思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

萌えよ!戦車学校 戦後編(5)

ベトナム戦争湾岸戦争
文 田村尚也/絵 野上武志
☆☆☆★
イカロス出版

副題以外に、インドシナ戦争、イライラ戦争、イラク戦争、アフガン戦争編を収録。
大東亜戦争中のインドシナ戦争以外は、戦後の紛争なので、戦車同士のガチンコは少ない。むしろ、現代史、戦史的な勉強という側面が強かった。『イスラム戦争史』とかに近い感覚。
特に、インドシナ戦争以外は、イスラム世界と白人国家の戦争、という意味で一貫していることがわかったのは収穫。
特に、イライラ戦争で勝ったイラククウェートの石油増産で、経済的に打撃を受けたイラクがそこへは攻め込み、欧米が攻撃。湾岸戦争があまりにも電撃的だったので、イラク軍の地上戦力が温存されたので、イラク戦争に繋がる、というのは、本書を一気読みしなければわからなかった点。