思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

2024-03-09から1日間の記事一覧

茶室殺人伝説

今野敏 ☆☆☆★ 講談社文庫茶道を扱ったミステリーとしては、『千利休殺人事件』だかのタイトルのミステリーがあったが、本作は基本的に現代が舞台。 主人公は、表千家、裏千家らに継ぐ架空の相山流なる茶道家に習うOL。下っ端である。とある茶会で、家元のい…

野生の証明

 ☆☆☆冒頭、日本の自衛隊にも特殊部隊があり、アメリカで米軍と共同訓練(演習じゃくてね)をしている、なんていうエピソードから始まる。80年代は、これだけでも、知らない人が多かったんじゃないだろうか。そして、一週間の山の中のサバイバル訓練で、「…

許されざる者

 ☆☆傑作とされているので期待したのだが、やっぱりイーストウッド映画は合わないのかも。 割と古い映画のせいかもしれないが、ルックも、白茶けていて、80年代みたいだし(私の記憶のイメージ。ほんとの80年代はもっと粗いかも)。 見終えてから、町山氏の…

ファング一家の奇想天外な秘密

 ☆☆☆★原題は『THE FAMILY FANG』で、てっきり『家族の牙』かと思いきや、『ファング家』だった。でも、見終えた後で私が邦題をつけるなら、『フェイク・ファミリー/リアル アート』かな。 フラッシュモブの逆というか、リアルドッキリカメラを現代アー…

スーツケース・マーダー

 ☆☆ライフタイム製作の映画は、女性が主人公であることと、妙に色彩が明るくて彩度が高い画面である。 スーツケースに詰められて発見された死体から始まるので、ミステリーまたはサイコ・サスペンスかと思いきや、ある女性のドラマ。 主人公というか、主…

ジョセベル

 ☆☆☆原題も同じ。『バイオハザード』のミラ・ジョボビッチみたいな人が主役。 交通事故で夫とお腹の子供を亡くして車椅子生活となり、実家に帰ってきて、父親と暮らすことになった主人公。幼い時に亡くなった母の片身のビデオテープを見つけて、怪奇現象…

ザ・ハウス 呪縛のAIマンション

 ☆☆★あまりにもテキトーな邦題な上、原題も、章題がちょこちょこ出てくるので、よく分からなった。 元々、食肉工場だったところに建てた最新式のマンション。電気やテレビやメールなども、アレクサ的な、音声制御だ。まあ、AIとか言うほどハイテクじゃない…

ソルジャー・ドッグス

 ☆★ジョン・ウーの初期作品。主人公は傭兵として、ベトナムだかタイだかの将軍を拉致するが、軍から追われることになり、命懸けの戦いを繰り広げることになる。 まあ、何のテーマもない、『ランボー』とか『コマンドー』というよりも、『デルタフォース』…

キリング・フィールド

 ☆☆『ハンバーガー・ヒル』みたいな映画を期待した私が悪いのだが、『アンダー・ファイア』みたいな映画だった。実話を元にしたという点でも、同作と同じ。 舞台は、カンボジア。共産主義独裁者による国民の虐殺が行われていることからの命名だが、そこ…

トロン・レガシー

 ☆☆☆☆★『トロン』は数年前に観ていたので、なんとなくレンタルでDVDを観てみたら、コンピュータ世界のビジュアルに圧倒され、「これはブルーレイで観ねば」と、ディスクバトルが終わったあたりで観るのをやめて、ブルーレイを購入。 観ながら、『トロン…

レオン

 ☆☆★何度も地上波だのケーブルテレビでやってるし、いわゆる「みんな大好き」系なので、天邪鬼なわたしとしてはどうしても食指が伸びなかった。 ながら観しようと思って吹き替え版にしたのが失敗だったかも。 職人気質の暗殺者と、家族を殺されて少女の話…