思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

ラスト・ウィッチハンター


☆☆☆☆

ヴィン・ディーゼル主演のアクション・ファンタジー。800年前に、魔女の呪いで不死になったディーゼルは、魔女ハンターとして、評議会の指示を受けながら生きてきた。
現代で、人間としての相棒だったマイケル・ケインが狙われ、ある魔女のバーが火事になったことかは、魔女との宿命の決着をつけることになる。
書いて/読んでいて分かる通り、『ハイランダー』やジョボビッチ版『ヘルボーイ』はたまた『シャドウハンター』など、現代を舞台にしたファンタジーもののテンプレから一歩も出ていないプロットである。
プロデュースもやってるヴィン・ディーゼルが主役を張ることが全ての映画だから、ある意味、内容は何でもいいのだ(^^;)
とは言え、金や結構はしっかりできていて、超大作とまではいかないものの、普通にA級映画の完成度である。CGや、モンスターなどの美術造形も、『ロード・オブ・ザ・リング』と『ハリー・ポッター』以降のファンタジー映画として申し分ない(もちろん、超えるとは全く言わないが)。
ロード・オブ・ザ・リング』繋がりで言えば、ぴっちり横分けのイライジャ・ウッドも出ているし、キャスティング費用もけっこう金をかけていることが分かる。
特筆すべき独自性は何もないが、ファンタジー映画好きなら、観ても損をすることがない(ただし、得もしないというのは、問題と言えば問題かも)作品に仕上がっている。