、いわゆる大企業病的なことを書いているので、現在とは合わないところもありますが、上司としての心構えとしては、参考になるところはありました。 ただ、少し一…

『はぐれ猿は熱帯雨林の夢を見るか』篠田節子 ☆☆☆★ちょっと谷甲州とか藤崎慎吾(どっちもハードSF作家なのだが)的な雰囲気もあるものの、SF的なテーマの中間小説短編集。タイトルはどれもSFのパロディなので、一見、京極夏彦『どすこい』っぽいが(^_^;)『深…

伊藤康浩『就業規則の落とし穴がわかる本』「労働契約法第4条(略)2.労働者および使用者は、労働契約の内容(略)について、できるかぎり書面により確認するものとする。」「労働基準法の使用期間 採用日から14日以内 解雇予告あるいは解雇予告手当が不要…

『浜村渚の計算ノート(5)』 ☆☆☆★『遊星よりの問題X』☆☆☆★ 魔法陣がテーマ。トラブルをリカバリーするドンデン返しが面白い。『鳩の巣が足りなくても』☆☆☆☆ ちょこちょこ数学の本もかじってるつもりだが、鳩の巣理論なんて、聞いたこともないか、全く記憶に…

布施直春『小さな会社の労働基準法と就業規則』「パートタイマーにも「雇用保険」は適用(略)一週間の所定労働時間が20時間以上で、おおむね年収90万円以上が見込まれる者は、被保険者としなければならない。」「民間企業(従業員56人以上)は、法定雇用率…

『食品の裏側』安倍司 ☆☆☆☆★ 東洋経済新聞社「添加物の見方・買い方は(略)添加物の「物質名」や「危険度」を無理に勉強して覚える必要はないと思っています。 「素朴な疑問」を持って、商品の「裏」にある「原材料表示」をよく見て、常識の範囲内で判断す…

久恒啓一『タテの会議 ヨコの会議』「数字のチェックの会議ではなく、プロセスをチェックする会議だったそうです。(略)本来、営業会議のような目標を管理する会議は、その数値はともかく、「何をしたか」を管理する会議でなければなりません。どの顧客に会…

『朝日新聞がなくなる日』宮崎正弘 ☆☆☆★政権交替で鳩山政権ができたあとに出ていた本。 半分は三橋氏の『マスゴミ崩壊』と同様の(ただし、アメリカを中心とした世界のマスコミ情報が多い)マスコミの断末魔の現状。 後半は、著者の真骨頂である世界情勢につ…

『これはペンです』 ☆☆☆★これまで読んだ中では、まだ読めるほうかな…。『これはペンです』☆☆☆★文章を自動生成する機械または方法を使って書かれた叔父からの手紙。それを受け取る姪の手記、という体裁なのだが、科学的あるいはSF的与太話である。 土屋賢二の…

ジャン=フランソワ・マンゾーニ&ジャン・ルイ・バルスー『よい上司ほど部下をダメにする』『自分でやったほうが早い病』に近い内容だが、ちょっと違う。「「できない部下」のマネジメントやその成績の向上は容易ではなく、失敗に終わることが多いと個人も…

『2』野崎まど ☆☆☆☆☆ついに野崎まどがやった。普通に秀作だった『「映」アムリタ』の上を行く作品を作り上げたのだ。 それだけなら「ついにやった」などとは書かない。これまでに書かれた『舞面…』から『パーフェクトフレンド』までの要素、登場キャラを総…

堀口敬『儲かる工場のしくみ』主に製造業の原価管理について書かれた本。「「管理したいデータを掲示板に貼ることが見える化!」と勘違いしている工場が多いようです。そんな工場では、古くなって誰も見ないグラフまで貼りっぱなしになっているので、掲示板…

沖本るり子『リーダーは話を一分以内にまとめなさい』 「仕事の進め方について心配になり、口出ししたくなる部分も出てくるかもしれません。しかしそこはグッとこらえて、部下からアドバイスを求められのを待ちましょう。(略)それがないうちは、こちらがど…

近江堅一&近江良和『トヨタに学びたければトヨタを忘れろ 改善の“気づき”養成力』中小メーカーとして具体例として挙げられているのは、基本的に機械や部品を作るメーカー。このあたりの改善なら、簡単にできる……と思えてしかたない。我が社のほうがより高い…

『スター・ウォーズ デス・スター(下)』 ☆☆★これだけ読み終えて何も残らない作品もあまりないかも(ま、純文学ならいくらでもありそうだけど、あまり読んでないし)。 改めて、どんな話が読みたかったかと考えてみると、超巨大建造物を作るための資材調達…

『スター・ウォーズ デス・スター(上)』 ☆☆☆★久々の(スローン提督とかの話だから、もしかして20年ぶりくらいかも?)『スター・ウォーズ』小説(あ、エピソード1の時期にもノベライズとかは読んだかな?)。 10人くらいの視点から、デス・スター建造を描…

『アップルシード(4)』☆☆☆★この巻まで来ると普通に読めるようになる。線もデザインも巧くなっている。いしかわじゅんが『キン肉マン』を評した言葉を借りるなら、「巧くなっていくのが分かるお得なマンガだなあ」ということになる。 この巻になると立法院…

古谷誠『日本一やさしい5Sの学校』「5Sの本来の目的とは(略)企業生き残りの基礎です」「使ったものを戻す際に、物を持って置き場へ手を伸ばしたときに、大体の勘で戻せるくらいに物の置き場の間口を大きくします。(略)戻す場所の間口を大きくすると「戻…

小室淑恵『チームを動かすリーダー術』基本的にホワイトカラーというか、営業や事務仕事向けなので、製造業ではマニュアル休暇として4日も順番に休むことなど不可能に思えるが…。「リーダーの大切な素質のひとつが「性善説」の思考です。 前述のメンバー同…

黒岩禅『「最高のチーム」をつくるシンプルな仕掛け』以前は「北風のマネジメント」でツタヤ全国一になった人が、改心して(?)「太陽のマネジメント」でも日本一になった。そういう人の書くものだから、両方の人の心理が納得できて説得力がある。「「うち…

小宮一慶『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』「1現状を客観的に把握するために、できうる限りの情報を収集し、分析するまで、結論を急がない。 2「事実」と「仮定」を分けて考える。 3情報を論理的に分析して結果もまた、ひとつの「仮説」として…

『ゴジラ』 ☆☆☆★やっぱり長い。約二時間だが、プロットを変えずとも、30分は切れるし、切った方が良くなる。肝腎のサンフランシスコでの怪獣バトルで眠くなるってたのはどういうわけだ…?! プロットで良かったのはゴジラかと思わせて、序盤の被害はムートーの…

『深紅の碑文(下)』 ☆☆☆★林譲治が書いた、と言われても何の疑いも抱かないだろうなあ…という感じの作品だった。宇宙船を飛ばすパートに関しては、機島慎司や野尻抱介っぽさもあったりするが、何よりすごいのは、終わっても何も起きないことだ(^_^;) これだ…