思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

『歴史に観る日本の行く末』小室直樹
☆☆☆☆
青春出版社

教育問題をテーマにしつつも、小室先生のこと、はるかシナの古代国家にまで話が淵源を探る。

「「革命」とは、「天が天子の任命を革(か)える」という意味」

「入試の不合格、失業、破産・・・・・・。
 蹉跌、挫折は、いたる所でひとをまち構えている。これが資本主義の常である。
 そのとき、自殺するようではどうしようもない。失望、落胆して精神障害になっては困る。ストレスがきわまって死ぬ人も多い。
 「自分よりずっとわるい状況下でも、そんなこと気にも止めないで、平然として最善をつくした人」その例がすぐに頭に浮んだ人は助かる。どんな精神療法よりも効果がある。
 教育の目的は、そのような人の例を教えることではないか。」