思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ガール・イン・ベースメント


☆☆★

いつもとは逆に、もうちょっとひねろうよ、という原題そのままタイトルだ。邦題のみならず原題も。
なんと、自宅の地下室に、実の父親によって24年くらい監禁されていた女性の話。これが事実を元にした話、というから驚きだ。
何箇所か、変なフェードアウトがあったので、もしかしたらYouTubeで公開するた際して一部カットしたのかもしれないが、基本的には再現VTRみたい。24年ぶん描かないいけないせいもあるが、時間も数年単位でバンバン飛ぶ。
父親が女をレイプして、出産させているという鬼畜といか、よくわからない所業も、淡々と描いている。映画なんだから、レイプシーンくらいはハッキリ描いても良かったのでは? 言うことを聞かないから地下に閉じ込めたのに、娘と孫に会いに毎日(?)地下に通うとか、異常性が強調されるでもない。
それ以外の本作の感想と言っても、事実としてこの男の異常性についてくらいしかないので省略。
余談だが、本作を見ると、森博嗣の某ミステリーで、リアリティがない、と一蹴したあるトリックについての私の批判は撤回させざるをえないかも。