思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ジョジョランド(1)

荒木飛呂彦
☆☆☆
集英社ジャンプコミックス

第9部開幕。舞台はハワイで、主人公が「大富豪になる物語」だとモノローグで語られる。いくら「ゴールを決めろ。それが王道だ」と言っても、そんな話、いきなり言われて、読みたくなるかなぁ……。『成功学キャラ教授』じゃないんだから(´Д`) あちらはまだかなり実践的というか、自己啓発本的を小説じたてにまとめたような内容だったから、目的を知った読者ばかりだったけど。確かに5部はギャング・すたーになる話だったし、8部『スティール・ボール・ラン』も、レースに優勝する話であることは、冒頭から誰にも分かったけどね。もしかしたら、途中から、別の意味が加わるのかもしれず、むしろそうならないと面白くないんだけど。
で、シリーズのファンなら気になる主人公の名前は、なんとジョディオ。ジョジョと宿敵ディオの名前が合体してしまった。確かに、成り上がるのが第一部のディオの目的だったので、ディオ要素は充分だが、ジョジョ要素は??
高校生にして、ハワイで、麻薬の売人をやっているのだから、第5部のブチャラティが知ったらぶん殴られそうな境遇だ。
スタンド能力は「ノーベンバー・レイン」と称して、スタンドの身体の下に雨を降らせて当たったところにダメージを与えたり、たぶんそれ以外のこどできそうな予感。高校生麻薬売人チームということもあり、雰囲気は5部に近い。
しかし、まだまだ掴みが弱いと(編集者から?)思われたのか、最初のミッションのターゲットの別荘に居たのはなんとあの岸辺露伴。ただ、仲間に加わるのか、これも第5部の最初だけ康一が出てきたように、単なるつなぎ役に過ぎないのか。多分後者じゃないかなぁ……。