思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

戦闘妖精雪風(1)

☆☆☆★

発売当時レンタルで観て以来の再見。
当時は、そんなもの知らなかったが、いま見返して分かった。本作は、本格航空機SFと、 BLを融合させたものだったんだね。
初見時は、主人公とその上司である大佐は、軍人のくせに、なんでずっと今にも死にそう/泣きそうな顔をしているのか、ずっとモヤモヤしっぱなしだった。
少女マンガあるいはBLと考えれば納得。でも、腐女子方が本作の航空機SF成分を喜んでくれるとは思えないのだが……。『マクロス』シリーズなんかより遥かに本格的な航空機ものなのだ。
SFとしても、無人機とか、データリンクとか、解説なしのアイデアが色々出てくる。
そもそもが、劇場版? というくらいダイジェスト的な内容なので、説明シーンじたいを削りまくって作られている。
なので、人間ドラマ、二人の色んな意味で微妙すぎる人間関係なんて描けるわけない。
ただし、腐女子方は余白にこそ楽しむ余地があるらしいので(このへんは私の勉強の成果?(^^;))、逆に面白い部分なのかも。
男のSF好きとしては、『ガルパン劇場版』みたいに、SF &ミリオタ向けコメンタリー入りの、人間ドラマパート抜きのブルーレイを出してくれたら絶対買うのに。本作における飛行機は言うまでもなく、格納庫などに及ぶまでの作り込みは尋常じゃない。
そう言えば、ジャムの無人機のマキビシみたいなデザインは、『ヴァレリアン』におんなじのが出てきてたなぁ……。