『未来の2つの顔』星野之宣
☆☆☆☆
実在するものはともかくコンピューターの進化を描いた物語設定は現在ではオーソドックスだが面白い。未来のデザインは古臭いなぁ…と思ったのだが、マンガ化が92年ということなので、結構古い。とはいえ、デザインセンスは七十年代のまま。とてもガンダムやマクロス以後とは思えない。例によって、ごく稀にナイスなデザインのがある。本作では増援の戦艦がそうだ。
閉鎖空間でのシミュレーション(社会実験)という設定はいかにもホーガンらしい。
この手の話は、悲劇の回避、という消極的ハッピーエンドで終わることが多いが、ちゃんとしたドンデン返しのあるハッピーエンドであるところが良い。
未来の二つの顔 (講談社漫画文庫) 星野 之宣 P・ジェイムス・ホーガン 講談社 2002-03-12 |