思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ダンサー・イン・ザ・ダーク

☆★

割と評判がいいので、改めて観てみようと思った。なんか、観たような気がしていたのだが、実際に観てみると、『海の上のピアニスト』と混同していたのかもしれない。
まず、ストーリーも、演出も、完全なフィクションなのに、全編手持ちカメラであることが許せないので、割と早い段階で早送り視聴にした。
プロットだけ見れば『自転車泥棒』みたいな、人生の不条理を描いただけの映画。おまけにミュージカル。
これが、ミュージカルではなく、固定カメラ主体で、スピルバーグ調に作ってくれれば、けっこう良い映画だと思ったのになぁ。

以下ネタバレ

ラストの、死刑に至る道のりで、突然歌い出すのは百歩譲っても、檻を開けて囚人たちと触れ合うのは、いくらイメージシーンだとしても(このシーンは、現実に歌っている、という音響演出らしいのだが、それならなおさら)個人的には許せなかったなぁ。
ラストカットが、絞首刑で、主人公の死体がぶら下がったところでエンドロール、という思い切った編集なのは良かったかな。