思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

バオー来訪者

☆☆★

発売当時、レンタルで観た。当時は「及第点だが、それ以上ではない」という印象だった。
改めて見ると、駆け足なのは仕方ないとしても、全体としてのやっつけ感が拭えない。単行本2巻を50分くらいなので、そこまで無茶ではないと思うのだが。
ヒロイン少女のモノローグは生かしているものの、ナレーションはなし。最近のテレビ『ジョジョ』のように、ナレーションを男性の絶叫でやってくれたら、二割くらいは燃えるのだが。千葉繁さんなら満点!
作画は頑張っているのだが、ヒロインの声が日高のり子で、キャラが美樹本晴彦っぽいこともあって、彼女が出てくるたびに『トップをねらえ!』が頭に浮かぶのが、不要なノイズになった。製作陣に『トップ』のファンがいたのかもしれないが、完全に逆効果。大人の女のほうは、そこまで美樹本キャラしてないのに……。
あとは音楽。劇伴は難波弘之氏で、他の作品はすぐに出てこないが、少なくとも本作においては、どのシーンでも少しずつ外したロックが流れるので、これまた物語に乗れないんだよなぁ……。当時の流行りなんだろうけど。似たテイストのロック劇伴では、『うろつき童子』とかのほうがまだ作品に合ったロックだったよ。あちらは名匠•天野正道氏だけど。