思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

カオス


☆☆☆☆

2005年版。ステイサム主演。
「二大スターの共演」という惹句に惹かれて観たのだが、二大スターが誰なのかも知らずに観た。番組名に年号が入っているので、リメイクされるほど優れた元ネタがあるのかと思ったからだ。でも考えたら、同名の日本映画(中田秀夫のホラー映画)があるから、というだけなのかもしれない。ちなみに、邦題も原題と同じだ。
冒頭は銀行強盗のシーンから始まり、犯人ウェズリー・スナイプス(こちらが二人目のスター)は交渉役に、先日、人質を死なせて謹慎中のステイサムを指名してきた。
女刑事役のジャスティン・ワデルは、日本の女子アナに、そっくりか人がいるんだけど、名前を思い出せない(@_@) 私的には、彼女目当てだけでと、充分、観る動機にはなった。キスシーンがあったのはショックだったけど(^^;)(追記:丸岡いずみをちょっと細身にした感じ! だいぶ検索してようやく探し当てた(^_^;))
本作は、結果的に予備知識ほぼゼロで観たのが良かった。
ちなみに、タイトルは、作中で、頭良さげに見せるために出してくるカオス理論からとっている。

以下ネタバレ

銀行強盗の手口も、クライム・サスペンス的には、斬新な手口なのだが、それ以降のツイストが衝撃過ぎて、せっかくのアイデアが全然効果を上げていない。もったいない(^^;)
容疑者が次々に殺される展開とか、なんか香港映画みたいだなあと思ったら、終盤は『レイジング・ファイア』みたいな、スナイプスが実は人質を撃った、元刑事でステイサムの相棒だった、という展開に。
さらには、衝撃のオチが待っている。

以下さらにネタバレ(某有名サスペンスのオチにも触れます)

ラストは、『羊たちの沈黙』よろしく、真犯人が逃げおおせるという、ある意味では胸糞的な幕切れ。
さらにその真犯人はステイサムだった、つまりは強盗とグルだったのだ。このへんは、『12モンキーズ』とか『ユージュアル・サスペクツ』的な路線を狙ったと思われる。ラストを観ると、ブルース・ウィイス主演でも良かったんじゃないかと思う(^^;) でも、ステイサムも、『ローグ・アサシン』でどんでん返し系映画の主演を努めているけど。
ちゃんと、伏線も画面で見せてくれて、最初から見直す必要を省いてくれてもいる、親切設計だ。