近江堅一&近江良和『トヨタに学びたければトヨタを忘れろ 改善の“気づき”養成力』
中小メーカーとして具体例として挙げられているのは、基本的に機械や部品を作るメーカー。このあたりの改善なら、簡単にできる……と思えてしかたない。我が社のほうがより高いレベルの発見を行わなければ作業改善はできない、というのが感想。
とはいえ、その精神そのものは大いに参考になった。まずはトップが必死の決意で取り組まなければ…というところとか。
「“目標”は変えてはいけないが、“手段”はどんどん変えていくものである。」
「整理整頓の対象は、まず“物”からやる。(略)整理整頓をきちんとしてから、清掃、清潔、躾と進めていく。」
「挑戦目標とは管理者が取り組む目標である。(略)一般社員は日常業務が主体である。この日常業務を遂行するうえで、困っていること、こうやればもっとやりやすくなることを見つけ、これを改善していく。これが日常業務の改善である。」
「中小メーカーにおいて作業者はみな一生懸命作業をしている。しかし、実際にお金を生む仕事は20%しかやっていない。手待ち、不良品、段取時間、機械故障、物を探している時間、物を取りに行っている時間、運搬などはすべてお金を運生んでいない。これらをトヨタ生産方式ではムダという。」