思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

伊東喜四郎『部下をもつ人がやるべきことやってはいけないこと』

原著は75年とかなり古いことで、いわゆる大企業病的なことを書いているので、現在とは合わないところもありますが、上司としての心構えとしては、参考になるところはありました。
ただ、少し一般化しすぎているので、他人行儀というか、直接的に導入するのは難しい感じ。

「根回しをもちかけるときは、お互いに意見の一致する点から話しはじめることである。 はじめから意見の異なる点から話し出したのでは、相手は話に乗ってこなくなる。」

「いまの若い世代の人たちは、賞をもらっても、それほど有難がらないし、むかしの人ほど感激もしないことと、罰せられても、心から納得していないということである。なぜかといえば、賞も罰も、上部の押しつけだからである。」

「愛社心は、言葉ではなく、行動によって養われていくので、上司への信頼、同僚への信頼、共同生活への信頼が基盤となるものである。」

「仕事は、考える余地があってこそ興味がもてるのであって、考える余地のないような仕事を与えられれば、ハリを失い、不満をもつことになるのである。」