黒岩禅『「最高のチーム」をつくるシンプルな仕掛け』
以前は「北風のマネジメント」でツタヤ全国一になった人が、改心して(?)「太陽のマネジメント」でも日本一になった。そういう人の書くものだから、両方の人の心理が納得できて説得力がある。
「「うちの部下は、報告(連絡・相談)をしなくて困る」という話をよく聞きます。ただそれは、部下がホウレンソウをしないことも事実ですが、上司から積極的に聞きにいっていないことも事実なのです。(略)例えば、用件があって部下に電話をします。その用件が終わり電話を切る前に一言付け加えるのです。
「ほかになんかある?」
これが効果てきめんでした。(略)
ホウレンソウは部下からするものだという固定観念を捨ててみると、驚くほど情報が入ってきます。」
「部下が勘違いすることを部下のせいにしていたらチームは機能しません。上司が「何を言ったか」は重要ではないのです。「何が伝わったか」が重要なのです。」
「「もっと注意しなさい!」ではなく、具体的に何を変えるのかを示し、何を改善すべきかを指導しなければ指導とは言えないのです。」
「衆目評価は、一人500点の点数を自分も含めた全員に配分します。(略)ただし、同じ点数をつけてはいけません。」
「上司と部下の関係を上だ下だと考えるのではなく、お互いに頼るべき相手と考えてみてほしいのです。部下の一人ひとりには、なんらかの「強み(得意)が絶対にあります。それをもっと活かしてみると成果が変わります。」