思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

バッドマン 史上最低のヒーロー

☆☆★

よく見ているYouTube「シネマンション」でラムちゃんが絶賛してたから、期待したのだが、だいぶ肩透かしを食らった。
初っ端の製作会社ショートムービーからしてマーベルのパロディという、全体にアメコミのパロディが散りばめられ、残りはフランスならではのお下劣ギャグ、という内容なのだ。ちなみに、こういういかにもZ級的な地雷臭のする内容だから、てっきり勝手につけた放題かと思いきや、原題も同じ。
アメコミファンか、または非大人向け、と言えよう。ただし、バットマンならぬバッドマンのスーツは質感など、結構しっかり作ってあるし、格闘スタント、殺陣は一流のアクション映画なみにキレがあり、ある意味では、全方位的に客を楽しませるように頑張って作られている。主人公は身体ムキムキだし。
フランスらしいおバカギャグも、そのどれかが伏線として、ラストに回収されるネタがあれば良かったのだが、単なるその場その場のカンフル剤に過ぎなかったのが残念。
ストーリーは、ヒーロー映画の撮影中、バットカー的な車で交通事故にあった主人公が記憶喪失になり、自分がヒーローであると勘違いしたことで起こる犯罪に巻き込まれる。
リアリティはあまりなくて、ギャグがベース。撮影のスーツに、劇中と同じ機能があるとか、明らかにおかしいし。
なお、ヒロインというか、主人公の姉役は、フランス実写版『シティーハンター』の香役の人。原作に似ている人を選んだという以上に、たまたま元から人気のある女優だったのかも。
逆に、ジョーカー的な役の人は、作中では往年のスターということだが、貫禄からすると、『ゾンビランド』のボブ・マーリンのように、リアルのスターなのだろうか。どっちも知らんのだけど(´Д`)