思考の遊戯・続

「雑読雑感」の管理人・レグルスの読書メモ、映画のネタバレ感想など

滋賀県の歴史

☆☆☆
山川出版

出版社は見ずに借りたのだが、これはまさしく高校の時に読んだ歴史教科書と同じ。違うのは、範囲が滋賀県に限定されていること。縄文時代から、昭和五十年代までがその範囲である。
山川出版だから、近代史でおかしい記述もあるが、まあ今回は不問。
「九州や畿内の一部ではすでに四世紀末ー5世紀代に、死者を直接葬るのに横穴式石室が採用されている。これは、一度葬ったへやをふたたび開いてつぎの近親の死者を同一の部屋に埋葬できるもので、伝統的な葬法とはまったく異なるものであった(略)そこには葬送の観念•思想に大きな相違があったはずであるが、その実情についてはまだ明らかでない。」
となると、縄文系から弥生系への侵略か、大陸文化の流入か、どちらかだろうか。継体天皇とかも関係あるかもしれない。

延暦寺の僧兵を山法師、園城寺の僧兵を寺法師とよんでいる。」

「守護佐々木六角氏は(略)観音寺城をきずき(略)天文ー弘治年間(1532-58)にかけてきずかれた、安土城以前にかぎってみれば日本で唯一高石垣によってきずかれた城」