思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ジョンベネ 誰が少女を殺したか?

☆☆☆★

原題は『WHO KILLED JHONBENET』で、ほぼ同じ。原題から分かるとおり、変な名前だなあと思ってたのだが、「ジョンベネット」で、父親の名前がジョンなのであった。『沈黙の艦隊』とかに馴染んでると、ジョンもベネットも男名前なんだけどなぁ……。欧米のネーミングセンスはよく分からん(@_@)
20年くらい前に実話系テレビで特集しているのを観たが、97年とかの事件だったのね。
朝、自宅で脅迫状を発見し、警察に通報するが、すぐに地下でジョンベネちゃんの遺体を発見する。
家にいた家族や友人、家政婦たちによって、現場保存は半ば無視され、証拠は充分に揃わない。
映画としてどうかと思うのが、父親のジョンは、警察署長にも顔が効く地元の有力者だとは語られるものの、どこがどう影響力になっているのかが分からない。
実話ベースだし、有名な事件だからネタバレも何もないので書くが、本作は『ゾディアック』と同じタイプの、未解決次元もの。とある一人の人物の執念の捜査を主役にしているのも同じ。本作では、現場の刑事だ。
彼は、家族こそが犯人だと映画の早い段階で目星をつけるが、その家族が捜査協力を拒むため、決定的な証拠がない。
『ゾディアック』なみに、倒叙もの的に、クライマックスで決定的な証拠をつかむのかと思いきや、そうでもないまま終わってしまう。