思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

野生の証明


☆☆☆

冒頭、日本の自衛隊にも特殊部隊があり、アメリカで米軍と共同訓練(演習じゃくてね)をしている、なんていうエピソードから始まる。80年代は、これだけでも、知らない人が多かったんじゃないだろうか。そして、一週間の山の中のサバイバル訓練で、「野生の本能を目覚めさなければ生き延びられない」と言う趣旨のナレーションから、タイトルが出る。
でも、そういう映画かと思いきやわ山村の百姓を惨殺する場面があり、田舎町でひっそりと暮らす高倉健、という、訳の分からない展開となる。
不良にからまれたり、絡まれている女記者を助けたりで、当然、最後には怒り爆発となるのを予測するわけだが……。これ、健さんの定番たふ任侠/ヤクザ映画と全く同じやん!?
クライマックスでは、元上官だか先輩だかの松方弘樹たちとの戦いになるので、余計にヤクザ映画っぽい(^^;)
ヒロインたる薬師丸ひろ子が、三枝未希ばりに、危険を予知したり、へんな映画である。
ミリオタ的には、なぜか富士の演習の場面が物語上では不要に、過剰に出てくる。なぜか戦車が61でも74でもなくパットンなのがおかしい。