思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『浜村渚の計算ノート(5)』
☆☆☆★

『遊星よりの問題X』☆☆☆★
魔法陣がテーマ。トラブルをリカバリーするドンデン返しが面白い。

『鳩の巣が足りなくても』☆☆☆☆
ちょこちょこ数学の本もかじってるつもりだが、鳩の巣理論なんて、聞いたこともないか、全く記憶にない。おまけに「6羽の鳩がいて、5つの鳩の巣かあれば、必ず一つの巣に鳩が二羽いる」という当たり前すぎる理論だという。ところが、作中で用いられるように、意外や意外、使いでがある。また、ミステリーとしてのできはピカイチ。どっかのアンソロジーに入れても良いのでは?

『パップス・ギュルダン荘の秘密』☆☆☆
またもや北山猛邦ばりの物理トリックもの。いや、森博嗣といったほうが良いか。

『京都、別れの二次関数』☆☆★

これはちょっと、凝りすぎて失敗したライトミステリーの典型、って感じ。

余談ながら、あとがきにある読者への挑戦状「円錐の体積が円柱の三分の一であることをパップス・ギュルダンの定理を用いて証明せよ」に、頭の中だけで回答できた私エヘンプイ(`▽´)
定理じたいは省略。「回転させる図形が、長方形と、その対角線で分けれた二等辺三角形では、面積が二分の一である。
パップス・ギュルダンの定理では、回転させる軸と図形の重心との距離がポイントだから、その長さが長方形の三分の二なら、1/2×2/3=1/3」二等辺三角形の重心の求め方は脳内だけでは手に負えなさそうなので省略(^_^;)だけど、これしかないでしょ?(二等辺三角形の重心の求め方がこの問題のキモなのかもしれないけど(^_^;))