思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

アドラー流「自信」が生まれる本

岩井俊憲
☆☆☆
三笠書房

「「色メガネ」によって自分の周囲の人や環境について非建設的にとらえる、自滅的な認識のことを「基本的な誤り(略)」と言います。
(1)「決めつけ」は、可能性にしかすぎなきものを断定してしまうこと。
 たとえば、何の根拠もないのに、「私は役に立たない人間だ」とか、「あの人は私のことが嫌いのんだ」と思い込むことです。
(2)「誇張」は、「1」のことを「10」のように大げさにとらえることです。
 一人の友だちと仲たがいしただけで、「クラスのみんなが自分を嫌っている」ととらえるようなことを指します。こういう人は「いつも」「みんなが」「すべて」といった言葉をよく使う傾向にあります。
(3)「見落とし」は、ある部分だけを見て、他の大事な側面を見ないことです。(略)
(4)「過度の一般化」は、たった一度のミスで、「自分はダメな人間だ」と自分を全否定してしまうように、一つの出来事であたかもすべての問題にしてしまうことです。
 そして、(5)「誤った価値観」というのは、自滅的で破壊的な価値観で物事をとらえてしまうこと。
 「こんな自分はいないほうがマシだ」と、最悪の場合は自分で自分の身を滅ぼすようなことを起こしてしまうこともあります。」