思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ガンダムSEED フリーダム

☆☆

そもそもが『ガンダムSEED』のテレビシリーズは、放送当時も、去年再放送した時も、数話でリタイヤした私なので、観る気は全くなかったのだが、映画館の無料鑑賞券の期限が迫っていたりして、観ることにした。
YouTubeにも公開されている冒頭。タイトルが出たあとも、真っ暗な市街地戦で、3DのMSが『08小隊』ばりにハードに戦っている。ここでも、格好良さげなTMさんの歌がずっと流れている。これ、YouTube用に付け加えたんだと思っていたのだが、本編も同じだった。全然シリアスな戦闘秒針と、ヒロイックな歌が合ってないんだけど(´Д`) 『パトレイバー 劇場版』のあまりにも有名な冒頭の「ヘヴィ・アーマー」みたいな劇伴を流せば、数倍格好良くなったのに。
キャラは、元から好きじゃなかったが、本作で劇場版クオリティになって気になったのが、女性キャラのくちびるの表現だ。口紅のCMか?! というくらい、プリンプリンなのだ。顔の輪郭も、男女問わず四角いのも気になった。キャラの描き分けというか、区別がつかないので、まるで車田マンガを読んでいるかのようだった。主人公たる、20年経っても、わたしにはシン、アスラン、キラの区別すらまともにできないし。
でも、脇役のおじさん達は割といい味だしてるんだけどなぁ。美形キャラで良かったのは、ミレニアムの早口すぎるメカニックの人くらい(でも、「完璧にサポートします」と言わせるのはやり過ぎ)。
これまでのガンダム映画史上では、最低が『00』だったが、それを抜いて、ワースト確定。
絶賛ばかりの感想動画とかをいくつか見てみると、どうやら、テレビシリーズのファンであっても、ツッコミながら観るものであるらしい。であるならば、テレビ版も未見で、真面目に観たわたしが楽しめるわきゃなかったのだ(^^;)

以下ネタバレ

同棲(結婚?)までしてるのに、ラクスとの関係をうじうじ悩んで、殴り合いを始める中盤では、真剣に途中退席を考えたほど。おまえは『エヴァンゲリオン』の碇シンジか!?
ネェル・アーガマ的な存在の戦艦ミレニアムのチート的な強さを始め、強化パーツをつけたフリーダムなんて、ゲッターロボガンバスターなみのチート。フォルムはF91プラスダブルエックスだけど。
脇役ロボも、子供が考えたようなギャンもどきとか、リアルタイプ・ガラットかオモロイドみたいなブラックナイツのMSとか、真面目に観る気がなくなる。
真面目なガンダム的に良かったのは、常に逆光でゴーグルが光るという、完璧に敵役として演出されているジムっぽいやつ(ダガーって言うんだっけ?)や、しっかりWR形態でのボディの平面が出ていたエアマスターみたいなやつくらい。
ラクス周りの、やけにエロい描写にもドン引き。終盤には、相手が自粛したので未遂だったけど、あのまま強姦されれば良かったのに、と思ったほど(寝取られアリの『シード』の、その劇場版なんだから、それくらい許されるでしょ?)。その後も、作品間違えたんじゃないの? というくらいピッチリしたパイロットスーツを着て、サポートメカで、リーダーのクセに前線に出て行くし(まあ、これはシャアからのお約束だけど)、そこではパイロットスーツなのに胸は揺れるは、ケツは突き出すわ(´Д`) さらに、フリーダムに合体直後には、ジャイアントロボの草間大作か?! という感じで、何故かガンダムの顔の横に浮かんでるし(@_@)
エンディングは、テレビシリーズでも、割と好きだった、シーソーが、これまた今回も好印象の曲。詩もの嫌いの私にとっては珍しい。
またエンドクレジットでは、オールドアニメファンには懐かしい名前を発見。羽原信義麻宮騎亜(アニメなんだから、菊地道隆名義じゃないの??)だ。